大学受験・就職・結婚。
親としては、子どもに一番幸せになれるであろう道を歩んでもらいたいと思います。
大学受験にうまく合格してほしい。
就職がうまくいってほしい。
結婚がうまくいってほしい。
やはり親ですから、子どもにそうした幸せな道を歩んでもらいたいと思います。
「無駄なことをしないでほしい」
その気持ちが大きければ大きいほど、子どもがテレビゲームをしたりすると、眉間にしわを寄せます。
「無駄なこと」と思えるからです。
「テレビゲームをする」
「漫画を読む」
そうしたことを子どもがしていると、つい、あの決まり文句を言ってしまいます。
「そんなことをしている暇があったら勉強しなさい」です。
親は人生の先輩として、アドバイスをしているつもりです。
しかし、本当にアドバイスになっているでしょうか。
実は、アドバイスどころか、子どもの可能性を制限してしまっています。
まずは無駄を経験することこそが、大切な勉強だからです。
無駄をしないのは、最も無駄です。
無駄こそ、子どもの成長には必要です。
あらためて考えてみましょう。
無駄かどうかを判断するためには、一度無駄な体験して、悔しい思いをしなければわかりません。
「意味のないことをしてしまった」
こうした後悔を経験することが必要です。
無駄を勉強するためには、たくさんの無駄を体験し、後悔することが必要です。
そのたくさんの無駄をするからこそ、振り返ったときに「あのときは無駄なことをしていたな。次からはこうしよう」と反省します。
次から軌道修正ができるようになります。
なにより、子どもにとって本当に無駄かどうかは、実際にやらせてみないとわかりません。
ゲームでも、そこで才能を開かせ、ゲームクリエイターとしての道を歩むきっかけになることもあります。
漫画ばかり読んでいても、絵を描いてシナリオを考え、漫画家やシナリオライターなどの道が切り開けることもあります。
無駄と思えることが、意外な道を発見する手がかりになる場合があります。
親は子どもの行動を、一切否定しないことです。
もし子どもが無駄と感じれば、自分からやらなくなるはずです。
親が無駄と思えることでも、子どもがやりたいというなら、どんどんさせてあげましょう。
勉強だけが有益なことではありません。
無駄と思えても全部勉強なのです。