メンタルが強い人の条件に「落ち込まないこと」があります。
なかなか落ち込まない人がいれば、メンタルが強い印象を受けるでしょう。
もちろん落ち込まないことも、メンタルが強い条件の1つです。
年齢を重ねて経験を積んでいけば、心が強くなります。
精神的に成長して、打たれ強くなれば、少々のことでも落ち込まなくなります。
ところが、年齢を重ねて経験を積んでも、昔と変わらず落ち込むこともあるはずです。
「つらい経験は、何度経験しても慣れない」
「つらいことがあると、今でも落ち込んでしまう」
叱られたら、落ち込みます。
落ち込む出来事があれば、やはり落ち込みます。
昔と変わらず、年齢を重ねた今でも落ち込むことがあると、メンタルの成長がないように思えます。
しかし、本当に成長していないのでしょうか。
ここで確認してほしいことがあります。
「落ち込んでから立ち直るまでの早さ」に注目してください。
昔と比べて、落ち込みから立ち直るのが早くなっていませんか。
以前は立ち直るのに時間がかかっていたことが、今では早く立ち直れるようになっていませんか。
もし立ち直るのが早くなっていれば、喜んでください。
落ち込んで立ち直るのが早くなったら、メンタルが強くなった証拠です。
つらい経験に慣れて、心の免疫力が高まり、メンタルが強くなっています。
メンタルはゆっくり成長していくため、自分でも気づけないことがあります。
成長の変化が小さいから気づいていないだけで、実際はきちんと成長できています。
メンタルのゆるやかな成長に気づいてください。
自分では大きな変化を感じなくても、落ち込みから立ち直る早さが、メンタルの成長を証明しています。
自分の内側で起こっている変化に気づけば、成長を実感できるため、メンタルトレーニングのモチベーションも上がります。
強い人になりたいなら、落ち込まないことより、立ち直ることのほうが大切です。
落ち込まない強さには限界がありますが、立ち直る強さには限界がないからです。
立ち直ることさえできれば、何度落ち込んでも、這い上がっていけます。
落ち込まない人を目指すのもいいですが、立ち直る人を目指すのはもっと大切です。
早く立ち直れるようになれば、落ち込むことも怖くなくなります。