「出世をしたいと思いますか」
応募者の職業観を確認する質問の1つです。
面接官としては、応募者に上を目指す野心があるかどうかが気になるところです。
新入社員として迎えたいのは、やはり野心に燃えた人物を求める傾向があります。
出世を主張すれば、評価も高いと思われがちですが、早合点です。
大切なのは、理由です。
いくら出世をしたいと望んでいても、企業の利益貢献とは関係ない理由では、面接官は首をかしげるでしょう。
「お金をたくさんもらいたいから、出世したい」
「早く肩書がほしいから、出世もしたい」
これではいくら出世を希望していても、上に立つ立場の人間として適切ではないと判断されます。
一方、出世を希望しなくても、正当な理由があれば、面接官を説得できます。
「出世は希望していません。役職より、あくまで自分の得意分野にこだわりたい」
「管理の仕事は自分に適していない自覚がある。あくまで自分の得意分野に専念したい」
企業の利益貢献を考えたうえで断るなら、たとえ出世を望まなくても、考え方の1つとして尊重されるでしょう。
出席をしたいかどうかの結論だけでなく、出世に対する考え方も主張してください。