子育てをしても、すぐ子どもから感謝されるわけではありません。
むしろ、感謝されない場面のほうが大半です。
朝起きれば、食卓に朝食ができているのが当たり前。
子育ては、一方的に子どもを育てる関係だけではありません。
子育てを通して、親も子どもに育てられる関係です。
子どもが生まれた瞬間から、普通の人でも親になります。
あれもこれも、すべて親がしていませんか。
「子どもにやらせるより自分がやったほうが早い」と思うかもしれません。
しかしそれでは、子どもの成長が促されません。
子どもに疲れたときは、子どもに癒やされましょう。
疲れる原因が子どもなのに、どうやって癒やされるのかと思うでしょう。
それは、子どもの寝顔と寝息です。
「できるだけ立派な親になりたい」
親なら、親らしく立派にしたいと思うのが親心です。
子どもをしっかりしつける。
「何でも1人で頑張ります」
立派な考えですが、現実的ではありません。
子育てを1人で抱え込むのは、協力を求める努力を放棄しているのと同じです。
「急ぎなさい」
「早くしなさい」
「ぐずぐずしない」
子どもが本当に求めているものは何でしょうか。
子どもに欲しいものを聞くと、返ってくる定番の答えは、だいたい3つです。
お菓子・おもちゃ・洋服なのです。
子育てから開放される時間はありますか。
「子育てから開放される」と聞けば、子育てを嫌がるように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
いくら子育てが大事とはいえ、ずっと子どもにかかりきりだと、親も疲れ果てます。
「子育てを楽しもう」という意識を持ってください。
「しなければいけない」と思いながら子どもと接すると、体が重く感じるようになります。
子育てに義務感があると、息苦しくなって疲れやすくなります。
テレビや保育所で覚えた歌を、子どもがふと口ずさむことがあります。
子どもの記憶力には驚かされます。
まだ幼いのに、歌を覚えるのはとても早いのです。
「まだ子どもだからね」という一言を言っていませんか。
重いものを持てないときや難しい問題が解けないとき、親がふと言いやすい一言です。
もちろん親に悪気はないでしょう。
大人になるにつれて子ども心を忘れがちです。
学校を卒業して、社会人になると、遊んでばかりはいられなくなります。
昔描いていた夢は、すっかり忘れた。
子どもは、喜びと感動を与えてくれる存在です。
たしかに子育てには、苦労も悩みも多いでしょう。
わがままで、なかなか言うことを聞いてくれない。
子育てをしていると気になってしまうのが、発達のスピードです。
子どもがいると、ほかの子持ちの親と接する機会が増えるでしょう。
このとき、ほかの子と比べてしまいがちです。
子どもは素直です。
子育てをしていると「自分はこんな性格だったのか」と、思い知らされる瞬間があります。
たとえば、子どもがわからないことを質問したとき、うまく答えられない自分がいます。
子どもを変えたければ、まず親が変わることです。
子どもに運動してほしければ、まず親が運動をすることです。
運動不足で小太りの親が「運動しなさい」と言っても、説得力がありません。
子どもと接するときは「昔の自分」と考えましょう。
自分の子どもなのですから、昔の自分と考えても不思議ではありません。
わが子を「昔の自分」として考えれば、成功も失敗も、感じ方が変わります。
わが子にも「ありがとう」と言っていますか。
「お世話をしているのは親のほうではないか」と思いますが、そうとは限りません。
時には、親が子どものお世話になることもあります。
子育てに疲れてきたときには、子どもの素晴らしい点を探しましょう。
どんな子どもにも、素晴らしい点は必ずあります。
もちろんあなたの子どもにも、素晴らしい点があります。
子育ては体力勝負。
子どもを抱っこやおんぶしたとき「前より重くなったな」と感じることがあります。
子どもは成長が早い。
子どもが本当に求めているのは、親からの愛情です。
抱きついてくるのは、抱いてほしいというより、親に触れたいから。
おねだりしてくるのは、欲しいというより、親に優しくされたいから。
なかなか寝てくれない。
なかなか泣きやんでくれない。
なかなか言うことを聞いてくれない。
子育ては、長期戦です。
1週間や1カ月では終わりません。
最初からハイペースで頑張っていると、すぐ息切れしてしまいます。
「今日は全然ダメだった」
そんな日があってもいいのです。
したかった買い物ができなかった。
子育てをするうえで欠かせない、3大原則があります。
「飽きない」「焦らない」「諦めない」です。
子育ては、まず飽きないことが大切です。
年を取るにつれて、時間の進み方が早くなるように感じます。
20代になったあたりから、時間の進み方がだんだん早くなります。
もちろん本当に時間の進む早さが変わったわけではなく、感じ方が変わります。
子育てといえば、単に子どもを育てると考えがちですが、それだけではありません。
もっと視野を広げて考えてみましょう。
会社が人で成り立っているように、国も人で成り立っています。
わが子は将来、どう育ってほしいですか。
親として、やはり何らかの希望があるでしょう。
「明るく元気な子に育ってほしい」
今日のあなたの目標をお伝えします。
今日のあなたの目標は、子どもに愛情をたっぷり与えることです。
これだけでいいのです。
子育てをしても、すぐ子どもから感謝されるわけではありません。
むしろ、感謝されない場面のほうが大半です。
