相手が知らないからといって、非常識だと思い込むのはよくありません。
「そんなの当たり前でしょ」と言いそうになったとき、意識しておきたいことがあります。
「自分の当たり前は、相手の当たり前ではないかもしれない」ということです。
世の中にはいろいろな人がいます。
生まれも違えば、育ちも違います。
性格も違えば、価値観も違います。
自分が当たり前だと思っているからといって、相手も同じように当たり前だと思っているとは限りません。
自分の常識が、相手にとっては非常識ということもあるからです。
「そんなの当たり前でしょ」と言ってしまうと、相手は「ばかにされた」「価値観を押し付けられた」と感じるかもしれません。
自分は何気ない発言のつもりでも、相手は不快な言葉として受け止め、傷ついてしまうことがあるのです。
それが元でトラブルになることもゼロではありません。
特に初対面では、相手がまだどんな人かわかりません。
逆のパターンもあります。
自分が当たり前だと思っていることは、世間から見ると、実は当たり前ではなかったり、マナー違反だったりすることもあるでしょう。
「実は自分のほうが無知なのかもしれない」「自分のほうが間違えているのかもしれない」と考えてみることも大切です。
「そんなの当たり前でしょ」と言いそうになったときは、ぐっと飲み込み、相手の立場になって考えてみてください。
そして「相手は当たり前だと思っていないかもしれない」と考える余裕を持ってみてください。
できるだけ相手を理解する姿勢を持ってほしいのです。
そして、認識を確かめる声をかけてみましょう。
「私の理解が間違っていたらごめんなさい」
「もしかするとお互いの認識に少し違いがあるのかもしれませんね」
「こういう理解でいいですか」
一呼吸置いて考えを巡らしてみるだけでも違ってきます。
自分が間違っているのかもしれないと前置きしたうえで声をかければ、相手も優しく受け止めてくれるでしょう。
初対面では、いったん「当たり前」という前提を外し、認識を一つひとつすり合わせていくことが大切です。