親によって、口癖もさまざまあることでしょう。
実は、親の口癖は、親の人生哲学です。
これまで何十年も生きてきて「これが一番大切だ」というエッセンスを、見事一言に凝縮した金言です。
「お前が悪いんだろう」
「違う。お前のほうが悪い!」
子どもの口喧嘩では、お互いに「自分の立場のほうが正しい」という考えで対立する場合があります。
「ITが苦手だ」という人に理由を聞くと、よくある共通点があります。
基礎から勉強していません。
勉強したとしても、いきなり応用からしようとして、挫折しています。
親は子どもの心を軽くさせるのが仕事です。
子どもが親に、難しいのかどうか尋ねることがあります。
「ピアノを弾くのは難しいの」
子どもが喜ぶものといえば、何でしょうか。
お菓子でしょうか。
おもちゃでしょうか。
「後悔しない○○」というキーフレーズは、視野を広げる力があります。
今生きているから、この瞬間のことを考えます。
幼い時期なら、視野もまだ狭い傾向です。
「いい経験をしたね」というのは、子どもが笑顔になる言葉です。
うまくいったときに使うのではありません。
失敗したときに使うのが、ポイントです。
「失敗はしてはいけないものだ」という認識があります。
子どもに限らず、大人もそうです。
失敗という言葉には、悪い印象があります。
人の赤ちゃんほど、無力な生き物はいません。
一般的に哺乳類は、生まれたばかりでもすぐ歩けるようになります。
たとえば、生まれたばかりの馬の赤ちゃんは、生後10分もすれば歩けるようになります。
日本には「以心伝心」という特異な文化があります。
言葉に頼らず、お互いに気持ちが通じ合うという意味です。
日本に限らず、アジア圏内ではそういう文化を持つ地域が少なくありません。
子どもが成長するときに、最もモデルとして参考にするのは両親です。
両親の態度やしぐさだけではありません。
両親の関係までも、子どもは大いに参考にします。
考えても見てみましょう。
子どもですから、最初は何をやってもうまくいかないに決まっています。
うまくできなくて当然。
まだ幼いころ、母から「人は人。自分は自分」という言葉をよく聞かされました。
この言葉に何度救われたかわかりません。
10歳を過ぎれば、他人の成長が気になり始める時期です。
親が教育者であるほど、陥りやすい罠があります。
「コミュニケーションの偏り」です。
親と子のコミュニケーションの基本的な流れは、やはり「親から子へ」という流れになります。
親は子どもの話を積極的に聞く姿勢を持ちましょう。
これはむしろ親から積極的に聞くことです。
親が子どもの話を聞くのはコミュニケーションのバランスを整えるために必要不可欠です。
猫は、外敵と直面したとき、面白い姿勢になります。
つま先立ちをして、腰を高く上げます。
強そうに見せるためです。
子どもの名前を呼ぶときに、きちんと名前を呼んでいますか。
「おい」や「お前」という呼び方は、乱暴です。
特に家族という打ち解けた仲の場合は、そういう省略した呼び方になってしまいがちです。
私は子どものころ、親からよく尋ねられた質問があります。
「将来は何がしたい?」という質問です。
覚えているかぎりで、最初に言われたのは幼稚園のころからです。
子どもを褒めるときと言えば、目に見える結果がほとんどです。
「テストで良い点を取ったとき」や「試合に勝ったとき」など、目に見える結果ですね。
何かを達成すれば、結果が得られるので、そのタイミングで親も褒めやすい。
お礼に関しては「お礼を言うこと」を集中的に教えがちです。
よその人に、親切にされたとき、親は子どもに「お礼を言いなさい」といいます。
別になんてことはない、当たり前のことですね。
人生には、初めて経験することがあります。
・初めてのスポーツ大会
・初めての恋愛
子どものころを思い出しましょう。
ちょうど今から勉強をしようと思っていた矢先、親から「勉強をしなさい」と命令され、やる気をなくしたことはありませんか。
不思議なことに親に「勉強をしろ」と言われると、勉強がしたくなくなります。
私が子どものころは、電気や水は無限にあるものだと思っていた時期がありました。
スイッチを動かすだけで、電気が点灯する。
蛇口をひねれば、水が出続ける。
私が小学生だった、ある日のことです。
「テレビを見ていると楽しく勉強できるのではないか」と、ふと思いつきました。
面白いバラエティー番組があり、気になっていたので、台所でテレビを見ながら勉強していました。
子どもが話しかけるときに返す言葉は、難しいことではありません。
基本的に、共感の言葉だけでいい。
子どもが親に話しかけるときの理由の大半は「共感してもらいたいから」です。
幼い子どもと接していると、ときどき子どもの奇怪な行動に驚かされることがありませんか。
大人なら、むしろ思いつきもしないようなとんでもない行動をしようとします。
割り箸を使って、スパゲティを食べようとする。
子どもが物事に失敗したとき「残念だったね」と慰めの言葉をかけることがあります。
失敗したときに「残念」という言葉だけでは心残りです。
それは「できなかった点」に着目した言い方です。
私の父の口癖に「やればできる!」という言葉があります。
父と一緒に行動していると、このキーフレーズがやけに耳につきます。
ほとんどの場合、父の独り言です。
人間が受ける印象を表した、有名な法則があります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」です。
・話の内容からの印象 7パーセント
「お誕生日おめでとう」という言葉は、誕生日にかける言葉です。
「だからなんだ。別に変わったことではないだろう」
たしかにそうですが、そこであなたに1つ質問です。