前を歩いている人が何かを落とし、それに気づいた人がすぐ拾い「落としましたよ」と声をかける。
そして相手は「あっ、ありがとうございます」とお礼を言う。
そんなシーンを見かけることはありませんか。
自分が親切にされたわけではありません。
人が人に親切をしている場面を見かけただけなのですが、なぜか不思議と温かい気持ちになるものですね。
「親切だなあ。いいなあ。かっこいいなあ。自分もあんなふうに振る舞いたいなあ」
親切をしている姿は、不思議とかっこよく見えるでしょう。
ということは、これはあなたにもいえることなのです。
あなたが誰かに親切をしたとします。
たとえば、前を歩いている人が何かを落とし、それに気づいたあなたはすぐ拾い「落としましたよ」と声をかけたとします。
相手を温かい気持ちにするだけではありません。
それを見た人も、温かい気持ちになるでしょう。
そして「私もこんなふうに振る舞いたい。私も機会があれば、ぜひ親切をしてみよう」と思ってくれるかもしれません。
親切をしている様子を見かけると、それをお手本に、自分も真似をしたくなるものです。
自分の何気ない親切が、いつの間にか誰かを温かい気持ちにして、しかも誰かの親切を促すことにもつながっています。
親切の輪は、こうやって広がっていくのです。
機会があれば、誰かに親切をしてみましょう。
小さなことでかまいません。
電車で席を譲る、急ぐ人に順番を譲る、落とし物を拾って渡す、年配者の荷物を持つ、エレベーターの「開」ボタンを押して待つ。
親切は、相手を温かい気持ちにするだけではありません。
それを見た人も温かい気持ちにするのです。