公開日:2010年6月27日
執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  • 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」
    「栄養バランスの取れた食事」
    「親からの愛情」
子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」

子どもの健全な成長に欠かせない、要素とは何でしょうか。
細かく言えば数多く存在しますが、大きく分ければ、3つしかありません。
ここでは、まず基本的な3つの要素をお話しします。

無理やり伸ばそうとするのではない。
自然に伸ばそうとする心がけが大切。

よい子育てとは、植物を育てるイメージと大変似ています。
タネは、子ども。
土は、家庭環境。

勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。

子どもに勉強を教えるのは、知識からではありません。
子どもにいきなり理科の教科書を与えて「読みなさい」と言ってみましょう。
おそらく素直に読んでくれないでしょう。

料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。

料理の世界には「料理がうまい人は、味を引き出すのがうまい人だ」という格言があります。
1つの素材から多くの味を引き出す腕があれば、実質、多くの素材を手にしているのも同然です。
テレビなどで優れた料理人が腕をふるい、見事な手さばきで料理を作る場面を見たことがあるのではないでしょうか。

最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
褒めているうちに伸びていく。

生まれつきの記憶力・動体視力・運動神経などは、優れた才能の1つです。
しかし、才能とは、そうした優れた点だけではありません。
あらゆることは、考えようによって、すべて長所に変わります。

子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
気づかせるのが親の仕事。

私は昔から理系の勉強が好きでした。
父が機械系の仕事をしていた関係で、自宅には仕事で使っている部品がたくさん転がっていました。
変わった形の磁石があったり、コンデンサーやICチップなど専門的な部品もあったりしました。

子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。

親の子どもへの会話は、往々にして説教のような雰囲気が漂いがちです。
子どもが学校で悩みを話したとき、強気の親なら「あなたがしっかりしないからでしょ」と逆に叱られることがあります。
子どもに強く育ってもらいたいからこそ、つい、厳しい言葉を投げてしまいます。

淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。

「子どもとの会話が長続きしない」
そういう悩みをお持ちですか。
理由はいろいろ考えられますが、もしかしたら親が長続きしないような言葉をかけているからかもしれません。

ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。

子どもに考える力をつけさせるために、ぜひともおすすめの魔法の言葉があります。
これは効果があります。
効果がありすぎる言葉なので、この場を借りて、ぜひご紹介させてください。

「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。

「子どものために、やれることはすべてしてあげたい」
子どもの幸せを願う親なら、こうした願いを共通して持つに違いありません。
親が子どものころ悩んだり苦しんだりした経験があった分、わが子に同じ苦しみを味わわせたくないと思うのは、自然です。

幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。

あなたの失敗は、2度、役立ちます。
1つは「自分を成長させるとき」。
もう1つは「自分の子どもを育てるとき」です。

遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。

子どもは、ある程度の年齢になれば、遊び道具を欲しがります。
生まれたばかりの赤ちゃんは「がらがら」を振って、遊んで楽しみます。
もうしばらく成長すれば、積み木やジグソーパズルにも興味を持ち始めます。

思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。

世の中のことを知るための教養としては、幅広い体験をさせてあげるのが一番です。
たくさんの幅広い経験をすることで、世の中の概要やルールなどが次第に見えてくるはずです。
では、何でも広く浅い体験がいいのかというと、そうではありません。

「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。

1つのことに集中するとき、深い思考力が養われます。
五感だけでなく、判断力や思考力が必要とされて、人間らしさを形成する土台になります。
では、どんなことに没頭するのがいいのかというと、やはり子どもの好きなことが一番です。

早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。

「早起きしなさい!」
親は子どものために、早起きをしつけようとします。
早起きにはさまざまな得があります。

1つの夢が、多くの要素を成長させる。

夢を持つことは、それだけで、生きる力をつけるきっかけになります。
果たしたい夢があると、多くの難問が多く立ちはだかります。
夢の達成は「これだけやればいい」という単純なものではありません。

親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。

親は子どもが失敗したとき、どんな言葉をかけていますか。
「ダメね」
「情けないなあ」

子どもの部屋を持つと、自立心が促される。

自分の部屋を持つのは、プライベートな空間です。
部屋の片付けや家具の配置など、自分で管理できる自由な空間を与えられることになります。
子どもの好きなように、めいいっぱい自由ができます。

10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。

自分の部屋を持たせるのは、何歳くらいからがいいのでしょうか。
子どもの成長具合にもよるため一概には言えませんが、目安としては「10歳前後」と考えるといいでしょう。
子どもの成長がしっかりしていれば、もう少し早い時期からでもいいでしょう。

努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。

私が幼いころ、お風呂は熱くて苦手でした。
体をきれいにするのはわかりますが、湯船で熱いお湯に浸かり続けるのは、我慢が必要であり、嫌がっていた時期がありました。
そこで親はうまいアイデアを出しました。

子どものおねしょを叱るのは、意味がない。

男の子であれ女の子であろうと、10歳未満なら、しばしばおねしょをすることでしょう。
子どもがおねしょをしたときは、どう対応していますか。
親としては、子どもが悪いことをしたように見え、叱ってしまう親も多いのではないでしょうか。

「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。

私は、両親のうち、特に父親に似ていると思います。
似ているのは、顔形のような「外見面」ではなく「性格面」です。
父は、1つのことに没頭すると気が済むまでやり抜こうとするタイプです。

卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。

料理の多くには、卵が登場します。
私も小さいころから母が料理をしているのを見ていて、卵を割っているのを見たことがありました。
卵を割る光景は、何か独特です。

「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。

子どもは日常生活の中で、強く興味を引かれるものを発見することがあります。
興味を引かれた子どもは、素直に「やってみたい」と言います。
その際、矛盾が発生しやすい状況があります。

「やってみると、思ったより○○だった」
手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。

子どもが興味を示したからとはいえ、長続きするとは限りません。
「ピアノをやりたい」と言い始めたので、ピアノ教室に通わせた。
しかし、必ずしも適正があり、才能を発揮するわけではありません。

夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。

「子育てといえば、妻の仕事」
「大黒柱といえば、夫の仕事」
世界的に見ても、多くの場合、子育てと言えば妻が担当している場合がよく見られます。

父親と母親の違いは、あったほうがいい。
違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。

子育ての教育方針は、父親と母親の考えを統一している家庭も多いことでしょう。
父と母の子どもに対する教育方針の違いでめる、という話はよく耳にします。
腰をすえてじっくり話し合い、子どもにはこういう方針で教育を進めていこうと、意識合わせをします。

子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。

今、子どもに履かせている靴は、どこで、誰と買った靴ですか。
多くの親は、親がデパートなどでまだ子どもが幼いころは、子どもの靴を親のセンスで買っていることでしょう。
「子どもには、こういう靴がいいだろう」

自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。

「どうせ俺なんて、役立たない人間だよ」
「私は人間失格です」
「自分がいなくても誰も困らない」

「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

不良と呼ばれる子どもには、自己評価の低さが目立ちます。
「自分は人として失格だ」「自分には生きている価値がない」という発言が多く、自己評価が低いです。
では、なぜ、このように育ってしまったのか。

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