九州出身の人と知り合い、その人が情に厚い人だったとします。
そんなとき「九州の人って情に厚いですね」という言い方をする人がいます。
何気なく口にしがちな一言です。
相手を褒める内容なので、一見良いことのように思えるかもしれませんが、実は注意が必要です。
まず「九州の人はみんな情に厚い」というふうに聞こえます。
もちろん情に厚い人もいるでしょうが、そうでない人もいるでしょう。
「九州の人は情に厚い」とひとくくりにする言い方になっていて、少し違和感を覚えるのです。
そもそも「九州の人」という言い方は、主語が大きいです。
相手のことを「個人」ではなく「九州の人」という大きな枠で見ています。
相手のことを褒めているのではなく、九州の人全体を褒めていることになります。
せっかくの褒め言葉も、大きな主語で話すと、きちんと相手に届きません。
人によっては「九州の人ではなく、きちんと私自身を見てほしい」と思い、ちょっと残念に感じるかもしれません。
こういうときは、どう言えばいいのでしょうか。
「○○さんは情に厚いね」と伝えましょう。
きちんと名前を入れるのがポイントです。
大きな主語ではなく、相手個人を主語にして話すことが大切です。
相手は「私のことを見てくれているんだな」「私のことを言っているんだな」と感じるでしょう。
名前を入れることで、余計な誤解も生まれにくくなります。
褒め言葉も、きちんと相手に伝わるのです。