大きな仕事を始めるときは、計画や予定を考えることが大切です。
計画と予定は、意味を混同しがちですが、厳密には異なります。
計画とは、ある目的や目標を達成するための方法や段取りをいいます。
予定とは、立てた計画を人・場所・日程などに当てはめたものをいいます。
最初に計画があり、次に予定があるという順番です。
計画も予定も、スムーズに仕事をするうえでは欠かせないもの。
仕事の無駄を省き、効率化を促す効果があります。
計画も予定も考えないで仕事をするのは、失敗をしに行くようなものです。
計画や予定を考えるのに少し時間はかかりますが、無駄を省いて効率がよくなれば、総合的には時間の節約になります。
計画や予定を考えることで、スムーズに仕事が実現します。
仕事の規模が大きいほど、計画や予定が重要です。
ところが、計画や予定を考える際、きれいに仕上げようとする人がいます。
後から慌てることがないよう、あらゆる可能性や選択肢を探り、詳細まで突き詰めます。
きれいな計画や予定は、さぞ立派なものでしょう。
思考力と想像力をしっかり働かせれば、芸術と呼べるような計画や予定が仕上がるに違いありません。
しかし、きれいに仕上げようとする姿勢は立派ですが、限度もあります。
すべてが計画どおり・予定どおり進むことはほとんどありません。
想定外やトラブルは日常茶飯事です。
実際に仕事が始まれば、計画や予定がどんどん狂っていくのは、もはや社会の常識です。
そのため、計画や予定をきれいに仕上げようとすると、いくら時間があっても足りなくなるでしょう。
計画や予定を考えるのに時間がかかれば、計画や予定を練り直す時間が必要になります。
そもそも計画も予定も、最初から完璧は存在しないと考えるのが妥当です。
「何らかの想定外がある」「何らかの予定変更がある」と考えておくのが妥当です。
計画も予定も、きれいにするより、大まかにしておくのが賢明です。
流れも段取りも日程も、大まかで十分。
大まかに考えるなら、可能性や選択肢の範囲が限られるため、余計な時間を費やさなくて済みます。
細かな変更は、その都度、状況を見ながら臨機応変に対応すればいい。
そうすれば、余計な仕事も減って、時間の節約にもつながります。
大事なポイントさえ押さえているなら、計画や予定は十分有用です。
計画も予定も、きれいでなくていい。
大まかで十分なのです。