私は、高校時代、学校まで自転車で片道1時間ほどかけて通学していました。
片道1時間です。
往復になると、2時間近くかかります。
1日のうち、12分の1は自転車に乗っていることになる。
もっと大げさに言えば、1年のうち12分の1は、登下校で自転車をこいでいるだけの時間です。
「何て無駄なんだろう。遠くの学校に通うのはデメリットがあるなあ。こういうところでほかの受験生と差ができる」
受験勉強に励んでいた私は、自転車をこいで学校に登下校する時間が無駄に思え、いらいらしていました。
そんなとき、うまく励ます親がいました。
「勉強のストレスを発散する時間になるだろう」と言います。
言われてみれば、たしかにそうです。
自宅でも学校でも勉強ばかりだったため、自転車で移動する時間は、気分転換の時間になっていました。
自転車で毎日体を動かすので、いい具合に疲れて夜もよく寝られます。
そういうことを考えているうちに、逆に学校が遠くにあることがメリットのようにさえ思えてきました。
自転車をこいでいる間は、耳にイヤホンをつけて、英語のリスニングの時間に充てていました。
勉強にもなり、運動にもなり、リフレッシュの時間にもなります。
大切なことは、物事そのものではありません。
プラスに考え直すことです。
まず親がプラス思考をします。
親がプラスに発想していれば、子どももプラスに発想していくようになります。