朝起きれば、食卓に朝食ができているのが当たり前。
部屋が汚れたら、親が掃除してくれて当たり前。
汚れた服は親が洗濯して、きれいにたたんで部屋に置いてくれているのが当たり前。
子どもは「親がしてくれて当たり前」と思って、親の苦労をまだ理解できません。
だからこそ、親は余計にもどかしく、ストレスもたまります。
今は、子育ての苦労の連続でしょう。
体力勝負の子育てに、押しつぶされそうになるでしょう。
しかし、苦労している分だけ、あとから子どもに感謝されます。
今は親としての手本を見せる時期と考えることです。
いずれ子どもが成長して親になるころには、当時の親の苦労を理解するようになります。
「あのときは大変だったんだね。ありがとう」
大きくなった子どもから感謝される日がやって来るでしょう。
親が口うるさく感じたときもありましたが、タイムラグを経て、その意味を理解するようになります。
親が頑張っている姿を見て、子どもも頑張る大人へと育ちます。
子育ての苦労はたくさんありますが「今は苦労する時期」と考えましょう。
子どもにとって、親は世界一の宝物です。
子育てに苦労した親ほど、あとから子どもに感謝されるのです。
子育ては、一方的に子どもを育てる関係だけではありません。
子育てを通して、親も子どもに育てられる関係です。
子どもが生まれた瞬間から、普通の人でも親になります。
子どもが未熟であればあるほど、親の仕事が重要です。
先生が生徒に難しい課題を与えて鍛えるように、子どもも親に難しい課題を与えて鍛えてくれます。
突然泣き始める。
なかなか言うことを聞いてくれない。
いつまでも親に甘えてばかりで悩まされる。
悩みと苦労が止めどなく押し寄せ、発狂しそうな日々を過ごすことでしょう。
しかし「どうすればいいのだろう」と悩み、問題を1つ1つ解決しながら、親も成長していきます。
子どもへのしつけも欠かせません。
社会のルール・言葉遣い・礼儀作法。
大人にとっては当たり前のことでも、まだ社会をわかっていない子どもには、しっかり教えなければいけません。
親が普通にできることでも、子どもにとっては難しく感じるもの。
子どもにしつけながら、親も「大切なんだよな」と自覚を促されます。
「子どもに真似をされてはいけない」と思い、自分の悪い癖を改善するでしょう。
「子どものために親らしく振る舞わなければいけない」と思い、自分を厳しく律するようになります。
未熟な子どもが相手だからこそ、親も親らしく成長していきます。
親と子どもは、影響し合う関係です。
子育てを通して親も成長していくのです。
あれもこれも、すべて親がしていませんか。
「子どもにやらせるより自分がやったほうが早い」と思うかもしれません。
しかしそれでは、子どもの成長が促されません。
親も、1人の人間です。
手は2本、足も2本、体は1つだけ。
体力も精神力も限界があります。
何でもすべてを親が抱え込んでは、いつか限界に達します。
子どもが自分でできることなら、わざわざ親がする必要はないでしょう。
少しでも負担が軽くなるように、身の回りのことを少しずつ子どもに自分でやらせるようにしていきましょう。
もちろん最初からすべてをやらせるのではなく、安全を考慮しつつ、できる範囲から少しずつ任せていきます。
「子どもがかわいそう」と思っていると、いつまで経っても子どもが成長できません。
少しずつ自分でやらせる範囲を広げていくことで、子どもも成長が促されます。
親も楽になります。
行動を促すときに心がけたいのは、命令する言い方より、背中を押す言い方です。
「自分でやりなさい」より「自分でやりましょう」という言い方のほうが、子どもは素直に聞き入れてくれるでしょう。
自分でできるようになれば、しっかり褒めましょう。
「頑張ったね。えらいね」
「よくできるようになったね。すごい」
「1人でできるようになってかっこいいな」
褒めると、子どもは喜んでもっと自分でやるようになります。
子どもの成長スピードがどんどん速くなるのです。
子どもに疲れたときは、子どもに癒やされましょう。
疲れる原因が子どもなのに、どうやって癒やされるのかと思うでしょう。
それは、子どもの寝顔と寝息です。
子どもが気持ちよく寝ている様子は、親にとって安心できるひとときでしょう。
ぐっすり寝ているわが子の寝顔を見ましょう。
子どもの寝顔は、天使のような表情です。
気持ちよさそうな寝顔を見れば、自分まで癒やされるでしょう。
次に耳を澄ませてみましょう。
すうすうと聞こえる子どもの寝息は、癒やしのメロディーです。
「楽しい夢でも見ているのかな」
「どんな夢を見ているのだろう」
想像を膨らませば、優しい気持ちになれるはずです。
子どもは、多くの喜びと感動を与えてくれる天使です。
子どもに泣かされることもありますが、子どもに癒やされることもあります。
子育てに疲れたときは、子どもの寝顔と寝息がいちばんです。
気持ちよさそうに寝ている寝顔と寝息を見聞きすれば、疲れも一気に吹き飛ぶでしょう。
子どもからもらった疲れは、子どもで癒やされましょう。
「できるだけ立派な親になりたい」
親なら、親らしく立派にしたいと思うのが親心です。
子どもをしっかりしつける。
親らしい言動を完璧にこなす。
子どものためなら何でもする。
立派な心がけですが、少しレベルが高すぎるのではないでしょうか。
親として、100点満点を目指すと疲れます。
その完璧主義は、かえって自分を苦しめます。
100点満点を目指すのは、神を目指すようなものです。
不可能な目標です。
そもそも人間が完璧でない生き物なのですから、親を完璧に演じるにも無理があります。
