執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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親が笑うと、子どもは安心する。

親が笑うと、子どもは安心する。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

笑いのある家庭は、明るい家庭だとよく耳にします。

まったくそのとおりです。

明るいから笑うというより、笑うから明るくなれます。

笑うから明るい家庭になるわけですが、実はもう1つ、笑いには面白い力があります。

「不安を吹き飛ばしてくれる力」があるのです。

私が高校時代、体操部で練習をしていたあるとき、鉄棒からの着地で失敗して、胸の骨にひびが入ったことがありました。

私は「これは大変なことになった!」と焦り、家に帰って母親に見せて報告しました。

「ははは。あんた、とろくさいね。何しよったん」と、笑われてしまいました。

最初はちょっとむっとしましたが、だんだん不安が消えていきました。

笑われると、思ったより大したことがないように思えてくるのです。

落ち込んでいるときに「それくらいで落ち込まないの。ははは」と笑われると、元気になります。

案外、一番大げさに考えているのは、本人であったりします。

大げさな親は、子どもに何かあるたびに騒ぎます。

医者だの、病院だの、薬だの、時には「何てことをするの!」と、子どもにお説教までして、怒鳴ります。

こんなに騒がれると、子どもは余計に不安にならざるを得ないのです。

「そんなに大変なことになってしまったのかな? どうしよう。死んじゃうのかな」と不安になります。

少々のことでは、人は死にません。

子どもが不安になっているときには、親が笑ってあげることで、不安が吹き飛んでしまうのです。

できるだけ子どもから不安を取り払ってあげることが、親の務めです。

子どもの不安を取り払うのは、難しくはありません。

「ははは。大丈夫、大丈夫」と、笑い飛ばしてしまうだけで、子どもの不安も飛んでいってしまうのです。

自立できる子どもに育てる教育法(7)
  • 子どもの不安を笑い飛ばす。
子どもの経験を、親が横取りをしない。
自分のことは、自分でさせるだけでいい。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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