私たちは、頑張らないとうまくいかないと思っています。
学生のころから事あるごとに「頑張りなさい」というセリフを言われ続けてきました。
親からも先生からも友人からも「頑張れ! 頑張れ!」というセリフばかり。
みんな口裏を合わせているかのように「頑張れ」と声をかけてきます。
こうした環境で育ってきた影響もあり「何でも頑張るものだ」「頑張らないとうまくいかない」という思考が定着しています。
ここに誤解があります。
実は頑張らなくても、意外とうまくいくものです。
習慣にすればいいのです。
本は、頑張らないと読み切れないと思いますが、誤解です。
普通に淡々と読めばいいだけです。
たとえば、移動中の読書を習慣にすればいいだけです。
通勤通学のとき、電車で読書するのを当たり前にすれば、頑張らなくても普通に本は読めます。
勉強を頑張らないと、成績が上がらないと思いますが、誤解です。
朝起きたら、前日の復習をする癖をつけます。
登下校中に、教科書を読む癖をつけます。
寝る前に暗記科目のテキストを読む癖をつけます。
良くも悪くも、ルーティンワークのようにすればいい。
頑張らなくてもいいので、とりあえず勉強の習慣がつけば、自然と学力は上がります。
ダイエットも、頑張らなくてもうまくいきます。
普段よりほんの少し食事を減らすだけです。
少し食事を減らすだけなら、空腹で困ることはありません。
食事を減らした分だけ噛む回数を増やせば、満腹感も生まれます。
それを淡々と毎日繰り返していれば、自然とカロリーが抑えられ、自然と痩せます。
「頑張る」には重たい響きがあります。
「頑張らなければいけない」と思うだけで、肩に力が入ります。
重力が倍になったように感じられ、やる前から倦怠感を覚えます。
取りかかるのに気合も必要になるし、体力の消耗も激しくなるのです。
大切なことは「習慣にすること」です。
習慣にすれば、頑張らなくても勝手に体が動きます。
朝の洗顔や夜の歯磨きのようなものです。
最初こそ意識が必要ですが、何度も繰り返していくうちに体が行動パターンを覚えます。
いったん体に習慣が染み付いたら、意識しなくても自然とできるようになります。
当たり前の習慣にすればベストです。
自然と物事が前に進みます。
1歩の前進も、淡々と繰り返していけば、遠くまで進んでいけます。
「いつの間にかこんなにたくさんしていたんだね」となる。
頑張らなくても、いつの間にか夢や目標が達成されているのです。
夢や目標を叶えるために必要なのは、頑張ることではなく、習慣にすることです。
実は頑張らなくても、無意識に続けられる状態になれば、世の中意外とうまくいくものです。