忙しさのアピールには注意しましょう。
「忙しい、忙しい」と連呼するのは「自分は仕事のできない人間。仕事管理・時間管理が下手です」と公言しているようなもの。
相手に忙しさをアピールしたところで何の役にも立ちません。
忙しいと言われた相手は返事に困り、ストレスを感じるだけです。
時間がないと愚痴っていると、時間や体力が消費され、ますます時間がなくなります。
たとえ本当に忙しくても、できるだけ「忙しい」という言葉は控えておくのが得策です。
「忙しい」という一言をぐっと我慢できるのが、仕事のできる人です。
では「忙しい」という言葉は禁句なのかというと、それは違います。
自分の忙しさをアピールするのはNGですが、相手の忙しさを尊重するのはOKです。
むしろ相手の忙しさを尊重する姿勢は、どんどん心がけていくのがいいでしょう。
相手を尊重したりたたえたりするのはよいことです。
相手の価値を認めることになり、良好な関係に発展するきっかけになります。
たとえば、人と時間を合わせてやりとりする機会があれば、次の一言が喜ばれるでしょう。
「お忙しい中、ありがとうございます」
「いつもお忙しそうですね。体調には気をつけてくださいね」
「お忙しいところ恐れ入りますが、これからもよろしくお願いいたします」
たとえ相手が暇そうであっても「忙しい」という切り口で話したほうがいいでしょう。
「お忙しいところ時間を割いていただき、ありがとうございます」という一言でいい。
誰でも「尊重されたい」という承認欲求があるため、悪い気はしないはずです。
むしろ自分が尊重されたことに喜びを感じ、感謝すらしてくれるでしょう。
「あなたを大切にしています」という気持ちも伝えると、相手も「自分は大切にされている」と思います。
「それだけ忙しいくらい、周りから頼りにされているのですね」と言えば、完璧です。
相手の忙しさを尊重して、しすぎることはありません。
相手の時間を尊重することで、ゆくゆく尊重し合う関係になります。
ますます良好な関係に発展していくのです。