完璧主義には、ネガティブなイメージをもたれがちですが、誤解です。
もちろん受け止め方によっては、短所やデメリットも存在します。
しかし、ポジティブに考えれば、完璧主義は優れた能力です。
最初から特別な資質を備えていると言ってもいいでしょう。
活躍の場を正しく選べば、優れた才能を発揮できます。
完璧主義には、どんな長所・メリットがあるのか見ていきましょう。
完璧主義者は、注意深くて慎重なところがあります。
そのため、普通の人が気づかない点に気づいたり、丁寧に作業を進めたりするのに優れています。
税理士や会計士など、数字を扱う仕事は、完璧主義者に向いている職業といわれています。
活躍の場を正しく選べば、まさしく天職と言えるでしょう。
完璧主義者は、ミスや失敗を避ける意識が強いため、緊張感を持って仕事に取り組みます。
また自分に与えられた仕事は責任を持って、きちんと最後までやり遂げようとします。
言い換えると「サボらない」「だらけない」という特徴があります。
仕事の種類にかかわらず、常に緊張感と責任感を持って仕事ができます。
質や理想を追求するには、まず取り組む仕事についてしっかり把握しなければいけません。
完璧主義者は、複雑な事柄であっても、要素や成分を細かく分けて把握する力に優れています。
また、問題解決のための具体的な筋道を立てて考える力も優れています。
「ミスや失敗があってはいけない」という気持ちの強さが、優れた分析力と高度な論理的思考を生んでいます。
「必ず成功させる。最後までやり遂げる」と思いの強さが、高い集中力を発揮します。
完璧主義者は、ほかの人に比べ、大事な場面での成功率が高い傾向があります。
完璧主義者は、向上心にあふれた努力家です。
できるだけ無駄を省き、効率的・効果的に仕事を進めようとします。
完全な出来栄えを目指すため、質の高い結果を出しやすくなります。
性格上、真面目で努力家であるため、優れた結果を出しやすくなります。
上司の期待を越える仕事をすることもしばしばです。
小さな信頼と実績が積み重なることで、大きな仕事を任されやすい傾向があります。
結果として、ほかの社員より早く昇進・昇格する傾向もあります。
きちんと細かく丁寧に仕事を進め、結果の質も高いため、周囲から信頼を得やすくなります。
時には社会人としての手本として、周囲から一目置かれることもしばしばです。
「すごい人だ」「素晴らしい人だ」「あの人に任せれば大丈夫」と尊敬されやすいのも、完璧主義者によく見られる特徴です。
指導者・代表者・責任者は、誰でも慣れるものではありません。
実績や実務経験だけでなく、責任感や積極性も必要です。
仕事の質が高くて責任感もあり、周囲の信頼も厚いため、人を指導したり取りまとめたりする立場に向いています。
本人としても、性格上、人の上に立つ立場のほうが自分に向いている自覚があります。