あるライブ公演での出来事です。
公演当日、開場時間になると、お客さんが会場に入り始めました。
人気のアーティストということもあって、はるばる遠方から訪れたファンも多く、期待を膨らませています。
ところが開演30分前になって信じられないことが起こります。
突如、中止が決まったのです。
やむを得ない事情で中止になったことを知らせるアナウンスが会場に響き、お客さんはどよめきました。
数日前の中止ならまだしも、開場後の中止は珍しいケースです。
当然のことながら、お客さんからは不満が噴出しました。
「せっかく会社を休んできたのに……」
「中止の決断が遅すぎる!」
「中止するなら、もっと早くに知らせるべきだ」
「地方から来たのに、飛行機代とホテル代が無駄になった」
「きちんと補償してくれるの?」
あちこちから文句が飛び交っている状態です。
主催者は謝罪し、チケット代の全額返金を申し出ました。
そんななか、前向きに考える人もいました。
「中止になったのは仕方ない。せっかくだから、このあたりを観光してたっぷり楽しみます」
中止という現実を受け入れ、観光の予定に切り替えたのです。
こういう考え方をできる人は強いです。
逆境に強いとはこのことです。
たしかに公演が中止になったのは残念です。
しかし、やむを得ない事情による中止もあります。
早めに中止がわかれば良かったのですが、直前まで判断できないときもあるでしょう。
こんなとき、ただ不満を言って終わりにするのではなく、前向きに考えることが大切です。
厳しい状況に直面しても、発想を転換し、うまく状況を利用することで、プラスに変えられます。
中止という出来事は、なかなか経験できるものではありません。
考えようによっては「良い思い出」になります。
中止となったチケットは「思い出の品」になるでしょう。
交通費やホテル代が無駄になったように感じても、周辺を観光して楽しむなら無駄にはなりません。
「観光しに来た」と思えばいいことです。
チケット代が全額返金されるのなら、ノーダメージです。
トラブルがあったとき、ただネガティブに受け止めるのではありません。
ポジティブな観点から捉え直してみることです。
前向きに考えられる人は、突然の中止があっても強いのです。