私たちの人生は、10年ごとに、新しいステージを迎えます。
20代と30代はステージが違うように、60代と70代もステージが違います。
70代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
15世紀ごろの世界の平均寿命は、50歳前後でした。
医療が未発達だったため、治療できない病も数多くありました。
今は、昔より医療が発達し、長く生きられるようになりました。
「もう70代だからやめます」
そういう弱音を吐いていませんか。
頭も体もだんだん弱くなってきているので「潮時だ」と思って、諦めたくなる気持ちもあるでしょう。
私は20歳のとき、日本で最も高い山である富士山に登ったことがあります。
3776メートルです。
ちょっとした縁があり、富士山に登ることになりました。
よく聞かれる行動しない言い訳があります。
「今からやっても意味がない」です。
人生は、長く生きれば生きるほど、残り時間が少なくなります。
高齢者を狙った悪徳商法があります。
子どものふりをして電話をかけてお金を振り込ませたり、巧みな話術で無理やり契約させたりなどです。
人の弱みに付け込んでうまく騙し、高額の商品を買わせようとするのです。
70代になれば、長寿を祝って、一回り大きなテレビを買いましょう。
すでに大型テレビを持っている人も、さらに大型のテレビに買い換えてはいかがでしょうか。
なぜ、大型テレビなのか。
あなたは今、どんな靴を履いていますか。
ぼろぼろの靴を履いているなら、今すぐ新しい物に買い換えましょう。
単に買い換えるのではなく、できるだけいい靴に買い換えましょう。
自分の晩年は、どう過ごせばいいのでしょうか。
その答えを知るのは、あなたの親です。
親の晩年の立ち振る舞いを思い出しましょう。
70代としての生き方は、親の晩年を参考にしましょう。
親と同じ年齢になった今、当時の親の気持ちも、よくわかることでしょう。
親の晩年を思い出し「素晴らしいな」と思ったところは、取り入れます。
私たちは、親と同じ年になると、さまざまなことがわかります。
親の気持ちは、そのときにはわかりません。
数十年後、自分が親と同じ状態になって、初めて理解できます。
古い友人とばかり、付き合っていませんか。
付き合いの長い友人といれば、お互いのことをよく知っていますし、話もスムーズに進むでしょう。
すでにたくさん思い出もあります。
「もう足腰も弱ったから、もっと田舎に引っ越してみようか」
そう考える人も多いのではないでしょうか。
老後を、静かでのどかな田舎で暮らしたいと考えるのも、不思議ではありません。
老後に引っ越しするなら、田舎と都会、どちらがいいのでしょうか。
実は、一概には言えないのが、現状です。
一般的には「年配者は田舎がいい」という声をよく耳にしますが、人によります。
あなたは、むかっとしやすい性格ですか。
人は、長く生きるにつれて、自分の考えを持ちます。
考えが強くなればなるほど、思うようにいかないことがあると、強い反発を生みやすくなります。
ある機関による調査で、興味深いデータを見かけました。
「歯が丈夫な人ほど長生きし、歯が抜け落ちる人ほど寿命も短くなる」というデータです。
なぜ、歯が寿命に関係あるのでしょうか。
定年退職後は、旅行を楽しみましょう。
時間に余裕があるのですから、思いきり定年後を楽しむことが大切です。
今は、年配者向けのツアーも数多くありますから、旅行しやすい時代です。
お墓参りに行くときのことを、思い出してください。
多くの場合、家族や親類と一緒に行くことが多いのではないでしょうか。
もちろんそれもいいのですが、機会があれば、1人でお墓参りをしてみてください。
あなたは今、たくさんの幸せに囲まれています。
「そうかな」と思いますが、いま一度、生活を振り返ってみましょう。
趣味を楽しめるのも、幸せです。
食事の量は、どのくらいを心がけていますか。
80代が心がけたいのは、満腹ではなく、腹八分目です。
腹八分目が、体にとって最も調子が良くなる量だからです。
年を取ると、新しい機械が苦手になります。
新しい機械には、新しい操作を覚えなければなりません。
「新しい時代にはついていけない」と言い、便利で新機種が登場しても、無視していませんか。
1968年、アメリカの2人の精神医が、興味深い論文を発表しました。
人生のストレスランキングです。
1位が「配偶者の死」です。
人生で最も強く感じるストレスのトップスリーがあります。
3位が「夫婦別居」、2位が「離婚」、1位が「配偶者の死」です。
特に配偶者の死は、人生で感じる、最も大きなストレスです。
「亡くなった人とは、もう会うことができない」
そういう認識が、一般的です。
人は、命を落とせば、もう二度と会えないと思うでしょう。
病院の待ち時間は、長い。
診察を受けるまでに、何時間も待たされることがあります。
医療が発達するにつれて、長生きする人が増えた分、病院に通う人も増えました。
自営業に、定年は関係ありません。
たとえば、理髪店を自営しているなら、60歳を過ぎても仕事を続けることができます。
体力と精神力が持つかぎり、いつまでも続けることができます。
自分が死んだ後のことを、考えたことはありますか。
考えたことがないという人もいるでしょうが、70代となれば、そうもいきません。
不謹慎ですが、そろそろ自分が死んだ後のことを考えなければいけない時期に来ています。
遺言書を書く予定はありますか。
書いてもいいし、書かなくてもいいし、人それぞれでしょう。
ただし、もし遺言書を残す考えがあるなら、早いうちに書くことをおすすめします。
子どものために、大きな遺産は不要です。
大きな遺産があると、かえって子どもは苦労します。
あなたが死んだ後、醜い遺産の争いが起こるでしょう。
医療が発達した現在でも、治療が困難な病があります。
その1つが、がんです。
