「どんな人が嫌いですか」
嫌いな人を前提に質問されると、悪い発言しかできないように思え、返答に困るところです。
この質問の意図は、嫌いな人を知ることで、企業で働く社会人としての適応性の確認です。
「今日のあなたの面接を、自分で採点すると、何点ですか」
自己採点する流れになるとは、思いも寄らない展開でしょう。
質問されるとすれば、面接の終盤になるはずです。
圧迫面接は、個人面接のときだけ行われるとは限りません。
時には集団面接でも、意地悪な質問や威圧的な発言などをぶつけられることがあります。
集団面接で圧迫面接が行われる場合、代表的な質問は、ほかの応募者との比較です。
「方言がひどいですね」
「話し方に癖がありますね」
そう言われると、悪いことであるかのように思えるでしょう。
「浪人をしてしまった原因は、何ですか」
「留年をしているようですが、何が原因ですか」
浪人や留年の経験がある人は、聞かれやすい質問です。
「正社員ではなく、アルバイトとして働いてほしいと言われたら、どうしますか」
正社員を募集しているはずが、面接で「アルバイトはできないか」と打診される場合もあります。
「話が違うのではないか」と言いたくなりますが、とげのある発言には要注意。
「現在、付き合っている人はいますか」
「今まで、何人くらいの人と付き合ってきましたか」
明らかにセクハラにつながる質問です。
「なぜ、今まで内定が取れなかったのですか」
答えにくい質問に、誰もが言葉を詰まらせるはずです。
「それはこちらが聞きたい」と思うのが、正直なところではないでしょうか。
「社会人にどんなイメージを持っていますか」
「学生と社会人の違いについて、あなたの考えを聞かせてください」
この質問の意図は、応募者が描く、社会人のイメージの確認です。
「今、隣の人の発言について、あなたはどう思いますか」
集団面接では、突然、隣の人の発言について意見を求められることがあります。
ぼうっとして話を聞き逃していると、きちんと答えられません。
「あなたにはライバルがいますか」
「あなたのライバルは、どんな人ですか」
この質問の意図は、応募者に競争相手がいるかどうかの確認です。
「当社が不採用になれば、どうしますか」
こう質問をされると「面接官は、自分を不採用にしようとしているのではないか」と不安になるかもしれません。
しかし、そうしたニュアンスを感じるとはいえ、まだ正式に不採用を宣告しているわけではありません。
「すべての面接が不採用になれば、どうしますか」
ストレス耐性を確認する質問です。
応募者がどん底の状況で、どう考え、どう行動するかを想像します。
「教職を取っていながら、本当に当社に入社する気があるのですか」
「専攻科目は演劇ですが、なぜ一般企業への入社を希望しているのですか」
専攻科目とは異なる企業で面接を受けるとき、よくある質問です。
「最近、腹が立ったことは何ですか」
「最近、いらいらした出来事を教えてください」
この質問の狙いは、応募者の感情の気質を探ること。
面接では、時に依頼されることがあります。
たとえば「この部屋にあるものを、私に売り込んでください」という依頼です。
面接官をお客さまと見立て、応募者が部屋にあるものを売り込むよう、営業させるのです。
「当社にとって、あなたを採用するメリットは何ですか」
この質問には、2つの意図があります。
(1)採用するメリットの確認
応募者と面接官の立場を逆にして行われる、珍しい面接形式があります。
逆面接です。
「面接官の私を、あなたが面接してください」と言われ、面接官役を演じるよう依頼されるのです。
「学業で一番苦労したことは何ですか」
学業における困難を感じるポイントの確認です。
やはり社会に出て仕事をするときにも、勉強しなければいけない場面があります。
「当社から内定をもらったら、どうしますか」
「当社から内定が出ても、就職活動は続けますか」
本音は、続けるつもりであっても、答え方には注意しましょう。
「当社の商品を1つ挙げ、感想や意見などを聞かせてください」
しっかり企業研究をしているかどうかを確認する質問の1つです。
自由に挙げてよいなら、メジャー・マイナーの商品にかかわらず、やはり詳しく説明できる商品を挙げるのが得策です。
「最後に何か、アピールしたいことはありますか」
面接の最後に聞かれる質問の1つです。
まさしく、最後のプレゼンと言っていいでしょう。
「誰にも負けない強みは、何ですか」
そう聞かれたとき、どう答えますか。
もちろん実際にあれば、素直に答えればいいのです。
「あなたの両親は、どんな方ですか」
「どんな家庭環境でしたか」
人が最も大きな影響を受ける存在といえば、やはり両親でしょう。
「残りの学生生活は、どんな過ごし方をしますか」
面接官の単なる興味関心で聞いている質問かと思いますが、違います。
裏には重要な意味が込められた質問です。
「あなたが就職活動をするうえで、心がけていることを教えてください」
就職活動で心がけていることを知れば、応募者の行動基準や取り組み方がわかります。
応募者がどんなことに価値を置いているのかを知ることで、応募者の内面も見えてきます。
「普段、年配者と接することはありますか」
「年配者と接する頻度を教えてください」
一般的に、年配者と接する機会が多い若者は、礼儀作法や言葉遣いが整っている傾向があります。
「英語は、どの程度できますか」
「英語は話せますか」
「英語で自己紹介をしてください」
「これまで何かに没頭したことはありますか」
「今まで夢中になったことはありますか」
この質問の意図は、応募者の好みの傾向と集中力です。
「自分の人生を採点するなら、何点ですか」
面接の多種多様な質問の中でも、特に答えにくい質問です。
誰でもこんな質問をされれば、まず言葉に詰まるでしょう。