面接の冒頭でよくある会話が、天気です。
「今日はいい天気ですね」
質問というわけでもなく、気軽に受け答えがちです。
「親はどんな仕事をされていますか」
「どんな会社に勤めていらっしゃいますか」
本来なら、法律に触れる質問です。
「友人と呼べる人は、何人くらいいますか」
「友人は多いほうですか、少ないほうですか」
友人の数の確認だけと思われがちですが、面接官が知りたいのは、それだけではありません。
残念ながら、面接の日が雨になることがあります。
こればかりはお天気しだいですから、自分の力ではどうしようもありません。
雨の日の面接は、どことなく縁起が悪いように感じます。
「今日は、自宅からここまで、どうやって来ましたか」
面接官の質問と言えば「就職に関する内容」というイメージですが、この質問はどんな意味があるのでしょうか。
応募者をリラックスさせる意味もありますが、本当の目的は別にあります。
意味不明の質問に思えても、実は、人間の本質を突く質問ということがあります。
その1つが、臨時収入があったときの使い道です。
「10万円の臨時収入があったとします。あなたならどう使いますか」
「稼いだアルバイト代は、どんなことに使っていますか」
自分らしさを伝えるには、絶好の質問です。
アルバイト代の使い道は、応募者の人柄・生活感・金銭感覚が表れやすい点です。
「好きな色は何ですか」
「なぜその色が好きなのですか」
好きな色についての質問は、意図がわかりにくいと感じるかもしれませんが、もちろん意図があります。
「なぜ今日、そのネクタイを選んだのですか」
「その私服を選んだ根拠を教えてください」
ファッションに関する質問も、面接ではよくあります。
面接では、ユニークな質問がされることは珍しくありません。
最もよく聞かれる、ユニークな質問の1つが、何かに例える質問です。
「自分を色に例えると何ですか」
「最近読んだ本は何ですか」
「1カ月に何冊くらい、本を読みますか」
応募者の人物像の把握に役立つため、面接で聞かれやすい質問の1つです。
「どんな就職対策本を読んできましたか」
「就職対策本はどれだけ読んできましたか」
ずばり、聞かれることがあります。
「尊敬する人は誰ですか」
そう聞かれたとき、どう答えますか。
尊敬する基準は人それぞれですが、注意点があります。
「これまでの人生で、最も影響を受けた人は誰ですか」
一見すると「尊敬する人は誰か」という質問に似ていますが、違います。
尊敬する人とは、生きるうえで、自分のお手本になる存在です。
「就職活動の悩みは、誰に相談していますか」
この質問の意図は、就職活動の相談相手として、誰を選んでいるのかの確認です。
相談相手を確認することで、応募者の人間関係を知る狙いもあります。
「あなたは運がいいですか」
「あなたは運がいいほうだと思いますか」
意図がわからず、拍子抜けしそうな質問と思うでしょう。
「学生時代、一番頑張ったことは何ですか」
この質問に答えた後、意表を突く質問をされることがあります。
「では次に、学生時代、2番目に頑張ったことを教えてください」
「今まで読んだ本で、おすすめの本があれば、挙げてください」
この質問の意図は、応募者がどういった本に興味を持ち、どんな影響を受けたのかの確認です。
応募者がおすすめする本を通して、応募者の興味関心・共感のポイント・学ぶ方向性を把握できます。
「どんなテレビ番組が好きですか」
「普段、視聴しているテレビ番組を教えてください」
この質問の意図は、応募者が興味関心を抱く分野の確認です。
面接では、自己PRや志望動機から話がそれ、雑談のような話題になることがあります。
堅苦しい話ばかりでは、相手の内側が見えません。
応募者の緊張を和らげようと、わざと雑談から会話を始め、相手の内側を見ようとします。
「最近嬉しかった出来事は、何ですか」
「どんなことをしたとき、幸せを感じますか」
この質問の意図は、興味関心の方向性の確認です。
「自分を表すキーワードを3つ挙げてください」
「自分を表すキーワードを5つ挙げてください」
この質問の意図は、応募者が自分の特徴をどれだけ簡潔に理解しているかの確認です。
「あなたの大学は、どんなところですか」
「大学について、どんな印象をお持ちですか」
「自分の大学について、感想を教えてください」
「なぜ、この大学に入学しようと思ったのですか」
「なぜ、この学部を選んだのですか」
大学や学部を選んだ理由は、応募者の考え・希望・特性などが反映されやすい部分です。
「面接会場に来る途中、印象的だったことはありますか」
予想外の状況への対応力を確認する質問です。
準備していない質問に対して、どんな答え方で乗り切るか、面接官は注目しています。
「緊張していますか」
そう聞かれたとき、どう答えますか。
「緊張しています」と答えれば「精神力が弱いと判断されるのではないか」と、心配する人もいるかもしれません。
「あなたがこだわっている物や道具はありますか」
「今日の持ち物の中で、特にこだわりが強いものは何ですか」
営業関係の面接で、よく聞かれる質問です。
車の運転が必要な仕事で聞かれやすい質問といえば、やはり運転免許です。
「運転免許はありますか」
「運転できる車種を教えてください」
面接の最後に聞かれる、定番の質問があります。
「最後に何か質問はありますか」です。
特に質問がなければ「特にありません」と答えがちです。
面接の最後では「何か質問はありますか」と聞かれるのが定番です。
もはやどんな企業の面接でも、確実に聞かれると思って間違いありません。
質問がなくても、できるだけ就業意欲を表現できる質問をするのが好ましいとされています。