器の小さい人は、マニュアルに忠実です。
もちろんマニュアルに忠実なのはいいのですが「絶対」なのです。
融通が利きません。
とにかくマニュアルに従って進めようとします。
少しでもマニュアルにないことが起これば「大変だ! どうしよう」と慌てます。
「なんとかなりませんか」とお願いしても「前例がないことなので」と断ります。
これではただのマニュアル人間です。
一見間違っていないように思えるのですが、形式張った対応しかできません。
マニュアルに書かれていないトラブルが起こると、うまく対応できないのです。
器の小さい人は、想定外に弱いのが特徴です。
想定にあることはうまく対応できますが、想定外のことが起こればパニックになり、どうしていいかわかりません。
「こんなはずじゃなかった」という頭を抱え、あたふたするばかりとなるのです。
器の大きい人も、もちろんマニュアルを大切にしています。
しかしマニュアルに忠実でも、絶対とは考えていません。
マニュアルに対して「絶対守るもの」ではなく「うまく使いこなすもの」と考えています。
マニュアルにないことが起これば、自分の頭で考え、想像力を働かし、その場の状況に合わせて判断をします。
柔らかい頭を持っているので、融通が利き、臨機応変な対応ができるのです。
計画でも、器の大きい人は、臨機応変を大切にしています。
基本的に計画通りに進めますが「変更はあって当然」と考え、とらわれることはありません。
計画にないことが起これば、うまく流れが通るよう、その場で考えて上手に変更します。
想定外が起これば「こういうこともあるだろう。さあ、どうすれば、うまくいくか」と考えます。
想定外が起こることを、最初から想定しています。
そして「正しさ」より「うまくいくか」を重視します。
あくまで冷静に物事を捉え、状況に応じた最善策を考えるのです。
器の大きさとは、正解を知っているかではありません。
想定外にどう向き合うかで決まります。
学校では、正解のある場面ばかりですが、社会では、正解のない場面がたくさんあります。
今まで経験したことのない場面に遭遇したとき、どれだけうまく対応できるかです。
臨機応変な対応ができるところに、器の大きさが表れるのです。