100点満点は非現実的です。
親も人間ですから、完璧に失敗・ミス・ど忘れもあります。
100点を目指す必要はありません。
60点くらいでいいのです。
半分より少し上で合格。
70点もあれば、十分です。
80点もあれば、ほかの親から手本にされるレベルです。
親として、最低限の食事を子どもに食べさせ、礼儀作法をしつけられれば、それで十分です。
あとは、子どもが自分から成長していきます。
子どもにとって最高の手本は親ですが、親がすべてではありません。
子どもが成長すれば、どのみち親では物足りなくなり、親以外の人から手本を見つけるでしょう。
立派に親を演じようと気負いしすぎず、気楽に考えましょう。
60点の親で、すでに立派です。
親は、60点くらいでいいのです。
「何でも1人で頑張ります」
立派な考えですが、現実的ではありません。
子育てを1人で抱え込むのは、協力を求める努力を放棄しているのと同じです。
人間には限界があります。
すべてを1人でこなそうとすると、体が壊れるのは時間の問題です。
体調を崩して寝込んでからでは、親らしいことをしたくてもできなくなります。
弱音を吐かない親が、親らしいのではありません。
弱音を吐く親のほうが、親らしいことです。
親とはいえ、未熟な部分はたくさんあるでしょう。
自分の未熟な部分を素直に認め、周りに協力を求めるほうが、はるかに立派です。
子どものために、つまらないプライドを捨てることです。
つまらないプライドに執着して、子どもの可能性の芽をつぶすほうが悪影響です。
弱音はどんどん吐きましょう。
弱音を吐いて、どんどん周りに助けを求めたほうが、自分が楽になるだけでなく、子どもの成長も促されます。
多くの人と関わったほうが、刺激の種類も増え、子どもの成長にも好影響です。
できないことは、できる人にお願いしましょう。
得意なことは、得意な人にお願いしたほうが、仕事が早く終わります。
愚痴があるなら、仲のいい友人に聞いてもらいましょう。
誰かに悩みを聞いてもらうだけでも、ずいぶん心が軽くなるはずです。
どんどん弱音を吐いて、協力を求めていくのです。
子どもが弱音を吐きながら成長するように、親も弱音を吐きながら成長していきます。
弱音を吐かないと、立派な親になれないのです。
「急ぎなさい」
「早くしなさい」
「ぐずぐずしない」
もたもたする子どもを叱っていませんか。
特に急いでいるときには、子どもをせかしてしまいがちです。
しかし、もたもたする子どもにいらいらするのは、子どもにとって少し酷ではないでしょうか。
子どもは手足の動きが未熟なのですから、行動が遅くなって当然です。
着替えも片付けも、大人の倍は、時間がかかるでしょう。
親がせかすと子どもはますます焦り、余計に遅くなります。
できる成長もできなくなり悪影響です。
むしろ気づいてほしいのは、余裕のない自分です。
もたもたする子どもにいらいらするのは、自分の心に余裕が失われつつある証拠。
いらいらしたときは、生活にゆとりをつくりましょう。
一度立ち止まり、深呼吸をします。
少し遅くなったくらいで、人生が終わるわけではありません。
「早くしなさい」より「ゆっくりしていいよ」と言える親になりましょう。
「時間がかかっている」ではなく「時間をかけている」と考えましょう。
少し遅れたくらいのことで、ぎゃあぎゃあ騒がないことです。
子どもを待てる余裕を持つことが、親の努めです。
1つ1つの行動に時間をかけたほうが、子どももすくすく育ちます。
子どもが本当に求めているものは何でしょうか。
子どもに欲しいものを聞くと、返ってくる定番の答えは、だいたい3つです。
お菓子・おもちゃ・洋服なのです。
「そうか。それがほしいのか」
単純に思いますが、そのまま信じてはいけません。
お菓子・おもちゃ・洋服は、あくまで表面的なものにすぎません。
一時的な欲求を満たすことはできても、本当の満足感までは満たせません。
子どもが本当に求めているものは何か。
子どもが本当に求めているのは、親からの愛情なのです。
親に認めてもらいたい。
親に褒めてもらいたい。
「もっと親から愛されたい」というのが、子どもの本音です。
「愛情をたくさん与えると、子どもが甘える」と思いますが、誤解です。
愛情をたくさん受けた子どもは、親からの愛情が支えになって、すくすく育ちます。
自分に自信がつくと「もう自分でできるよ」と言って、自立を促します。
少しでも頑張ったことがあれば、大げさに褒めてあげましょう。
褒めて、褒めて、褒めまくる。
「よく頑張ったね」という一言でも、子どもにとっては勇気の言葉です。
褒めてあげると「親の前でかっこいいところを見せたい」と思い、どんどん自分で行動するようになります。
子どもが頑張っているときには、応援してあげましょう。
「できると信じているよ」という一言で、子どものやる気は倍増します。
応援すればするほど、子どもはやる気を出して、力を発揮します。
愛情を注ぐのに、お金はいりません。
子どもは、あなたからの愛情を待ち望んでいます。
これでもかと言うほど愛情を、子どもにたっぷり注ぎましょう。
あなたの愛情こそ、子どもを成長させる最高の栄養なのです。
子育てから開放される時間はありますか。
「子育てから開放される」と聞けば、子育てを嫌がるように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
いくら子育てが大事とはいえ、ずっと子どもにかかりきりだと、親も疲れ果てます。
子育てから開放される時間は、ないよりあったほうがいい。
