ストイックな人がいます。
ストイックに勉強する人、ストイックに練習する人、ストイックに仕事する人。
ストイックな人は、自分に厳しい様子が見受けられます。
強い心を持ち合わせていて、欲や感情に惑わされず、夢や目標のために自分を厳しく律します。
努力家のイメージも強く、周りから尊敬もされやすい。
「すごいなあ! よくそこまでやるなあ!」と感心させられることがあるのではないでしょうか。
そんなストイックな人が、ついやりがちなことがあります。
自分のストイックを他人に強要してしまうことです。
「自分はこれだけ我慢してこれだけ頑張っている。あなたもこれだけ我慢してこれだけ頑張るべきだ」と。
自分のストイックをぐいぐい押しつけがちです。
自分の我慢と頑張りが当たり前であるかのように強要するのです。
周りから「すごいね」「素晴らしいね」と褒められる分「周りに勧めよう。あなたたちも同じようにすべきだ」となりがちです。
ここで人間関係に亀裂が生じます。
自分がストイックになる分にはいいのですが、それを人に強要すると悪印象に変わります。
陰で「あの人にはあまり近づかないほうがいい」とささやかれることになります。
たとえば、ストイックな上司や先輩は、部下にもストイックを強要しがちです。
「教育の一環」という意味合いだけではありません。
そうすることで「自分のすごさをわからせてやりたい」という思いも見え隠れます。
自分が欲を我慢している分、別のところで欲が吹き出しているのです。
人にはそれぞれ価値観があります。
ストイックが好きなら、いくらでもそうすればいいのですが、それを人に強要するのはよくありません。
ストイックな嫌いな人もいます。
のんびり気ままに生きたい人もいます。
ストイックな人は、良かれと思ってやりがちです。
本人に悪気がないことも多いため、なかなかたちが悪いのです。
ストイックは素晴らしいことですが、それを他人に強要するのはNGです。
ストイックな人は十分注意しておきましょう。