発見が早ければ、取り除いて完治できますが、体中に転移してしまうと、もはや治療のしようがありません。
私たちの人生は、10年ごとに、新しいステージを迎えます。
20代と30代はステージが違うように、60代と70代もステージが違います。
70代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
70年も生きられたことに、感謝です。
25550日以上、生きたことになります。
1週間を、3650回以上、楽しんだことになります。
70代は、新しい時代の幕開けです。
「ついに老人の仲間入りか」と思って、落ち込むのではありません。
むしろ喜ぶべきことです。
70代は、素晴らしい。
最もラッキーな10年だからです。
70代の「7」という数字に、着目です。
「ラッキーセブン」という言葉があるように、世界的に「7」は、縁起のいい数字とされています。
70代の10年は、いつも年齢に、7が付きます。
これほど縁起のいい10年は、ほかにありません。
70代になれば、さっそく新しいことを始めてみましょう。
新しい趣味や習い事です。
70代から新しいことを始めれば、きっといいことが起こります。
何をやっても、天が味方しています。
特に77歳は、とびきりいいことがあるに違いありません。
どんないいことがあるかは、新しい挑戦をしてからのお楽しみです。
70代を期待しましょう。
70代は、最もラッキーな10年です。
15世紀ごろの世界の平均寿命は、50歳前後でした。
医療が未発達だったため、治療できない病も数多くありました。
今は、昔より医療が発達し、長く生きられるようになりました。
一昔前まで治療が困難と言われていた肺結核も、現在では、ほぼ確実に治せるようになりました。
「人生、80年」と言われます。
70代ということは、80歳まで、あと10年しかありません。
ここでどう考えるかです。
「あと10年しかない」と考えるのではありません。
「まだ10年ある」と考えるのです。
10年あれば、人生ではたくさんのことができます。
旅行もできますし、趣味もたっぷり楽しめます。
旅行も年に1回とすれば、まだ10回は楽しめます。
まだまだできることは、たくさんあります。
昔の平均寿命50歳の時代から見れば、長生きできる現代人は、幸せです。
長生きできることは、人生を、より長く楽しめることです。
「まだ10年ある」と考え、残り時間を楽しみましょう。
親から与えられた、大切な命です。
命を使い切るような生き方が大切です。
「もう70代だからやめます」
そういう弱音を吐いていませんか。
頭も体もだんだん弱くなってきているので「潮時だ」と思って、諦めたくなる気持ちもあるでしょう。
孫からは「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ばれます。
しかし、70代とはいえ、まだまだ元気です。
70代という理由だけでやめてしまうのは、もったいないことです。
70代でやめるのは、早すぎるのではないでしょうか。
この先、80代、90代と続きます。
70代は年寄りだと思っても、80代から見れば、若く感じるでしょう。
90代から見れば、子どもに見えるかもしれません。
年齢のことは忘れましょう。
年齢なんて、ただの数字です。
心がけたいのは「70代だからやってみよう」です。
70代は、何かをやめる年ごろではなく、何かを始める年ごろです。
生き方に、年齢制限はありません。
人生は何のためにあるのかというと、楽しむためにあります。
「70代だからやってみよう」という考えを持てば、何をするにも意欲が出てきます。
今、楽しんでおかないと、死ぬときに「もっと楽しんでおくべきだった」と後悔するでしょう。
体が動くかぎり、人生を楽しめる可能性が残っています。
時間、お金など、自由に使える資源があるのですから、使わなければ損です。
70代から、やめるのではありません。
70代だから、やってみるのです。
私は20歳のとき、日本で最も高い山である富士山に登ったことがあります。
3776メートルです。
ちょっとした縁があり、富士山に登ることになりました。
5合目まではバスで行き、そこからは歩いて登りました。
自分以外にも、大勢の登山客が富士山を訪れていました。
印象的だったのが、登山客の年齢層でした。
思ったより、お年寄りが多かったのです。
60代はもちろん、70代も大勢いました。
中には80代さえ、ちらほら見かけ、本当に驚きました。
しかも、頂上まで登り切っているのです。
さすがに驚きました。
年配者から話を聞くところによると「死ぬ前に一度は登っておきたかった」といいます。
人生でやり残していることを、達成しようとしている姿でした。
年配者とは思えないほど、元気に登っていました。
やり遂げようという思いは、若い人より強いです。
もしかしたら、命懸けで登っていたのかもしれません。
私はまだ20歳でしたが、完全に年配者の気迫に押されていました。
私は、ご来光より、そのお年寄りに手を合わせて拝みたくなりました。
余談ですが、富士山登頂に成功した最高年齢は、101歳だそうです。
人生でやり残したことを果たそうとするとき、人は底知れぬ力を発揮するのかもしれません。
あなたには、人生でやり残していることはありませんか。
登山だけではありません。
やってみたいと思うことがあれば、生きているうちがチャンスです。
家でじっと老後を過ごすより、やりたいことを積極的に挑戦するほうが、充実した人生を送れます。
よく聞かれる行動しない言い訳があります。
「今からやっても意味がない」です。
人生は、長く生きれば生きるほど、残り時間が少なくなります。
たとえば「70代にもなって外国語を勉強しても意味がない」と思います。
大学受験するわけでもありません。
海外旅行の予定があるわけでもありません。
覚えたとしても「どうせ忘れてしまう」と思います。
