仕事における成長は、いつもはっきりわかるとは限りません。
日々少しずつ成長することは、なかなか実感しにくいことがあります。
たとえば、手際です。
突然手際が良くなることはありません。
手際は、少しずつ良くなっていくものです。
今日初めて取り組み、明日にはベテランレベルの腕前ということはありません。
仕事に慣れてくるにつれて手際が良くなり、かかる時間が少しずつ短縮されていきます。
それゆえに「自覚しにくい」という難点があります。
きちんと仕事の手際は良くなっているのですが、自分ではその向上に気づかず「特に変わっていない」と錯覚しがちなのです。
では、どうすれば気づけるのか。
自分が仕事で成長できているのか不安になったときは、初めてその仕事に取り組んだときのことを思い出してください。
最初と今とを比べてみるのです。
「初めて取り組んだときに比べて、今はずいぶん早くできるようになったな」と気づくはずです。
たとえば、最初30分かかっていた仕事が20分でできるようになったら、それだけ手際よくこなせるようになったということです。
それが成長です。
わずかな短縮であっても、手際が良くなっている証拠です。
昨日と今日とでは、なかなか違いがわかりにくくても、最初と今とを比べれば、変化幅が大きいのではっきりわかるはずです。
初回と比べ、半分の時間でこなせるようになったら「手際が2倍良くなっている」と言えます。
3分の1の時間でこなせるようになったら「手際が3倍良くなっている」と言えるでしょう。
どれだけ手際が良くなっているのか、感覚ではなく、数字として把握できるようになります。
これに気づけば、きちんと成長できていることを実感できて安心できます。
仕事に対しても自信がつくのです。
こうした振り返りができるようになるためにも、日頃から仕事の所要時間を記録して、定期的にチェックするといいでしょう。