子育てから開放される時間をつくることで、体力を回復させる時間をつくるのです。
子どもにテレビアニメを見させておけば、しばらく自由な時間ができますが、完全ではありません。
ちょっと目を離した隙に、思いがけないことをして、事故を招くかもしれません。
子育てから開放される時間をつくるなら、中途半端より徹底したほうが賢明です。
完全に休める環境がいいでしょう。
たとえば、1日だけ子育てを両親に任せるのはいかがでしょうか。
完全に子育てから解放されると、体力の回復にも集中しやすくなります。
自分の時間をつくりやすくなるので、自分の好きなことができるでしょう。
好きな本を読んでもよし。
映画を見て気分転換をするのも良し。
ただぼうっとしながら散歩をするのもいいでしょう。
実家の両親が厳しければ、パートナーと1日だけ子育てを交代するのも良い方法です。
可能なら、保育所に預ける方法も選択肢です。
自分にとっても、完全に子どもに会わない時間をつくることで、子どもがいとおしい気持ちが強くなります。
1日が無理なら、半日でもいいでしょう。
頼れるところに頼りましょう。
子育てから解放される時間を作ったほうが、長期的に考えて、健全な子育てを続けやすくなります。
「子育てを楽しもう」という意識を持ってください。
「しなければいけない」と思いながら子どもと接すると、体が重く感じるようになります。
子育てに義務感があると、息苦しくなって疲れやすくなります。
多くのトラブルを生み出す子どもが、怪物のように見えてくるでしょう。
嫌になるから、子どもの接し方が雑になる。
雑になると、余計に子どもは暴れるようになり、手間が増える悪循環に陥ります。
最悪の場合、子どもの顔を見るのすら嫌になる可能性もあります。
「しなければいけない」と思いながら、子どもと接するのではありません。
「子育てを楽しもう」という意識を持つのです。
楽しむ意識を持って接すれば、少々大変なことがあっても、快く受け止められるようになります。
手間がかかることを楽しみましょう。
もたもたする子どもを見たとき、いらいらしなくなり、かわいいと思えるようになります。
思いどおりにならないことを楽しみましょう。
部屋を散らかす子どもを見て「元気でよろしい」と思えるようになります。
意識を少し変えるだけで、子育てという奮闘が、喜びと感動を与えてくれる喜劇に変わるでしょう。
思いどおりにならないから、子育てはやりがいがあります。
親が子育てを楽しむ様子は、子どもにも自然と伝わります。
親が生き生きしている様子を見れば、そんなあなたを子どもはもっと好きになってくれるでしょう。
子育ては、苦しむものではなく、楽しむものなのです。
テレビや保育所で覚えた歌を、子どもがふと口ずさむことがあります。
子どもの記憶力には驚かされます。
まだ幼いのに、歌を覚えるのはとても早いのです。
たどたどしい歌い方でも、堂々と歌う姿はもはや歌手の卵。
そこで親が「うるさい」と言ってしまうと、子どもはがっかりするでしょう。
せっかくの子どもの才能を、親がつぶしてしまうのです。
もちろん静かにしなければいけない場所もありますが、環境が許すなら、大声で歌わせてあげましょう。
子どもが歌うときは、親も一緒に歌いましょう。
子どもが歌っているのを聞くのもいいですが、一緒に歌ったほうがもっと楽しめます。
歌うことで、親もストレス発散になるでしょう。
親が歌う様子を見ると、子どもは嬉しくなります。
一緒に歌うと、親子の絆がますます深まります。
いずれ、音楽の才能を発揮させる日がやって来るかもしれません。
「まだ子どもだからね」という一言を言っていませんか。
重いものを持てないときや難しい問題が解けないとき、親がふと言いやすい一言です。
もちろん親に悪気はないでしょう。
未熟な子どもには、できないことがたくさんあります。
子どもだからできなくて仕方ないと思うのも、おかしなことではなく、普通のことです。
しかし、子どもにとって嬉しい言葉ではありません。
「まだ子どもだからね」と言われると、子どもはばかにされているように感じます。
見下されている様子は、幼い子どもでもしっかり理解します。
ふと言ってしまう言葉ですが、ひそかに子どもは傷ついています。
事実でも、言ってはいけない言葉なのです。
「まだ子どもだからね」は禁句にしましょう。
こういうときは「いつかできるようになるよ」という言葉がおすすめです。
親の期待が伝わる一言です。
親からの期待を感じた子どもは「親に認められたい。もっと頑張るぞ」と意気込み、向上心に火がつくでしょう。
やる気にさせる言葉をたくさん語りかけ、子どもを元気にさせましょう。
子どもの背中を押す言葉を言うのが、子育て上手な親です。
大人になるにつれて子ども心を忘れがちです。
学校を卒業して、社会人になると、遊んでばかりはいられなくなります。
昔描いていた夢は、すっかり忘れた。
考えることといえば、お金のことばかり。
将来は、期待より不安のほうが大きい。
仕事のこと、家のこと、貯金のこと、病気のこと、年金のこと。
考えては、胸をえぐられるような気持ちになり、大きなため息が出る。
昔は夢を描いて生きていましたが、いつの間にか、すっかり現実的な人間になってしまうのです。
しかし、そんなときこそ、子どもとふれあって笑いましょう。
親も昔は子どもでした。
大人は、子ども心を完全に忘れたわけではありません。
子どもを笑わせようとすると、子どもの気持ちに寄り添う必要があり、子ども心を思い出せます。
子どもを楽しませることを、自分の楽しみにしましょう。