今からやっても活用する場も時間もないため「今からやっても意味がないだろう」と思うのです。
たしかに言い分はわかりますが、少し考え方を変えましょう。
意味があるかどうかではありません。
楽しいかどうかです。
たとえ、役立たなくてもいいのです。
勉強している時間を楽しめるかどうかです。
「へえ、そうなのか」と楽しめれば、幸せな時間を過ごせます。
変わった言葉や表現を知ることで、わくわくする時間を楽しめます。
勉強している時間を楽しめれば、十分に意味があります。
また、最初は海外旅行をするつもりがなくても、外国語を勉強していれば、挑戦したくなるかもしれません。
興味のあることをしていると、さらに興味が出てくるものです。
結果として、海外旅行に行くきっかけになる可能性もあります。
歴史の勉強、料理の勉強、パソコンの勉強など、どれもそうです。
プロセスを楽しむことです。
楽しいと思うことは、すべてに意味があります。
楽しいと思うことは、今からやっても意味がないと思わず、挑戦してみましょう。
役立たなくても、楽しければ、それでいいのです。
高齢者を狙った悪徳商法があります。
子どものふりをして電話をかけてお金を振り込ませたり、巧みな話術で無理やり契約させたりなどです。
人の弱みに付け込んでうまく騙し、高額の商品を買わせようとするのです。
70代になれば、そうしたリスクを考えておかなければいけません。
「まだ頭が冴えている。自分に限ってそんなことはない」と思いますが、自信過剰が落とし穴です。
自分を客観視できなくなり、騙されやすくなります。
「自分のお金だからどう使おうが自由」という気持ちもあるでしょう。
たしかに自由ではありますが、お金は有限であることを忘れてはいけません。
騙されてお金を使い切れば、子どもを頼りにしなければいけなくなり、周りに迷惑が及びます。
自分のお金ではありますが、契約については慎重になることです。
騙されないポイントがあります。
「契約は、一度家族と相談してから決める」というルールにすればいいのです。
勢いで契約をするのが、いちばん危ないです。
「うまい話だ」と思うほど、危ない罠が潜んでいます。
「安いから大丈夫」と思っても、あとから高額の商品を買わなければいけない悪徳商法もあります。
70代からは、自分だけの判断に頼りません。
あらゆる契約は、家族と相談してから決めれば、騙されることはなくなります。
たとえ相手から、その場での契約を促されても「家族と相談してから決めます」と言って、勧誘を振り切ればいいのです。
70代になれば、長寿を祝って、一回り大きなテレビを買いましょう。
すでに大型テレビを持っている人も、さらに大型のテレビに買い換えてはいかがでしょうか。
なぜ、大型テレビなのか。
さらに生活が豊かになるからです。
以前からテレビはありましたが、昔は小さなテレビが主流でした。
現在では、昔では考えられないほどの大型テレビが登場しています。
人の身長より大きなテレビも、見かけるようになりました。
これはどういうことかというと「年配者にとって見やすい」ということです。
年を重ねると老眼で視力が衰えますが、大型テレビなら、見やすくなります。
大きなスクリーンは、やはり見やすい。
字幕も、大きく映るため、よく読めます。
大きく映りますから、迫力もあります。
インターネットも一般的になりましたが、まだまだテレビは健在です。
やはりテレビは、便利です。
スイッチ1つで、ニュースを伝えてくれます。
世間では今、どのような出来事が起こっているのか、テレビを見ているだけで把握できます。
足腰が弱くても、いろいろな町の風景を映し出し、旅行をしているような気分を味わえます。
音楽番組では、コンサート会場にいるような気分を味わえます。
大画面と大音量で迫力があり、感動的です。
テレビは、音と映像を伴って見られますから、楽に楽しめるでしょう。
テレビを通していろいろな情報を吸収すれば、知識が増えたり、話のネタも増えたりします。
テレビを見ているだけで、もはや勉強なのです。
大型テレビがある時代に生きているあなたは、ラッキーです。
70代を祝って、大型テレビの購入です。
長生きをした自分への、ご褒美なのです。
あなたは今、どんな靴を履いていますか。
ぼろぼろの靴を履いているなら、今すぐ新しい物に買い換えましょう。
単に買い換えるのではなく、できるだけいい靴に買い換えましょう。
70代は、靴にもっとお金をかけることが大切です。
これから足腰が弱くなるのに、靴にお金をかけても仕方ないと思うのは、誤解です。
足腰が弱ければ、なおさらいい靴を買うことです。
よく歩くから、靴にお金をかけるのではありません。
靴にお金をかけるから、歩きたくなるのです。
靴は、足腰に、力を与えます。
いい運動靴を買えば、もっと歩きたくなります。
快適な運動靴であるほど、歩きやすく疲れにくいため、歩行距離も長くなります。
おしゃれな靴であるほど、気持ちが踊り、町に出かけたくなります。
新しい靴であるほど、背筋が伸びた歩き方になります。
靴は足元にあって目立ちにくいですが、心に影響を与えます。
歩くことは、健康維持に効果があります。
人の筋肉の7割は、下半身に集中しています。
歩くだけで、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができるのです。
歩きたくなる気持ちにさせるために、まずいい靴を履きましょう。
いい靴には、人を若返らせる力があるのです。
自分の晩年は、どう過ごせばいいのでしょうか。
その答えを知るのは、あなたの親です。
親の晩年の立ち振る舞いを思い出しましょう。
親が、今のあなたと同じ年齢のとき、親はどのような生き方をしていましたか。
起きる時間、寝る時間。
食事の内容、食事の仕方。
趣味の楽しみ方、人付き合いの仕方、車の運転、家族旅行。
できるだけ細かく思い出しましょう。
さまざまな親の様子が思い浮かぶことでしょう。
