執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。

そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子どもの礼儀や行儀のしつけは、どこか「車の運転」と似ている部分があります。

車の運転免許を取得したばかりのころは、あれこれと考えながらハンドルを握って運転します。

ほんの少し前に進むだけでもストレスで、車の運転が不安定です。

慣れていない動きのため、たどたどしくなります。

しかし、ある程度慣れてくると、一転して体が勝手に動き始めます。

以前よりストレスが小さな状態で、車を安全に運転できるようになります。

車の運転に慣れていれば、こうした不思議な経験を味わったことがあるでしょう。

口ではうまく説明できなくても「安全運転」なるものを体が覚えてしまうようになります。

礼儀や作法も、子どもが幼い時期に、何度も繰り返し実践します。

どのくらい繰り返すのかというと、勝手に体が動き始めるまでです。

素直に言うことを聞いてくれればいいですが、なかには「疲れる」「面倒だ」「嫌だ」と反発する子もいるでしょう。

最初、そう思うのは当然です。

車の運転と同じで、慣れていない時期はストレスが大きいです。

しかし、難しい理屈は抜きにして「ただそうするものだ」と教え続けてください。

できるまで、何度も繰り返します。

嫌がってもやらせます。

そのまま同じ行動を繰り返していると、次第に慣れて体が覚えます。

気づけば、脱いだ靴をそろえている。

気づけば、ご飯粒を1粒残さず食べる。

気づけば、食事が終わった食器を台所まで運んでいる。

考えなくても、そうすることが当たり前になります。

最初に感じていたはずのストレスがなくなっている上、体が勝手に動き始めます。

こうなればしめたものです。

理由ももちろん大切ですが、後回しでも十分間に合います。

最初は、体に覚えさせるまで徹底的に繰り返すこと。

子どもの体が慣れるまで、しばらくの間、親は辛抱しながら付き合ってあげましょう。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(5)
  • 礼儀や行儀は「頭」ではなく「体」で覚えさせる。
子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
取れなくても喜ぶ。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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