遺言書を書く予定はありますか。
書いてもいいし、書かなくてもいいし、人それぞれでしょう。
ただし、もし遺言書を残す考えがあるなら、早いうちに書くことをおすすめします。
70代といわず、早ければ60代や50代で書くのも悪くはありません。
「死ぬ直前に書けばいい」と思うのですが、現実はうまくいかないことがあります。
人は、いつ死ぬかわかりません。
脳出血で、意識を失うこともあります。
心臓発作や交通事故で、突然亡くなることもあるでしょう。
年を取ってからでは、意識がもうろうとしたり、ぼけていたりなど、正常な思考力が残っていないこともあります。
だからこそ、遺書を書くつもりがあるなら、まだ意識がはっきりしている今のうちに書いておいたほうがいいのです。
「早く書くと、早死にしてしまうのではないか」と思いますが、科学的根拠があるわけではありません。
早く書いておけば、死後の準備ができ、心の重荷が減ります。
遺言書の保管に不安があるなら、公証人役場に行けば、秘密を守りながら保管できます。
どう書いて、どのくらい費用がかかるのかは、役場の人と相談しながら決めれば確実です。
そうした気の利いた配慮や手続きができるのも、やはり意識がはっきりしている今のうちです。
遺言書を残すつもりなら、できるだけ早いうちに書きましょう。