子どもは、ボールが転がっているのを見るだけで、3分くらいは大喜びします。
子どもに戻ったつもりになって、変な顔をしたり変な声を出したりして、子どもは腹を抱えて大笑いするでしょう。
そういう様子を見て「無邪気だなあ。そういえば、自分も昔こうだったなあ」と思い出すのです。
自分とわが子を重ね合わせる。
親でも、子どもに戻る時間は必要です。
子ども心に関しては、子どものほうが先生です。
親も子どものように振る舞うと、ストレス発散になります。
子どもと接していると、だんだん子ども心を思い出し、親も子どものように楽しめるようになります。
子どもは、喜びと感動を与えてくれる存在です。
たしかに子育てには、苦労も悩みも多いでしょう。
わがままで、なかなか言うことを聞いてくれない。
冷蔵庫にしまっておいたはずの食材を、いつの間にか食べられる。
一度泣き始めると、泣きやむまでが大変。
時間も手間もかかり、体力勝負です。
しかしその一方で、子どもから得られる喜びと感動もたくさんあります。
思い出してください。
子どもが片言を話せるようになったときに、あなたは満面の笑顔で大喜びしたでしょう。
子どもが初めて立って歩けるようになったとき、あなたは泣きそうなほど感動したでしょう。
すべて、子どもがいてくれたおかげで経験できる、喜びと感動です。
勢いよく抱きついてくれることも、そうです。
笑顔で振り向いてくれることも、そうです。
子どもは無償で、たくさんの喜びと感動を与えてくれます。
そんなとき「子どもは素晴らしい。生まれてきてくれてありがとう」と思えます。
子どもに与えることも多いですが、子どもから与えられることもたくさんあります。
もしかすると、子どもから与えられていることのほうが多いのかもしれません。
子どもは、人生を色鮮やかにしてくれる存在です。
家庭を明るくしてくれる、エンターテイナーです。
素晴らしい喜びと感動を与えてくれる子どもに、感謝しましょう。
子育てをしていると気になってしまうのが、発達のスピードです。
子どもがいると、ほかの子持ちの親と接する機会が増えるでしょう。
このとき、ほかの子と比べてしまいがちです。
他の子がわが子より早く歩けるようになると「うちの子は大丈夫かな」と、焦るかもしれません。
他の子がわが子より話せるようになると「うちの子は発達が遅いのかな」と、不安になることもあるでしょう。
たしかに歩いたり話したり始める目安はありますが、あくまで一般的な目安にすぎません。
「発達が早いから良い」「発達が遅いから悪い」と考えるのは、ナンセンスです。
発達のスピードは、子どもによって異なります。
「時間がかかっている」ではなく「時間をかけている」と考えましょう。
覚えて遅いのではなく、丁寧に覚えているだけです。
小さなことにとらわれず、どっしり構えることです。
スピードが遅いからとはいえ、止まっているわけではありません。
発達のスピードにとらわれていると、大切なことを見失います。
子どもへの愛情が不足したり、子どもの気持ちの理解を忘れがちになったりします。
結果として、かえって子どもの可能性を伸ばしにくくなってしまうのです。
大切なことは、子どものペースを尊重することです。
子どもに無理をさせず、ありのままの成長に任せましょう。
気長に期待できる親が、子どもの可能性を伸ばすのです。
子どもは素直です。
子育てをしていると「自分はこんな性格だったのか」と、思い知らされる瞬間があります。
たとえば、子どもがわからないことを質問したとき、うまく答えられない自分がいます。
年上の大人であるにもかかわらず、きちんと説明できない。
「知識が足りないな。親として情けない」
つい「大人になればわかる」「今はまだ知らなくていい」など、当たり障りのない言い訳で逃げてしまいます。
偉そうなことを言ったものの、自分の勉強不足に気づかされ、少し落ち込みます。
一方で、頑張り屋である自分に気づかされることもあるでしょう。
普段は恥ずかしがる性格だと思っても、子どものためなら勇気を出せます。
普段はだらしない性格だと思っても、子どものためなら必死に頑張れます。
「やればできるではないか」
自分の底力に驚かされることもあるでしょう。
適度な課題を与える子どもが無邪気だからこそ、親は、どんどん心を丸裸にされていきます。
子どもは、自分を映した鏡です。
子どもと接している時間は、自分をもっと理解する機会にもなります。
あなたはどんな性格でしょうか。
子育てを通して、本当の自分を知るのです。
子どもを変えたければ、まず親が変わることです。
子どもに運動してほしければ、まず親が運動をすることです。
運動不足で小太りの親が「運動しなさい」と言っても、説得力がありません。
子どもは「親が運動していないのに、自分だけ運動はしたくない」と思います。
親が変わらなければ、子どもも変わりません。
まず親が、定期的にジョギングを楽しみましょう。
にこにこしながら運動を楽しみ、楽しくスポーツをします。
親が積極的に運動を楽しむ姿を見せることで、子どもも「体を動かしたい」と思い、運動するようになります。
礼儀正しい子どもに育ってほしければ、親が礼儀正しくなることです。
挨拶をしない親が「人と会ったらきちんと挨拶しない」と言っても、子どもの心には響かないでしょう。
子どもは「親が全然できていないではないか」と思います。
礼儀正しい子どもに育ってほしければ、親がまず礼儀正しくなりましょう。
親が子どもに笑顔で「おはよう」と挨拶をする。
お世話になったときは「ありがとう」とお礼を言う。