当時のあなたから見て、親の晩年から受ける印象があったはずです。
「素晴らしいな」と思う親の姿があれば、ぜひ自分の生き方に取り入れましょう。
趣味を楽しむ姿が立派であったと思うなら、自分も同じように生きてみます。
人に頼らず、自分の力でしようとする姿勢に感心した思い出があるなら、自分もそうしてみます。
親ができるなら、きっとあなたもできます。
血を引いているのですから、素質もある可能性があります。
逆に「こうすれば良かったのに」という親の生き方があれば、反面教師にします。
タバコや酒に明け暮れた様子が痛々しければ、自分はそうならないように心がけます。
頑固な振る舞いに苦労させられた思い出があるなら、自分は素直を心がけます。
親ができなかったことは、あなたが乗り越える出番です。
親から課せられた宿題だと思い、子であるあなたが克服します。
親の晩年を参考にして、親より豊かに、長生きを心がけることです。
70代としての生き方は、親の晩年を参考にしましょう。
親と同じ年齢になった今、当時の親の気持ちも、よくわかることでしょう。
親の晩年を思い出し「素晴らしいな」と思ったところは、取り入れます。
「残念だな」と思ったところは、反面教師として生かします。
親の晩年を参考にして、親より豊かに、長生きを心がけることです。
なぜそうするのか。
あなたの今の生き方は、将来、わが子が参考にするからです。
わが子があなたと同じ年齢になったとき、今のあなたの様子を思い出すでしょう。
「そういえば自分の親は、こんな生き方をしていたなあ」と目を閉じて、振り返るに違いありません。
子どもにとって、親はいつまでも親です。
死ぬまで、手本です。
年を取ったとはいえ、手本であることに変わりありません。
だからこそ、手を抜けません。
人生の最後の最後まで、誇りと礼儀を重んじた生き方を心がけることです。
手本となるような生き方を心がけましょう。
活力的に生きるほど、わが子も晩年は活力的に生きるでしょう。
老後を楽しめば、わが子も老後を楽しむことでしょう。
手本としての行動を心がけましょう。
あなたの生き方は、いずれわが子が参考にするのです。
私たちは、親と同じ年になると、さまざまなことがわかります。
親の気持ちは、そのときにはわかりません。
数十年後、自分が親と同じ状態になって、初めて理解できます。
自分が子どもを持てば、子を持つ親の気持ちが理解できます。
自分が仕事をすれば、仕事をする親の気持ちが理解できます。
自分が定年を迎えれば、定年を迎えた親の気持ちが理解できます。
私たちの人生は、親の気持ちを理解する連続です。
いつまで続くのかというと、死ぬまで続きます。
70代で、初めてわかる親の気持ちもあります。
病気と戦う気持ち、死を間近にする気持ちなどです。
もちろん当時と時代背景は異なりますが、気持ちは理解できるはずです。
「あのとき親は、こういう気持ちになっていたのか」
「あのとき親は、こういう苦労をしていたのか」
そうわかれば、そっと親に歩み寄ることができるでしょう。
親の気持ちを理解するだけでいいのです。
親の気持ちを理解するのも、親孝行の1つだからです。
すでに親は、亡くなっているかもしれません。
その場合、たくさん理解することで、あの世にいる親に、思いが伝わります。
理解してくれた気持ちを、親はあの世から喜んでいるに違いありません。
供養になります。
親は、より成仏します。
親の気持ちをたくさん理解しながら、私たちは今、生きているのです。
古い友人とばかり、付き合っていませんか。
付き合いの長い友人といれば、お互いのことをよく知っていますし、話もスムーズに進むでしょう。
すでにたくさん思い出もあります。
もちろん古い友人と付き合うのもいいですが、同じ人間関係ばかりでは、変化が小さいです。
新しい友人をつくってみるのは、いかがでしょうか。
「この年では新しい友人をつくれない」と思うのは、気のせいです。
何歳になっても、新しい友人はつくれます。
60歳や70歳になっても、話の合う人とは意気投合しますし、すぐ仲良くなれます。
定年後に知り合って、親友になった人も、大勢います。
古い友人関係を大切にしつつ、新しい人間関係にも挑戦です。
自分のバリアーを取り払い、新しい人と接してみましょう。
「もう足腰も弱ったから、もっと田舎に引っ越してみようか」
そう考える人も多いのではないでしょうか。
老後を、静かでのどかな田舎で暮らしたいと考えるのも、不思議ではありません。
たしかに田舎のほうが、人も車も少なく、静かに過ごしやすいことでしょう。
美しい自然があり、空気がきれいであることは、なによりの魅力です。
しかし、必ずしも、田舎が年配者に優しいとは限りません。
田舎には、田舎なりのデメリットもあるからです。
たとえば、田舎では、車が必須です。
車を運転できるうちはいいのですが、高齢になって車の運転ができなくなると、移動に苦しみます。
電車もバスも、田舎であるゆえに、本数が限られます。
病院に行こうと思っても、近くに病院がないため、手間も時間もかかるでしょう。
病院に行けたとしても、田舎であるゆえに医療レベルが低く、十分な医療を受けられないこともあります。
買い物をするにしても、近場にスーパーがなければ、不便です。
娯楽にしても、サービスが少ないため、暇つぶしに困ります。
田舎は刺激そのものが少ないため、ぼけの進行を早める可能性もあります。
田舎であるゆえの魅力がある一方、田舎であるゆえの不便もあるのです。
もし老後、引っ越す予定があるなら「田舎しかない」と決め付けず、メリットとデメリットをあわせて考えておきましょう。
老後に引っ越しするなら、田舎と都会、どちらがいいのでしょうか。
実は、一概には言えないのが、現状です。
一般的には「年配者は田舎がいい」という声をよく耳にしますが、人によります。
田舎は、娯楽もサービスも少ないため、かえって不便を生じることがあります。
