執筆者:水口貴博

完璧主義を治す30の方法

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完璧主義から最善主義になる。

完璧主義から最善主義になる。 | 完璧主義を治す30の方法

完璧主義を治したいなら、完璧を求める癖を改めましょう。

完璧の達成には膨大な時間と労力が必要になるため、肉体的・精神的に苦しくなります。

ストレスやプレッシャーが増え、いらいらしやすくなります。

完璧を求めるのは、フィニッシュのないマラソンを走っているようなもの。

いくら走って、どれだけ前に進もうと、フィニッシュのたすきが見えません。

フィニッシュが見えないと、自己管理やモチベーションの維持も難しくなります。

ペース配分に失敗したり、途中で熱意と意欲が失われたりして、諦めやすくなります。

そもそも完璧が存在しない世界もあります。

たとえば、育児・夫婦生活・芸術には完璧が存在しません。

むやみに完璧を求めるのは、地獄への道のりになるでしょう。

結果や評価を具体的な数字で表現できません。

完璧主義を治すためには、少しずつ完璧を諦めていくことが大切です。

では、完璧主義を諦める代わりに何を目指せばいいか。

ここで取り入れたいのが「最善主義」です。

完璧を求めるのではなく、自分ができるかぎりの努力ができれば、それでよしとします。

最善を尽くそうと思えば、いちいち結果の良しあしに動じなくて済みます。

ミスや失敗があっても「次に生かせばいい」という前向きな考え方を促せます。

たとえ結果が出なくても「やるだけのことはやった」と満足できます。

たとえば、大事な試合が控えていて、練習に打ち込んでいたとします。

練習してうまくいかないときは、焦ったりいらいらしたりしますが、そんなときこそ最善主義を思い出します。

ひたすら前を向いて練習に打ち込めばいい。

与えられた条件の中で、できるかぎりの方法でベストを尽くします。

そうすれば、無理なペースではなく、自分のペースで練習ができます。

仮に試合で負けたとしても「やるだけのことはやった」と納得できるので、くよくよすることもなくなります。

余計な後悔をしなくて済むのです。

完璧主義ではなく、最善主義になりましょう。

心が軽くなり、気持ちが楽になります。

最善主義こそ、人生を幸せにする習慣です。

完璧主義を治す方法(10)
  • 完璧主義ではなく最善主義を心がける。
ミスの許容範囲を広げるにつれて、完璧主義も治っていく。

完璧主義を治す30の方法

  1. 完璧主義は、嫌われるのか。
  2. 完璧主義は、改善できる性格。
  3. 完璧主義の8つの長所・メリット。
  4. 完璧主義の9つの短所・デメリット。
  5. うまくいかなくても、自分を責めないようにする。
  6. 満点の定義を再設定する。
    100点満点ではなく、70点満点にすればいい。
  7. 100点満点を意識するから苦しくなる。
    合格点を意識すれば楽になる。
  8. 相手に完璧を求めなければ、自分も完璧に苦しまなくて済む。
  9. 「白か黒か」「0か100か」という極端な考え方をやめる。
  10. 完璧主義から最善主義になる。
  11. ミスの許容範囲を広げるにつれて、完璧主義も治っていく。
  12. 目標ではなく、目的に集中する。
  13. 完璧主義を打開するには、不得意を経験することが大切。
  14. 1人で仕事を背負い込まない。
    できる範囲から人に仕事を任せていこう。
  15. 完璧主義者は、自分の価値観を押し付けないように注意する。
  16. 深みにはまりそうなら、最初から関わらないのが得策。
  17. 適度は、限界を知ってこそ、設定できる。
  18. 客観性と柔軟性を取り戻す一言。
    「そんなにこだわって何の意味があるの?」
  19. 完璧主義者は、休暇の予定から先に入れよう。
  20. 重要な順番が、正しい優先順位とは限らない。
    時間のかかる仕事なら、優先順位を下げたほうがいい場合もある。
  21. 自分と他人は別である。
    完璧な結果を出す人に憧れても、惑わされない。
  22. 「完璧にしよう」と思うから完璧主義になっている。
  23. いったん結果は忘れよう。
    過程を楽しむことに集中しよう。
  24. ナンバーワンよりベストスリー。
    ベストスリーよりベストファイブ。
    ベストファイブよりベストテン。
  25. 未達成で満足する経験を積み重ねていく。
  26. そもそも完璧にできないことではないか。
  27. 完璧主義者は「人生は長い」と意識することが大切。
  28. もっと肩の力を抜こう。
    もっと深く呼吸をしよう。
  29. 諦めることを「前進」と考えてみる。
  30. 無駄になった経験は「別の機会で生かされる」と考えること。

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