私の母は、喜ぶのが上手な人だと思います。
母は自分のことをどう思っているのかはわかりませんが、母の喜ぶ顔は見ていて元気になります。
私は小学生のころから走るのが速くて、いつも1等賞を取っていました。
そのたびに母は大喜びしていました。
生まれつき足が速かったので、速く走ろうという練習や苦労もあまりしていません。
高校1年の冬から、大学受験に向け本格的に勉強を始めました。
テストの点がいいときは、わざとらしく母に見せました。
テストの内容にもよりますが、たいてい80点以上取れれば、母は喜んでくれます。
たとえ100点でなくても喜んでくれるところが、母のいいところです。
80点くらいは、当たり前に勉強していれば普通に取れる点数です。
しかし、母が喜んでくれると「よし。もっと頑張って母を喜ばせてあげよう」と思います。
そうすると、だんだん勉強にも力が入るようになりました。
そのうち90点が取れるようになると、母はもっと大喜びです。
最初は、母の喜ぶ顔を見たかったからですが、このころから勉強に対する姿勢も変わります。
勉強は、すればするほどできることです。
内容がわかると、勉強はもっと楽しくなります。
いつしか、自分の楽しみのために勉強をするようになりました。
勉強によって、知識が増える喜びを感じるようになりました。
事の発端は、母の喜ぶ姿でした。
母の喜ぶ顔が見たいので、難しい勉強も楽しんでできるようになり、勉強そのものが本当に楽しくなっていきました。
HAPPY LIFESTYLEでは、勉強したことや感じたことの積み重ねをウェブサイトで公開しています。
その原点は、今になって思えば、はるか昔に母から褒められたところから始まっているような気がします。
親は、子どもを褒めるだけでいい。
100点でなくても80点でも、まず大喜びします。
高得点で褒めるのは当たり前ですが、並々の点数でも、まず褒めてあげましょう。
認めてあげましょう。
すると、子どもは親から認められたことが嬉しくて、自然と勉強するようになるのです。