執筆者:水口貴博

70代がしておきたい30のこと

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子どものために、遺産は本当に必要か。

子どものために、遺産は本当に必要か。 | 70代がしておきたい30のこと

子どものために、大きな遺産は不要です。

大きな遺産があると、かえって子どもは苦労します。

あなたが死んだ後、醜い遺産の争いが起こるでしょう。

家族や親戚の仲が悪くなるのでは、お金を残す意味がありません。

たとえ円満に遺産が分配できても、急に手に入る大金は、人生を狂わせます。

宝くじに大当たりしたのと、同じです。

苦労もなく手にしたお金は、結局、あぶく銭です。

大きなお金も、すぐ使い果たすでしょう。

むしろ狂った金銭感覚のせいで、子どもの人生に悪影響を及ぼす可能性があります。

金遣いが荒いことで、気力や根気などの精神力が衰え、仕事や友人などを失います。

労働の意味を忘れ、働く意欲を失います。

子どものために残したお金で、子どもがダメになるのでは、お金を残す意味がありません。

遺産は、残さないのが一番です。

あなたが持っているお金は、生きているうちに使い切ることです。

お金は、あの世へ持っていけません。

持っていけないから、使い切る姿勢が大切です。

積極的にお金を使うことで、社会に回るお金の循環がよくなります。

そして、あなたが一生懸命に生きている姿を、子どもに見せましょう。

趣味にお金を使うのもよし。

習い事に使うのもよし。

旅行にお金を使うのもよし。

好きなことをやって、楽しんでいる姿を子どもに見せつけます。

そういう姿は、子どもに勇気や希望を与えます。

親が元気でいるほど、子どもにとっても嬉しく思います。

人生を楽しく生き生き生きる姿を見せることが、子どもにとって最高の手本です。

そういう親を見ていると、子どもも元気が出ます。

「こんなふうになりたいな」「自分も見習いたいな」「自分も頑張ろう」と思います。

親が楽しくお金を使う姿から「生きる力」を学びます。

そういう教育こそ、本当に子どものためになります。

親が死んでからも受け継がれる、本当の財産なのです。

70代がしておきたいこと(29)
  • 自分が稼いだお金は、生きているうちに使い切る。
どんなにひどい病になっても、奇跡の回復を信じる。

70代がしておきたい30のこと

  1. 70代は、最もラッキーな10年。
  2. 「あと10年しかない」より「まだ10年ある」と考える。
  3. 70代からやめるのではない。
    70代だからやってみる。
  4. 人生でやり残したことはありませんか。
  5. 役立たなくても、楽しければ、それでいい。
  6. これからの契約は、自分だけでは判断しない。
  7. 70代になれば、一回り大きなテレビに買い換える。
  8. 靴にお金をかけると、歩きたくなる。
  9. 親の晩年を、自分の晩年の参考にする。
  10. あなたの生き方は、いずれわが子が参考にする。
  11. 親の気持ちを理解するのも、親孝行。
  12. 新しい友人を作るのに、年齢は関係ない。
  13. 必ずしも、田舎が年配者に優しいとは限らない。
  14. 都会のほうが、年配者に優しい場合もある。
  15. かっとなりやすい年配者が増えている。
  16. 歯と寿命の深い関係。
  17. 新婚旅行をした場所へ、もう一度夫婦で行ってみませんか。
  18. 誰かと行く墓参りと、1人で行く墓参りは、まったく別物。
  19. 70代は、自分が恵まれていることに気づくとき。
  20. 満腹より、腹八分目。
  21. 新しい機械に触らないかぎり、操作は永遠に覚えられない。
  22. 人生のストレスランキングからわかること。
  23. パートナーを失ったとき、残された自分にできることは何か。
  24. 故人とは、死後も会うことができる。
  25. 病院の待ち時間の使い方が、あなたの人生を左右する。
  26. 自営業は、いつまで仕事を続けるべきか。
  27. 自分が死んだ後のことを、考えておく。
  28. 遺言書を書くなら、意識がはっきりしているうちがいい。
  29. 子どものために、遺産は本当に必要か。
  30. どんなにひどい病になっても、奇跡の回復を信じる。

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