買い物にも、苦労します。
病院があっても、医療レベルが低く、十分な医療を受けられない可能性があります。
自然があるのはいいのですが、娯楽も刺激も少ないため、ぼけやすくなる可能性もあります。
「田舎が年配者に優しいとは限らない」と言えるのです。
さて「田舎が年配者に優しいとは限らない」と言えるということは、逆の考え方もできます。
「都会のほうが年配者に優しい場合もある」ということです。
日本は長寿の国として有名ですが、地域別で見ると、ランクインの上位には都会が目立ちます。
その1つが、東京の港区です。
東京の港区といえば、都会の中の都会です。
都会であればあるほど、あらゆるサービスが集結しています。
あらゆる不便も、お金さえあれば、なんとかできます。
娯楽が多く、医療レベルも高いため、結果として豊かな老後を送れます。
人混みが多く、にぎやかです。
そうした刺激を「心地よい」と感じるタイプなら、都会に引っ越しするのも、1つの選択肢です。
人によっては、田舎より都会に引っ越したほうが、向いていることもあります。
だからこそ、一概には言えないのです。
大切なことは「自分はどちらが合っているのか」です。
老後を意欲的に楽しみたければ、都会も悪くはありません。
老後に引っ越しをするなら、田舎と都会、それぞれのメリットとデメリットをあわせて考えましょう。
固定観念に惑わされず、よく考えたうえで判断することが大切です。
あなたは、むかっとしやすい性格ですか。
人は、長く生きるにつれて、自分の考えを持ちます。
考えが強くなればなるほど、思うようにいかないことがあると、強い反発を生みやすくなります。
自分の思いに反することがあると、すぐ腹が立ってしまうのです。
今、むかっとしやすい年配者による事件が増えています。
駅で駅員と揉めるのは、年配者が多いと言います。
電車は、時間どおりに来ないときがあります。
悪天候、人身事故、車両点検などの影響です。
いくら思うようにいかないとはいえ、大きな声で怒鳴るのでは、困りものです。
電車は事情があって遅れているのですから、あまり怒鳴れば、駅員の仕事の邪魔になり、さらに電車は遅れるでしょう。
器の大きい年配者なら、少々の遅れには寛大になり、どっしり構えたいものです。
隣近所と騒音で揉めるのも、年配者が多いと言います。
原因になるのは、注意そのものより、注意の仕方です。
注意するのはいいのですが、むかっとしてしまうと、最初からとげのある言い方をしがちです。
「ばかやろう。うるさいぞ!」と、いきなり大声で怒鳴られれば、相手も感情的になるでしょう。
器の大きい年配者なら、物腰を低く丁寧に注意することです。
「物音が少し気になって、夜、寝られないときがあります」と言えば、相手も落ち着いて反省するでしょう。
それでも改善しなければ、大家や警察と相談し、第三者に仲介してもらって解決です。
人生経験を積んでいるのですから、すぐかっとなるのではなく、思慮分別を心がけることです。
ある機関による調査で、興味深いデータを見かけました。
「歯が丈夫な人ほど長生きし、歯が抜け落ちる人ほど寿命も短くなる」というデータです。
なぜ、歯が寿命に関係あるのでしょうか。
第1は、食事量の変化です。
まず歯が抜け落ちると、噛みにくくなるため、小食になる傾向があります。
小食になれば、摂取カロリーや栄養も減ってしまい、基本的な体力まで衰えるのです。
第2は、刺激の変化です。
私たちが食事をするとき、脳は噛む刺激を受けています。
噛む刺激であったり、味わいであったりなどです。
噛みにくくなれば、食事を味わう感動も減ります。
噛む回数も少なくなれば、脳への刺激量も減るため、ぼけやすくなります。
第3は、人間関係の変化です。
歯が抜け落ちると、外見を気にして歯を隠したがります。
話しにくくなったり笑いにくくなったりして人を避けがちになり、人間関係に悪い影響を及ぼすのです。
こうした要因が重なることで人生の楽しみが半減し、果ては「長生きしたい」という意欲まで小さくなります。
結果として、寿命まで縮んでしまうのです。
歯は、食事の楽しみ、脳の健康、人間関係など、幅広く人生に影響を与えているのです。
あなたは、どれだけ歯を大切にしていますか。
歯に違和感があれば、ほうっておかず、歯科医に行って見てもらいましょう。
虫歯になれば、治療です。
歯が抜けてしまえば、差し歯や入れ歯です。
毎日欠かさず歯磨きをして、余裕があればマウスウォッシュも心がけましょう。
当たり前のようにある歯ですが、寿命を決める大事なポイントです。
どれだけ歯を大切にするかで、人生の質も決まるのです。
定年退職後は、旅行を楽しみましょう。
時間に余裕があるのですから、思いきり定年後を楽しむことが大切です。
今は、年配者向けのツアーも数多くありますから、旅行しやすい時代です。
ところで、1つおすすめの旅行先があります。
新婚旅行で行った旅行先です。
新婚旅行は、どこへ行きましたか。
ぜひ、もう一度、そこへ旅行に行きましょう。
「一度行ったことがある。また行っても仕方ない」と思うでしょう。
一度行ったことがあるところだから、いいのです。
新婚旅行と同じところに行くと、新婚当時の記憶がよみがえるからです。
当時はまだ結婚したばかりで、お互いが若く、初々しい関係でした。
長い夫婦生活にとって、新婚当時の刺激を呼び戻すいい刺激になるはずです。
さらに理想を言えば、新婚旅行のコースまで、当時と同じにします。
「ここに来たね。ここも見に行ったよね」と思い出すにつれて、新婚当時の初々しい気持ちもよみがえるでしょう。
長い夫婦生活の中、あらためて自分たちの原点を振り返るきっかけになるはずです。
それがまた、夫婦関係をさらに深めるきっかけにもなります。
数多くある旅行先の中でも、新婚旅行で行った場所は、特別です。
聖地なのです。
お墓参りに行くときのことを、思い出してください。
多くの場合、家族や親類と一緒に行くことが多いのではないでしょうか。
