執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

15

優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。バランスが大切。

優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。バランスが大切。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子育てで最も難しいのは「優しさと厳しさのバランス」です。

子どもに優しすぎると、親を侮って言うことを聞かなくなり、うまくしつけができなくなる。

逆に、子どもに厳しすぎると、親のことが大嫌いになり、うまくしつけができなくなる。

甘やかしすぎても厳しすぎても、うまくいかない。

どちらで育てるのがいいのかというと、どちらも大切です。

要は、バランスです。

しかし、このバランスこそ、最も頭が痛いところです。

あらためて、優しさと厳しさのバランスの取り方を考えてみましょう。

整理して考えると、実は単純です。

「子どもが正しいことをしたときには優しくなり、間違ったことをすれば厳しくなる。同時に完璧を目指さない」

これだけでいい。

親は人生の先駆者です。

知識・礼儀・作法など、あらゆる面で子どもより詳しいはずです。

親は、子どもが正しいことをしたときは、どんどん褒めましょう。

「よくやった。偉いぞ!」

そういうときには、とことん優しくなります。

すると子どもは「そうか。こうすればいいのか」と理解します。

親に褒められて嬉しく感じ、さらにやる気を出すに違いありません。

逆に間違ったことをすれば、厳しくなります。

「こら! それはいけない。間違っている。こうすればいい」

ただ叱るだけはよくありません。

叱ると同時に「こうすればいい」という正しい道筋も教えてあげるようにしましょう。

子どもは「これは間違っていることなのか。こうすればいいのか」と恐怖とともに、しっかり覚えます。

この両者のバランスを取りながらも、完璧は目指さないようにしましょう。

「適度な緩み」を許容します。

礼儀・作法・マナーなど、完璧を目指そうとするのは素晴らしいですが、何でも完璧にできる人はいません。

親ですら、完璧ではないはずです。

親も完璧ではありませんから、子どもにも完璧を押し付けない。

この基準で優しさと厳しさのバランスを保てば、子どもを上手にしつけていくことができるようになります。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(15)
  • 優しさと厳しさは、バランスを保つ。
子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法
  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
    幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
    「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
    子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
    初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
    そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。<br>取れなくても喜ぶ。
    子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
    親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
    ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
    正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
    子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。<br>子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
    お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
    親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
    お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
    きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。<br>バランスが大切。
    優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
    子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
    子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
    子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
    子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
    無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
    挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
    子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
    親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
    成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
    夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
    「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
    子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
    親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
    親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。
    しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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