1日限定でベジタリアンになってみるのはいかがでしょうか。
動物性食品は避け、野菜・芋類・豆類など、食物性食品だけ食べる食生活を試みます。
肉を避けるため、厳しい食事制限が必要となります。
ベジタリアンという言葉は聞いたことがあっても、実際に取り組んだことがある人は少ないのではないでしょうか。
見方を変えれば「野菜の素晴らしさを発見するチャンス」と言えます。
1日限定のベジタリアンであっても、きちんと栄養バランスを考えることが重要です。
特に重要なのは、タンパク質です。
タンパク質の必要量を、肉に頼らず摂取するのは難しいですが、不可能ではありません。
キーワードは「豆類」です。
豆類はタンパク質の宝庫なので、豆を使った食事であれば比較的スムーズに摂取できるでしょう。
1日限定でもいいのでベジタリアンになってみると、あらためて豆類の優れた栄養価に気づくはずです。
ベジタリアンにチャレンジして最初に体験するのは「意識した瞬間から世界の見え方が変わる」という現象です。
「よし、ベジタリアンになる!」と意識した瞬間から、野菜ばかりが目に付くようになります。
自然と町に野菜が増えているように感じるでしょう。
テレビを見ていると野菜が目に付き、スーパーに行くと野菜売り場が目立って見え、友人との会話も野菜の話題に反応するはずです。
妊娠すると妊婦が目に付くようになって、町の妊婦人口が増えたように感じる錯覚現象がありますが、それと同じです。
心理学では「カラーバス効果」と呼ばれ、意識したものに認知傾向を示す現象があります。
ベジタリアンには、ベジタリアンの世界があります。
今まで無関心だったベジタリアンの気持ちを、わずかながら理解できるようになるでしょう。
ベジタリアンを毎日続けるのは食制限があって大変ですが、1日だけであれば難しくないでしょう。
1日だけであっても、ベジタリアンはベジタリアンです。
普段と違った食生活となりますが、面白い試みとなることでしょう。
興味があれば、さらに突き詰めて「ビーガン」にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
ビーガンとは「完全菜食主義者」と訳され、卵や乳製品はもちろん、動物由来の食品を一切とらない人のことをいいます。
ベジタリアン以上に厳格な食事制限が必要となりますが、難しいからこそチャレンジのしがいがあるでしょう。
本格的なベジタリアンやビーガンから見れば、1日限定は甘いと感じるレベルに違いありません。
それでもチャレンジすることは無駄になりません。
興味本位であっても、やってみる価値はあります。
「一度経験したことがある」と「一度も経験したことがない」は、雲泥の差です。
ゲーム感覚でもいいので、楽しくチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「新しい食体験」という意味でもチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
リフレッシュになるだけでなく、ベジタリアンやビーガンへの理解を深める機会になるはずです。