もちろんそれもいいのですが、機会があれば、1人でお墓参りをしてみてください。
失礼なことではありません。
たった1人でお参りをしてくれることを、親は喜んでくれます。
誰かと行くお墓参りと、1人で行くお墓参りは、まったく別物です。
1人でお墓参りに行くと、誰と話す相手もいないため、静かにお参りできます。
慎ましい気持ちに包まれます。
お墓は、親と会える場所です。
墓石を洗うのは、風呂場で親の背中を洗うのと同じです。
厳かな空気の中、1人で墓石を洗っていると、亡くなった親の記憶が次々とよみがえります。
親から学んだこと、褒められたこと、叱られたこと。
家族で旅行したこと、おもちゃを買ってもらったこと、お小遣いをもらったこと。
親の生き方、話し方、考え方。
生前の親を深く思い出し、いろいろ考えさせられます。
親に対する感謝が、より深くなるでしょう。
親に対する過ちも、より反省できるでしょう。
今になって発見できる、親の人生観もあるでしょう。
墓参りとは、親への感謝と反省をする場所です。
ときどき、1人で墓参りをしてみてください。
実は、1人でするお墓参りのほうが、深みがあります。
本当のお墓参りができるのです。
あなたは今、たくさんの幸せに囲まれています。
「そうかな」と思いますが、いま一度、生活を振り返ってみましょう。
趣味を楽しめるのも、幸せです。
おいしい食事が楽しめるのも、幸せです。
お酒を飲めるのも、幸せです。
パートナーや子どもが存在することも、幸せです。
70代まで生きてこられたことも、幸せです。
どれも当たり前に思いますが、あらためて考えると、簡単にできることではありません。
したくても、できない人もいます。
お酒を飲みたくても、飲めない人がいます。
70歳まで生きられなかった人もいます。
いま一度、自分が恵まれていることに気づくときです。
人生は、ジグソーパズルのようなものです。
自分の力だけで生きているわけではありません。
自分の人生は、たくさんのピースによって成り立っています。
それぞれのピースがうまく組み合って、1つの絵ができています。
多くの人たちの協力や支えによって、今こうして、無事に70代を迎えられています。
だから、幸せです。
たくさんの幸せのピースが集まり、大きな幸せが手に入っています。
お世話になった人の恩に報いたければ、もっと人生を楽しむことです。
人生を精いっぱい生きることが、お世話になった人への恩返しです。
もっともっと人生を楽しみ、できるだけ長生きを心がけましょう。
もっと幸せになることが、今のあなたの仕事なのです。
食事の量は、どのくらいを心がけていますか。
80代が心がけたいのは、満腹ではなく、腹八分目です。
腹八分目が、体にとって最も調子が良くなる量だからです。
たくさん食べるほど、元気に健康でいられるだろうと思いますが、実際は違います。
満腹になるまで食べるのは、かえって不健康です。
満腹になると、体がどっしり重くなり、歩きにくくなります。
頭がぼうっとして、注意力が低下します。
たくさん食事をすればするほど、体の中で「活性酸素」と呼ばれる毒もたくさんできるため、寿命も短くなるのです。
無理をせず、腹八分目です。
体の調子がちょうどよくなり、動いたり歩きやすくなったりします。
急な眠気も襲ってきません。
体の毒である「活性酸素」も、最小限で抑えられます。
食事のときは無理をせず、腹八分目で抑えましょう。
欲を抑えることで、長生きできるのです。
年を取ると、新しい機械が苦手になります。
新しい機械には、新しい操作を覚えなければなりません。
「新しい時代にはついていけない」と言い、便利で新機種が登場しても、無視していませんか。
新発売の携帯電話、パソコン、電子辞書、テレビ、オーディオなどです。
やはり新しい機械は「操作がわからない。覚えられない」と思ってしまうでしょう。
しかし、よく考えると、おかしな話です。
誰でも最初は、操作がわからないのです。
新しい機械に触らないかぎり、操作は永遠に覚えられません。
誰でも最初は操作がわからないし、覚えられません。
本当に問題なのは、覚えようとしない姿勢です。
新しい挑戦から逃げる姿勢は、記憶力の低下以上に問題です。
記憶力を活用する機会がなければ、記憶力はもっと衰えます。
新しい機械とは、新しい体験の機会です。
頭より、体を動かすことです。
新しい機械は、説明書を見ながら指で操作していくうちに、覚えます。
新しい機械の操作を覚えることで、これまで不可能だったことが、可能になるかもしれません。
もっと簡単にできるようになるかもしれません。
新しい機械を触れば、時代の最先端を感じることができるでしょう。
若返りの体操と思って、新しい機会を触れてみましょう。
新しい行動をすれば、新鮮な情報が取り込まれ、生き生きするのです。
1968年、アメリカの2人の精神医が、興味深い論文を発表しました。
人生のストレスランキングです。
1位が「配偶者の死」です。
長年連れ添ったパートナーがいなくなることは、人生で最も強いストレスです。
配偶者の死によるストレスの強さを100とした場合、次のような結果となりました。
1位、配偶者の死(100)
2位、離婚(73)
3位、夫婦の別居(65)
4位、刑務所への収容(63)
5位、近親者の死亡(63)
6位、大きなけがや病気(53)
7位、結婚(50)
8位、失業(47)
9位、夫婦の和解(45)
10位、退職・引退(45)
11位、家族の健康の変化(44)
12位、妊娠(40)
13位、性生活の困難(39)
14位、新しい家族メンバーの加入(39)
15位、仕事上の変化(39)
16位、家族上の変化(38)
17位、親友の死(37)
18位、配置転換・転勤(35)
19位、夫婦げんかの回数の変化(35)
20位、1万ドル以上の借金(31)
21位、借金やローンの抵当流れ(30)
22位、仕事上の地位の変化(29)