話をするときは、きちんと相手の目を見る。
脱いだ靴は、きちんとそろえる。
ごみは、きちんとごみ箱に捨てる。
親が礼儀正しい様子を見せることで、子どももそれを見習い、礼儀正しくなります。
子どもを変えるなら、親が変わることです。
親は子どもの手本です。
子どもは、驚くほど、親に似ます。
子どもと接するときは「昔の自分」と考えましょう。
自分の子どもなのですから、昔の自分と考えても不思議ではありません。
わが子を「昔の自分」として考えれば、成功も失敗も、感じ方が変わります。
あなたも幼い頃、親に迷惑をかけたことでしょう。
壁に落書きをしたでしょう。
コップの水をこぼしたこともあれば、お皿を落として割ったこともあるでしょう。
そんなとき「何てことをするの!」と大声を出すのではなく、まず昔の自分を思い出すのです。
「そういえば、自分も昔、同じ失敗をしたな」
大声で叱りたくなる衝動を抑えやすくなるはずです。
昔の自分が目の前にいると思って接すると、優しく接することができるでしょう。
一方で、あなたは幼い頃、親に認めてもらおうと一生懸命だったはずです。
自転車に乗れるようになった瞬間があるでしょう。
鉄棒で逆上がりができるようになったこともあれば、試験で良い点をとったこともあるはずです。
そんなとき、やはり昔の自分が目の前にいると思って接すると、いつもより大喜びができるはずです。
わが子を昔の自分となぞらえれば、喜びは2倍になり、悲しみは半分になります。
わが子は、そこにいてくれるだけでありがたい存在です。
子どもには、成長する時間がまだまだたくさんあります。
成功も失敗も、両方あるから人間です。
「昔の自分だから仕方ないね。これから頑張ろう」
優しく前向きに思えばいいだけです。
わが子にも「ありがとう」と言っていますか。
「お世話をしているのは親のほうではないか」と思いますが、そうとは限りません。
時には、親が子どものお世話になることもあります。
お菓子を親に分けてくれたとき。
荷物の持ち運びを手伝ってくれたとき。
食事を終えた食器を台所に持っていってくれたとき。
ささいなことかもしれませんが、親が助けられているのは事実です。
ささいなことでも「ありがとう」「嬉しい」「助かった」と感謝できますね。
子どもの前で偉そうにしていると、どんどんストレスがたまる一方です。
つまらないプライドは捨てましょう。
相手が子どもでも、親のために努力してくれたときは、気持ちよく素直に感謝を伝えます。
にこにこしながら大きな声で言うと、子どもは大喜びするでしょう。
子どもは、驚くほど親に似ます。
子どもに感謝の言葉をたくさん言えば、感謝の言葉をよく言う子に育ちます。
「ありがとう」は、感謝を伝える言葉であると同時に、自分の疲れを取る言葉でもあります。
わが子に「ありがとう」と言えば言うほど、子どもにも助けられている実感が湧き、親も癒やされるでしょう。
子育てに疲れてきたときには、子どもの素晴らしい点を探しましょう。
どんな子どもにも、素晴らしい点は必ずあります。
もちろんあなたの子どもにも、素晴らしい点があります。
「素直」
「元気がいい」
「好奇心が旺盛」
「運動神経がいい」
「覚えるのが早い」
「話をするのが上手」
「歌を歌うのがうまい」
大げさな能力でなくてもかまいません。
子どもですから、能力はまだ低いかもしれません。
しかし、素晴らしい点が1つでもあれば立派です。
子どもの素晴らしい点を見つけたら、ただただ感動しましょう。
わが子が可能性に気づけば、親も子どもの将来に期待でき、生きるのが楽しくなってくるでしょう。
「これからの成長が楽しみ」
素晴らしい点にわくわくしながら接すると、疲れも吹き飛ぶのです。
子どもの素晴らしい点を見つけたら、そのことをきちんと子どもに伝えると、いっそう効果的です。
「偉いね」
「すごいね」
「立派だね」
褒めれば褒めるほど子どもは喜び、能力がさらに伸びるでしょう。
伸びた能力に、再び親が感動する好循環が生まれます。
子育ては体力勝負。
子どもを抱っこやおんぶしたとき「前より重くなったな」と感じることがあります。
子どもは成長が早い。
短い期間で体重がみるみる増加して、体も大きくなります。
「前に比べて重くなったな。抱っこやおんぶをするのが大変になってきた」
「子育ては体力勝負」と思える瞬間です。
抱っこやおんぶが過酷な肉体労働のように思え、ひいひい悲鳴を上げたくなるかもしれません。
そんなとき、少し考え方を切り替えてください。
「重くなった」ではなく「成長した」と考えてみましょう。
重くなったのは、それだけ体が大きくなったからです。
無事にすくすく成長するのは素晴らしいことではありませんか。
重ければ重いほど、それだけ体が大きくなって、しっかり成長している証拠です。
よく食べ、よく運動して、成長が健全だから、体も大きくなりました。
「重くなった」ではなく「成長した」と考えれば、重さが嬉しさに変わるのです。
子どもが本当に求めているのは、親からの愛情です。
抱きついてくるのは、抱いてほしいというより、親に触れたいから。
おねだりしてくるのは、欲しいというより、親に優しくされたいから。
子どもが甘えてくる本質はすべて、親の愛情を求める行為です。
親が子どもへの愛情が足りないから、子どもは愛情欲求を満たそうとして、親に甘えてきます。
これを前提に考えたうえで、子どもへの接し方を見直してみましょう。
子どもが甘えてきたとき「甘えてないでしっかりしなさい」と厳しくしたくなるところですが、逆効果です。
