無駄な仕事があれば、省きたいと思います。
無駄な仕事が減った分だけ、より効果的・効率的になるでしょう。
時間に余裕ができ、ストレスも減るでしょう。
しかし、生産的・建設的でないから無駄とは言い切れません。
自分では無駄と思っていても、実際は貴重である場合があります。
価値が高いにもかかわらず、無駄と思い込んで省くと、後で大きなしっぺ返しを食らうことがあるため注意が必要です。
たとえば、家族との時間です。
親と過ごす時間、わが子と過ごす時間、実家でくつろぐ時間。
売上に貢献する時間ではありませんが、家族と過ごす時間は貴重です。
家族がいるからこそ、安心して仕事に打ち込めるようになります。
支えてくれる人がいれば、根気や集中力も発揮しやすくなります。
家族との時間まで省くと、仕事の時間は増えても、人生の大事な土台が不安定になります。
家族関係が希薄になったり悪くなったりすれば、最悪の場合、人生の土台が崩れる可能性もゼロではありません。
家族と仲が悪くても「会いたくない」と一蹴するのは軽率です。
いったん家族と縁が切れると、取り戻すのが困難です。
大きな事情でもないかぎり、できるだけ家族との時間を優先させるのが得策でしょう。
健康に関する時間も大切です。
運動や気分転換でストレス解消をしても、売上に直接つながるわけではありません。
削ろうと思えば削れる時間ですが、安易な判断には注意が必要です。
ストレス解消の時間を削って時間を作っても、ストレスのせいで仕事の生産性が低下しては意味がありません。
ストレスをため込みすぎて限界を超えると、健康を害する可能性があります。
健康は、一度崩してしまうと、完治に時間がかかります。
肉体的な健康は、精神的な健康にもつながっています。
無駄に思えたとしても、普段から定期的なストレス解消を心がけておくほうが、長期的にはメリットが多いでしょう。
友人との時間も大切です。
友人と会って雑談や近状報告をしたところ、仕事には影響しませんが、無駄な時間とも言い切れません。
大切な友人は、人生の宝物です。
友人がいるおかげで、楽しい時間を過ごせたり新たな出会いにつながったりします。
友情を育むことで、いざとなったとき、助けてくれる存在にもなるでしょう。
無駄を省くとはいえ、削ってよいことと悪いことがあります。
時間が節約できても、不幸になっては意味がありません。
「時間がかかる」という理由で、何でも省こうとしないことです。
特に人生の豊かさに関わることなら、時間のかかることだとしても、できるだけ省かないことです。
一度失ってからでは、取り返すのが難しくなります。
もしくは、取り返せなくなることもあります。
「削れるから削る」ではありません。
「削れても、人生で大切なことなら削らない」です。
最終的には自分で価値を判断して、省くかどうか決断することが大切です。