新しいことを始めるときに、何を基準に判断していますか。
お金が稼げそうだとか、利益があるからとかを基準にしていれば、要注意です。
自分にとってプラスになることを考えるなら、利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考えることが大切です。
楽しそうだなと感じることなら、長期で見て、自分のためになります。
どのくらいお金が稼げるかという利益損得を基準にしてしまうと、お金に振り回される生き方になります。
つまり、自分の人生が、お金によってコントロールされてしまうことです。
生きているのは、自分です。
生きている自分がどれだけ楽しめるかということに価値を置いていないと、人生が楽しめなくなります。
楽しんでいけるということは長続きするということです。
楽しいからこそ自然と一生懸命になります。
一生懸命になるほど、もっと楽しくなります。
楽しいがゆえに身についたことは、自分のためだけでなく、将来は人のためにも役立つようになります。
自分が楽しいと思うことを10年も続けていれば、単なる子どもの遊びでも「プロ」と呼ばれるほど上達してしまうのです。
自分の楽しいことで奥行きを深めることができ、その趣味を通じて友人の輪も広がります。
たとえば、私は本を読むことが大好きです。
本を読むことは、本当に楽しくて仕方ありません。
私は小さいころから活字に慣れ親しんできました。
もちろん自分が楽しいなと感じることですから、いまだに続いている「習慣」です。
楽しいことも何年も続けていると、子どもの遊びでも、それなりの力をつけることができてしまいます。
楽しいことを「もっともっと」と突き詰めていくことは、もっと楽しむということであり、さらに実力をつけるということです。
私はたくさん本を読みすぎたせいで、最近は本を書くようになりました。
というより、本が書けるようになりました。
それくらい知識や知恵が頭に入り、ちょうどコップの水があふれてしまった状態です。
初めは単なる遊び感覚で行っていることでも、ずっと続いていると、コップの水があふれるようになります。
コップの水があふれるようになったら、そのあふれた水を今度は周りの人に分けてあげましょう。
それが人のために役立てるということです。
社会に役立てるということです。
私は自分が読書をしてコップからあふれ出た知識や知恵を、今では周りの人に分け与えるようになりました。
十分と言えるほど満たされてあふれてしまい、仕方ないのです。
本を読んで吸収するより、頭に入った知識や知恵を吐き出すほうが、もっと楽しめることに気づきました。
自分が楽しいと思うことをとことん突き詰めていきましょう。
そのときに、自分がどのくらいお金を稼げるのかは考えてはいけません。
どのくらい稼げるかと考えるのではなく、どのくらい自分が楽しめそうかを基準に考えるのです。
これが、人生を明るく楽しく生きるコツなのです。