親に突っぱねられれば、子どもは余計にひねくれるでしょう。
求めていた愛情が得られず、子どもは涙目になる。
もし親の厳しさが限度を超えれば、子どもは過剰な愛情の不足になり、性格がひねくれる可能性があります。
非行に走る子どもの多くは、幼少期、親からの愛情不足が原因である場合がよく見られます。
子どもが甘えてきたときは、優しく接しましょう。
甘えてきたときにはかまってあげることで、たっぷり愛情を注げます。
「甘えてくる」ではなく「愛情を求めている」と考えれば、子どもに優しくなれます。
「どうしたの?」と言って子どもと密着すれば、子どもは不足していた愛情を満たし、だんだん甘えなくなります。
親からの愛情に満たされた子どもは自信を持ち、自立が早くなるのです。
なかなか寝てくれない。
なかなか泣きやんでくれない。
なかなか言うことを聞いてくれない。
手間のかかるわが子に疲れていませんか。
素直に言うことを聞いてくれれば楽なのですが、なかなか手間取ることがあります。
わが子に手間がかかって疲れたとき、こう考えましょう。
「この子は将来大物になるだろう」と。
手間のかからない子どもは親としては助かりますが、スムーズすぎて面白くありません。
いい子には育つかもしれませんが、大物になれるかは疑問です。
手間のかかる子だからいいのです。
なかなか寝てくれないのは、もっとたくさんの刺激を吸収したいのでしょう。
なかなか泣きやんでくれないのは、パワーが有り余って、発散させたいのでしょう。
なかなか言うことを聞いてくれないのは、自分の意志を貫きたいのでしょう。
素晴らしいではありませんか。
子どもはそのくらい元気なほうが、将来に期待できます。
手間のかかる子どもは、大きな可能性を秘めています。
子育ては、簡単より難しいほうが、親も成長できます。
エネルギッシュで型破りなわが子に、わくわくしようではありませんか。
きっと将来は、大物になるでしょう。
子育ては、長期戦です。
1週間や1カ月では終わりません。
最初からハイペースで頑張っていると、すぐ息切れしてしまいます。
数年間も続くことですから、無理をせず、のんびりやっていきましょう。
ただし、子育てをのんびりするとはいえ、だらだら手抜きすればいいわけではありません。
だらだらするのは、子育てにもしつけにも悪影響です。
ここで大切な心がけがあります。
「のんびりだけど、精いっぱい」という心がけです。
たとえば、子どもから質問されたとき「のんびりだけど精いっぱい」を思い出してください。
どんな質問でも、すぐ答える必要はありません。
時間はかかってもいいので、親なりに努力しつつ、のんびり答えれば十分です。
わからないことは、正直にわからないと答えるのもいいでしょう。
愛情の与え方も「のんびりだけど精いっぱい」を心がけます。
1日1回だけ大きな愛情を与えるより、1日中小さな愛情を与え続けるほうが、すくすく育ちます。
子育ての仕方も「のんびりだけど精いっぱい」です。
休みなく子育てをするより、たまには休む日をつくって、気力や体力を充電する日をつくります。
1人では無理なときには、両親や保育所などにお願いしましょう。
子育てを休む日を作ったほうが、長期で考えて、良い親になれるでしょう。
子育てでは「のんびり」と「精いっぱい」のバランスを心がけると、上手にメリハリがつけられます。
「今日は全然ダメだった」
そんな日があってもいいのです。
したかった買い物ができなかった。
子どもに親として立派な姿を示すことができなかった。
子どものトラブルがあって、1日の予定が全然進まなかった。
思うようにできなかったときは「ダメだ、ダメだ」と自分を責めてしまいがちです。
出るのはため息ばかり。
しかし、あまり自分を責めすぎると、さらに自己嫌悪を深めてしまいます。
自分を責めすぎると、出るはずの元気が出なくなり、明日からの活動に支障が出ます。
「今日は全然ダメだった」という日もあっていいのです。
そんな日もあります。
特に子育ては、普通の仕事とは違い、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。
予定が狂うのは日常茶飯事。
想定外の連続です。
子どもが急に体調を崩したり、ぐずったり、おねしょをしたりするでしょう。
完全に避けるのは不可能です。
予定どおりにいかないことをいちいち悪く思っては、精神的にもたなくなります。
「子育ては、予定どおりにいかないのが普通」と考えましょう。
「なかなか寝てくれない」「泣きやんでくれない」「言うことを聞いてくれない」という連続です。
うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあります。
「今日は全然ダメだった」と思えば、今日は早めに寝ましょう。
誰も悪くありません。
あまり難しく考えないほうが、自分を傷つけないで済みます。
さっと気持ちを切り替えたほうが、明日からの活動に集中できます。
子育てをするうえで欠かせない、3大原則があります。
「飽きない」「焦らない」「諦めない」です。
子育ては、まず飽きないことが大切です。
物覚えの悪い子どもには、同じことを何度も諦めずに教えることが大切です。
「飽きた」と思って親が教育を放棄すると、子どもも覚えられません。
同じことでも、飽きずに何度も繰り返していきましょう。
次に、焦らないことです。
あまり焦らせると、うまく習得できることも習得できなくなります。
「あれも教えよう」「これも教えよう」と一度に教えようとすると、子どもは頭がパンクするでしょう。