23位、わが子の結婚(29)
24位、親戚とのトラブル(29)
25位、個人的な成功(28)
26位、妻の就職・退職(26)
27位、進学・卒業(26)
28位、生活環境の変化(25)
29位、個人的習慣の変化(24)
30位、上司とのトラブル(23)
31位、労働時間や労働条件の変化(20)
32位、引っ越し(20)
33位、転校(20)
34位、レクリエーションの変化(19)
35位、社会活動の変化(19)
36位、宗教活動の変化(18)
37位、1万ドル以下の借金(17)
38位、睡眠習慣の変化(16)
39位、家族数の変化(15)
40位、食生活の変化(15)
41位、長期休暇(13)
42位、クリスマス(12)
配偶者や近親者の死という弔事だけでなく、結婚や進学などの慶事も、ストレスの1つであることがわかります。
クリスマスや長期休暇もまた、ストレスの1つというのは、ユニークですね。
アメリカの調査であり、時と場合にもよるため、誰でもそのまま当てはまるとは限りませんが、参考にはなるでしょう。
さて、注目すべきはトップスリーです。
3位が「夫婦別居」、2位が「離婚」、1位が「配偶者の死」です。
トップスリーは、すべて夫婦です。
つまり、人生を幸せに生きるかどうかは、夫婦関係にかかっているというわけです。
高齢になるほど、夫婦関係は貴重になります。
人生の幸せもストレスも、夫婦関係しだいです。
どうか夫婦関係がいつまでも続くよう、努力しましょう。
人生で最も強く感じるストレスのトップスリーがあります。
3位が「夫婦別居」、2位が「離婚」、1位が「配偶者の死」です。
特に配偶者の死は、人生で感じる、最も大きなストレスです。
ある日、大切なパートナーを失ってしまうことがあります。
パートナーを亡くしてから、自分まで後を追うように早死にしてしまう話をよく耳にします。
ストレス・ランキングからわかるように、パートナーを失った強いストレスで、自分まで急に衰えてしまうのでしょう。
たしかにパートナーを失うことは強いストレスですが、どうか生きる希望まで失わないでほしいのです。
パートナーが亡くなっても、まだ自分は生きています。
パートナーを失ったとき、残された自分にできることは何か。
パートナーが生きられなかった分の人生まで、生きることです。
少しでも長く生きて、人生を楽しんだり、人や社会に役だったりすることです。
そうすることが、亡くなったパートナーへの、いちばんの供養になります。
遅かれ早かれ、いずれは自分もパートナーのところに向かうことになります。
永遠の別れではありません。
「もう少しだけ待っていてください」と思い、前を向いて立ち直ることです。
希望を持って、残された人生を生きることがいちばんなのです。
「亡くなった人とは、もう会うことができない」
そういう認識が、一般的です。
人は、命を落とせば、もう二度と会えないと思うでしょう。
しかし、人が亡くなっても、実は会えます。
お墓参りのときに、会えます。
お墓参りに行ったとき、墓石を洗いますね。
このとき、単に「墓石を洗っている」と思うのではありません。
墓石を洗うのは、風呂場でその人の背中を洗うのと同じです。
つまり、故人と会っているのです。
墓石には、その人の魂が宿っています。
丁寧に墓石を洗えば、故人も喜んでいるに違いありません。
お墓は、亡くなった人と会える場所です。
親やパートナーが亡くなっても、いつでも会えるのです。
病院の待ち時間は、長い。
診察を受けるまでに、何時間も待たされることがあります。
医療が発達するにつれて、長生きする人が増えた分、病院に通う人も増えました。
しかも、待ち時間が長くても、診察時間は一瞬です。
病院の人混みの中で何時間も待たされるのでは、いらいらが増え、かえって体調が悪くなりそうです。
病院で体調を悪くするのでは、行く意味がありません。
さて、あなたは病院の待ち時間に、どのような過ごし方をしていますか。
ぼうっとしたりテレビを見たりするのもいいですが、もっと有意義な時間の使い方があります。
本を読むことです。
大好きな本を持参して、病院の待ち時間に読みましょう。
好きな本を読んでいれば、長い待ち時間も、あっという間に過ぎてしまいます。
本には、力があります。
わくわくさせる力があります。
気持ちを明るくさせる力があります。
読めば読むほど、前向きに生きる元気がもらえるのです。
気持ちが明るくなれば、体の免疫力も向上するといわれています。
病院でもらう薬より、効果があります。
名前を呼ばれるころには、もう病気が治っているかもしれません。
病院の待ち時間に、いらいらするか、元気になるかは、天と地の差です。
病院の待ち時間の使い方が、あなたの人生を左右するのです。
自営業に、定年は関係ありません。
たとえば、理髪店を自営しているなら、60歳を過ぎても仕事を続けることができます。
体力と精神力が持つかぎり、いつまでも続けることができます。
このときに迷うのが、引き際です。
いつまで仕事を続けるべきか、引き際に迷うのではないでしょうか。
そんなとき、1つ参考にしたいデータがあります。
ある調査機関が、長生きしている人の生活スタイルを調査した結果、ある傾向がわかりました。
「仕事を長く続けている人ほど、長生きしやすい」という結果です。
仕事を続けることで、頭や体を使う機会が増え、衰えを予防するというのです。
たしかにテレビで活躍する芸能人には、60代や70代の俳優や女優が大勢います。
政治家、作家、芸術家にも、60歳を超えた人が目立ちます。
仕事をする張り合いが、老化防止に役立っているのでしょう。
こうした調査結果を見るかぎり、仕事はできるだけ長く続けるほど、健康にいいことがわかります。
適度なストレスは、体にとって必要です。
仕事による苦労もありますが、だからこそ張り合いになっていると言えます。
健康で長生きをしたければ、仕事はできるだけ長く続けるようにしましょう。
