時間がなくなる原因の1つ。
それは、完璧主義です。
素晴らしい結果を発揮しやすい完璧主義ですが、時間を浪費しやすいリスクもあるため、注意が必要です。
もちろん完璧主義が悪いとは限りません。
完璧主義も素晴らしい個性です。
生かし方によっては、仕事で役立つ、強力な武器になることもあります。
自分が納得するまで打ち込めるのは、素晴らしい個性。
完璧主義が仕上げる仕事は、どれも精度も品質も高いものでしょう。
上司やお客さまが納得する結果を出すことで、信用や信頼が得られ、キャリアアップにもつながるはずです。
しかし、完璧主義には、時間を浪費しやすいデメリットがあります。
完璧に仕上げようとすると、膨大な努力と時間が必要になります。
完璧主義は、フィニッシュがはっきりしないマラソンのようなものです。
道が延々と続き、なかなか終わりのめどが立ちません。
どれだけ仕事を頑張っても「もっと完璧にしたい」「もっときちんと仕上げたい」とこだわってしまう。
これでは時間に余裕がなくなるのも当然です。
たっぷり時間があっても、時間が足りない状況に陥るでしょう。
たとえ簡単な仕事でも、時間管理が乱れ、予定が狂いやすくなります。
完璧主義でいるかぎり、いくら時間があっても足りないのです。
完璧主義に心当たりがあるなら、改善を心がけましょう。
たとえば、最善主義です。
完璧主義ではなく最善主義を心がけるなら、心の折りあいが付きやすくなるでしょう。
「100点で合格」から「70点で合格」と考え直すのもよい方法です。
合格ラインを70点に下げれば、無限に努力しなくて済むので、時間の浪費を防げます。
「10割を完璧にする」ではなく「7割を完璧にする」という考え方もおすすめです。
同じ完璧主義でも、7割を完璧にするなら、時間管理がしやすくなって、計画も立てやすくなります。
「できない」と思わず、できる範囲で心がけてみてください。
性格が関係するため、すぐ改善するのは難しいかもしれませんが、できる範囲で努力することが大事です。
完璧主義をゼロにできなくても、程度を下げることならできるはずです。
完璧主義を改善することで、時間の浪費も抑えられるのです。