主役は、あくまで子どもです。
遅くてもいい。
ゆっくりでもいい。
他の子より後れてもいい。
子どものペースを尊重しながら、焦らずに落ち着いて育てていきましょう。
最後に大切なのが、諦めないことです。
子育ては、思うようにいかないのが普通と思うことです。
「今日は全然ダメだった」という日もあっていいのです。
ただし、思うようにいかないことがあっても、諦めないことです。
自分を信じて励まし、何度も繰り返しましょう。
「もう一度やろう」
「まだまだ時間はある」
「いつかできるようになる」
子どもの失敗は、怒るのではなく、優しく受け入れましょう。
諦めずに根気よく続けていくことで、親も子どもも、ゆっくり着実に成長していけます。
年を取るにつれて、時間の進み方が早くなるように感じます。
20代になったあたりから、時間の進み方がだんだん早くなります。
もちろん本当に時間の進む早さが変わったわけではなく、感じ方が変わります。
朝起きて、少し仕事をすれば、もう夕方。
新しい1カ月が始まったと思えば、いつの間にか月末。
1年が始まったと思えば、いつの間にか年末。
その早さが、年を取るごとに顕著になります。
時間がたつのは早い。
子育てを楽しめるのも、実際は長い期間でも、体感としては短い期間に思えるでしょう。
特に子どもが幼いときほど、成長が早い。
大人とは比べものにならないほどのスピードで成長していきます。
わんわん泣くわが子に、親も泣かされるところでしょうが、それもつかの間と考えてください。
いつもわんわん泣いていた子でも、しばらくすれば強い子に育ち、なかなか泣かない子になるでしょう。
よちよち歩きだったはずのわが子が、気づくと、自分より早く走るようになっているでしょう。
親より背が低かったはずのわが子が、いつの間にか、自分より背が高くなっているでしょう。
長いようで、短い子育てです。
時間は未来に進む一方で、過去には戻れません。
子育てを楽しめる期間を意識して、1日1日を大切にしましょう。
子育てといえば、単に子どもを育てると考えがちですが、それだけではありません。
もっと視野を広げて考えてみましょう。
会社が人で成り立っているように、国も人で成り立っています。
子どもがすくすく育って社会人になれば、国の重要な力になります。
力強くて賢い子どもに育てるのは、間接的に、力強く賢い国を育てているということ。
つまり、あなたの子育ては、子どもの未来だけでなく、国の未来にもつながっているのです。
子育てとは、重大な仕事です。
子どもを育てる行為とは、間接的に国を育てる行為でもあります。
あなたは今、子どもの未来と国の未来の同時を受け持っています。
国を育てているつもりで、子どもを育てましょう。
わが子が将来、リーダーや管理職など人をまとめる仕事を担当すれば、影響はますます大きくなるでしょう。
議員や知事になることもあり得ます。
実感の湧きにくいことかもしれませんが、事実として国のために重大な仕事をしているのです。
わが子は将来、どう育ってほしいですか。
親として、やはり何らかの希望があるでしょう。
「明るく元気な子に育ってほしい」
「音楽が得意な子に育ってほしい」
「将来は公務員になってほしい」
すでに社会を知っている大人が思い描く希望が、たしかに子どものためになる部分もあるはずです。
しかし、希望を持つのはいいのですが、子どもに押し付けることがあってはいけません。
どんな子に育つかは、親が決めることではなく、子どもが決めることです。
実際に成長するのは、子ども本人です。
子どもの成長は、子どもに任せましょう。
「明るく元気な子に育ってほしい」と親が思っても、実際はおとなしい子に育つかもしれません。
「音楽が得意な子に育ってほしい」と親が願っても、実際は料理が得意な子に育つかもしれません。
「将来は公務員になってほしい」と親が希望しても、実際は別の進路に進む可能性もあるでしょう。
親に希望があっても、あくまで子どもの意志を尊重です。
子どもの性格を変えようとしても、簡単にできることではありません。
子どもの才能を無視して、親の欲で育てようとすると、子どもはひねくれます。
子どもの進路を無理に変えようと強制させると、子どもの向上心や成長意欲が失われます。
親は、子どもの成長を手助けする存在です。
子どもの将来を期待するのはいいのですが、指図や命令することではないのです。
今日のあなたの目標をお伝えします。
今日のあなたの目標は、子どもに愛情をたっぷり与えることです。
これだけでいいのです。
お金を与える必要はありません。
一にも二にも、愛情です。
子どもが何かをうまくできたから、ご褒美に愛情を与えるのではなく、無条件に愛情を与えましょう。
愛情を与えるのに条件はいりません。
朝は「おはよう」と明るく挨拶をしましょう。
子どもと目が合っただけで、にっこりしましょう。
用事がなくても、手をつなぎましょう。
子どもが明るく話すだけで「元気がよくていいね」と褒めましょう。
子どもが悲しんでいるときは、ぎゅっと抱きしめましょう。
子どもが礼儀正しく振る舞ったときは「すごいな」「偉いね」と頭をなでましょう。
すべて愛情表現です。
愛情表現に、1つの無駄もありません。
しつけも大切ですが、先に愛情です。
愛情を持ってしつけたほうが、子どもは素直に言うことを聞いてくれます。
わが子が「愛情でおなかいっぱいだよ」と言うくらいまで、たくさん与え続けましょう。
愛情は、どんなに与えても、与えすぎることはありません。
子どもに愛情を与え続けていれば、子どもはそれだけですくすく育ちます。