「楽しいことがないなあ」と言う人がいます。
代わり映えのない日々で、これといった刺激も変化がなく、退屈だと言います。
たしかに平凡な毎日ばかりだと、嫌になってしまいますね。
わくわくすることも、どきどきすることもないと、ため息が出てしまいます。
しかし、ここで視点を変えてみてほしい。
面白いくらい、まったく刺激がありません。
面白いくらい、まったく変化がありません。
私たちが生きる世界は、刺激と変化に富んでいます。
にもかかわらず、楽しいことがないというのは実に摩訶不思議な現象です。
「楽しいことがゼロ」という現実は、作ろうにもなかなか作れません。
非現実なことが起こっていると言え、実にユニークなことです。
「嘘みたいな現実だね」「本当に不思議だなあ」「もはや異常事態だ」と思えば、現実の捉え方が変わります。
楽しいことがない現実を「珍事」と考えると楽しくなるでしょう。
楽しいことがないなら、楽しいことがない現実を楽しみましょう。
全然楽しいことがないなあと思えば、自然と笑いがこみ上げてくるはずです。
目の前で今、科学では説明できないことが起こっています。
楽しいことがないのも、楽しいことなのです。