執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。

夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

男性が結婚すると、これまで以上に一生懸命に働くようになります。

理由はいうまでもありません。

「養う」という大きな責任が出てくるからです。

死ぬまで一生を共にする妻のために、衣食住を基本とするあらゆる生活費の中心を稼ぐ責任を背負います。

これまで以上に仕事への責任感が増し、熱心になるでしょう。

だらしない男性も、結婚してから活気が満ちあふれるようになった話も、しばしば耳にします。

しかし、です。

仕事に熱心になるのはいいですが、熱心すぎるあまり、帰宅が次第に遅くなり始めます。

すると、妻との会話が少なくなる傾向になります。

子どもが生まれると、さらに力を入れて働くようになるでしょう。

妻だけでなく、子どもも養わなければいけないという大きな責任を背負うようになるからです。

ギアを入れ直し、これまで以上に一生懸命働くようになります。

すると、さらに仕事への責任感が増し、熱心に仕事をし始める。

さらに帰宅が遅くなり、家族と顔を合わせる時間が少なくなりがちになります。

その結果、夫婦関係や親子関係が悪化しかねません。

妻や子のために一生懸命になっているというのに、本末転倒です。

男性が結婚した後には、こうしたトラブルに陥りやすい傾向があります。

もちろんすべての男性がそうなるわけではありません。

仕事より、妻や子を優先するという男性もいるでしょう。

しかし、妻や子のことを考えているからこそ、陥りやすい点であることもたしかです。

夫はこうした矛盾が発生しやすいことを予測して、対処していく必要があります。

では、どうするのか。

手帳やカレンダーに、家族とのスケジュールを先に書き込みます。

「先に書き込む」というのがポイントです。

「時間ができたら妻や子を相手にしよう」と思っていると、いつまで経っても相手にできません。

そうではなくて、先に妻や子と触れ合う時間を入れておきます。

たったこれだけです。

この習慣が、自然と仕事ばかりに傾きがちな生活を「元に戻すきっかけ」になるのです。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(25)
  • 手帳やカレンダーに、妻や子どもと触れ合う時間を先に入れておく。
「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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