執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。

お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子どもにお小遣いを与えていますか。

1カ月ごとに決められたお金を、無条件でそのまま子どもに手渡している家庭もあることでしょう。

しかし、これはいいことではありません。

何もしなくても、毎月自動的にお金が入る環境なら、お金はじっとしていれば、自然と手に入るものだと勘違いします。

そうではありません。

いま一度「お小遣い」の定義から考えてみましょう。

本来、お小遣いとは「仕事の対価として与える金品」です。

まず、仕事を引き受けます。

達成した報酬として、金品をいただきます。

それが、お小遣いです。

決して、無条件にもらえるものではありません。

そういう意識や考え方を子どもに植え付けさせるのが、お金の勉強であり、金銭感覚を養うことです。

家庭によっては、子どもにお小遣いを無条件に与えるところがあります。

その理由は「子どもはまだ働けるほど成長していないため」と言います。

たしかに社会に出て働くには、まだ知識も体力も十分ではない時期です。

しかし、家庭内の家事や雑用くらいでも、仕事に値するはずです。

家事を仕事と考えさせるのは、子どもの教育によくないと考える親もいますが、無条件にお金を与えるほうが、よくありません。

間違ったお金の価値観、金銭感覚を教えてしまっているからです。

たとえ、家事や雑用でもいい。

できるだけ子どもが小さいうちから、仕事としてどんどん家事をさせましょう。

家の手伝いの量に応じて、毎月与えるお小遣いの量も変えます。

家事の仕事の量に応じて、お小遣いの量も増やしたり減らしたりします。

家事の手伝いをまったくしなければ、お小遣いも一切与えません。

本来のお金に対する感覚が養われます。

むしろ子どもから「家事の手伝いをやらせてほしい。ほかに何か手伝えることはないのか」と尋ねるようになります。

もらえるお金の量を増やすために、家事のレベルを上げたり、スキルアップを図ったりしようとするはずです。

それこそ、お金を稼ごうとする本来の姿です。

親は子どものために、多少お金はかかりますが「教育費」です。

最初は、たとえお金目的でもかまいません。

「一生懸命に働いて、たくさんお金を稼ぎ、豊かな生活が実現する」

この教育を、子どもが若いうちから教えてあげるのが、親の努めなのです。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(13)
  • お小遣いを無条件に与えるのはやめ、手伝った家事の量に応じて、お小遣いを与える。
きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法
  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
    幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
    「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
    子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
    初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
    そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。<br>取れなくても喜ぶ。
    子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
    親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
    ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
    正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
    子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。<br>子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
    お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
    親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
    お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
    きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。<br>バランスが大切。
    優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
    子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
    子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
    子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
    子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
    無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
    挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
    子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
    親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
    成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
    夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
    「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
    子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
    親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
    親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。
    しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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