ある機関による調査で、興味深いデータを見かけました。
「歯が丈夫な人ほど長生きし、歯が抜け落ちる人ほど寿命も短くなる」というデータです。
なぜ、歯が寿命に関係あるのでしょうか。
第1は、食事量の変化です。
まず歯が抜け落ちると、噛みにくくなるため、小食になる傾向があります。
小食になれば、摂取カロリーや栄養も減ってしまい、基本的な体力まで衰えるのです。
第2は、刺激の変化です。
私たちが食事をするとき、脳は噛む刺激を受けています。
噛む刺激であったり、味わいであったりなどです。
噛みにくくなれば、食事を味わう感動も減ります。
噛む回数も少なくなれば、脳への刺激量も減るため、ぼけやすくなります。
第3は、人間関係の変化です。
歯が抜け落ちると、外見を気にして歯を隠したがります。
話しにくくなったり笑いにくくなったりして人を避けがちになり、人間関係に悪い影響を及ぼすのです。
こうした要因が重なることで人生の楽しみが半減し、果ては「長生きしたい」という意欲まで小さくなります。
結果として、寿命まで縮んでしまうのです。
歯は、食事の楽しみ、脳の健康、人間関係など、幅広く人生に影響を与えているのです。
あなたは、どれだけ歯を大切にしていますか。
歯に違和感があれば、ほうっておかず、歯科医に行って見てもらいましょう。
虫歯になれば、治療です。
歯が抜けてしまえば、差し歯や入れ歯です。
毎日欠かさず歯磨きをして、余裕があればマウスウォッシュも心がけましょう。
当たり前のようにある歯ですが、寿命を決める大事なポイントです。
どれだけ歯を大切にするかで、人生の質も決まるのです。