目指すは、死ぬまで現役です。
仕事は、社会と人の役に立つことです。
仕事が大変とはいえ、仕事を通して人と接して、楽しいこともたくさんあります。
死ぬまで、人と社会の役に立てることは、素晴らしい生き方です。
自分が死んだ後のことを、考えたことはありますか。
考えたことがないという人もいるでしょうが、70代となれば、そうもいきません。
不謹慎ですが、そろそろ自分が死んだ後のことを考えなければいけない時期に来ています。
自分が死んだ後、家族がどうなるか。
家がどうなるか。
遺産はどうなるか。
自分が死んだ後のことを考えると「生きているうちにしなければいけないこと」も、見えてきます。
たとえば、家が古くて、自分が死んだ後が心配なら、今のうちに家の補修を行っておくといいでしょう。
畳を張り替えたり、柱の補強を行ったりなどです。
家の補修ができれば、自分が死んだ後も、子どもたちは安心して家で暮らせます。
遺産のことが心配なら、今のうちに財産について考えておきます。
大きな遺産があるなら、揉める原因になる可能性があります。
今のうちに土地や遺産のことを、子どもたちと話し合うのもいいでしょう。
子どもたちが「必要ない」と言うなら、寄付という手段もあります。
向かい合って話しにくければ、遺書として自分の考えを残すのも、1つの方法です。
自分が死んだ後、家族の結束が心配なら、今のうちにもっと家族と接しておこうと思います。
さっそく家族旅行に出かけましょう。
自分だけでなく、子どもたちにも、貴重な思い出になるに違いありません。
自分が死んだ後のことを考えると、1つや2つ、気がかりが出てくるものです。
人生でやり残していることがあるなら、この10年のうちに、やり遂げておきます。
それを今やっておくのが、70代なのです。
「まだやることがある。まだ死ねない」とわかれば、かえって生きる力がみなぎるのです。
遺言書を書く予定はありますか。
書いてもいいし、書かなくてもいいし、人それぞれでしょう。
ただし、もし遺言書を残す考えがあるなら、早いうちに書くことをおすすめします。
70代といわず、早ければ60代や50代で書くのも悪くはありません。
「死ぬ直前に書けばいい」と思うのですが、現実はうまくいかないことがあります。
人は、いつ死ぬかわかりません。
脳出血で、意識を失うこともあります。
心臓発作や交通事故で、突然亡くなることもあるでしょう。
年を取ってからでは、意識がもうろうとしたり、ぼけていたりなど、正常な思考力が残っていないこともあります。
だからこそ、遺書を書くつもりがあるなら、まだ意識がはっきりしている今のうちに書いておいたほうがいいのです。
「早く書くと、早死にしてしまうのではないか」と思いますが、科学的根拠があるわけではありません。
早く書いておけば、死後の準備ができ、心の重荷が減ります。
遺言書の保管に不安があるなら、公証人役場に行けば、秘密を守りながら保管できます。
どう書いて、どのくらい費用がかかるのかは、役場の人と相談しながら決めれば確実です。
そうした気の利いた配慮や手続きができるのも、やはり意識がはっきりしている今のうちです。
遺言書を残すつもりなら、できるだけ早いうちに書きましょう。
子どものために、大きな遺産は不要です。
大きな遺産があると、かえって子どもは苦労します。
あなたが死んだ後、醜い遺産の争いが起こるでしょう。
家族や親戚の仲が悪くなるのでは、お金を残す意味がありません。
たとえ円満に遺産が分配できても、急に手に入る大金は、人生を狂わせます。
宝くじに大当たりしたのと、同じです。
苦労もなく手にしたお金は、結局、あぶく銭です。
大きなお金も、すぐ使い果たすでしょう。
むしろ狂った金銭感覚のせいで、子どもの人生に悪影響を及ぼす可能性があります。
金遣いが荒いことで、気力や根気などの精神力が衰え、仕事や友人などを失います。
労働の意味を忘れ、働く意欲を失います。
子どものために残したお金で、子どもがダメになるのでは、お金を残す意味がありません。
遺産は、残さないのがいちばんです。
あなたが持っているお金は、生きているうちに使い切ることです。
お金は、あの世へ持っていけません。
持っていけないから、使い切る姿勢が大切です。
積極的にお金を使うことで、社会に回るお金の循環が良くなります。
そして、あなたが一生懸命に生きている姿を、子どもに見せましょう。
趣味にお金を使うのも良し。
習い事に使うのも良し。
旅行にお金を使うのも良し。
好きなことをやって、楽しんでいる姿を子どもに見せつけます。
そういう姿は、子どもに勇気や希望を与えます。
親が元気でいるほど、子どもにとっても嬉しく思います。
人生を楽しく生き生き生きる姿を見せることが、子どもにとって最高の手本です。
そういう親を見ていると、子どもも元気が出ます。
「こんなふうになりたいな」「自分も見習いたいな」「自分も頑張ろう」と思います。
親が楽しくお金を使う姿から「生きる力」を学びます。
そういう教育こそ、本当に子どものためになります。
親が死んでからも受け継がれる、本当の財産なのです。
医療が発達した現在でも、治療が困難な病があります。
その1つが、がんです。
発見が早ければ、取り除いて完治できますが、体中に転移してしまうと、もはや治療のしようがありません。
現在の医学では、治療が難しいとされています。
しかし、たとえ重い病になったとしても、どうか最後まで、希望を失わないでほしいのです。
奇跡が起こるかもしれないからです。
世界中には、奇跡の回復を果たした報告があります。
末期がんの患者が、明るく振る舞うことで、奇跡的な回復を果たした報告です。
しかも珍しいケースではなく、世界中で数多く存在するというから、驚きです。
現在の医療で通用しなくても、ポジティブな気持ちによって病気を克服できる可能性があるということです。
ポジティブな気持ちを持つと、免疫力は向上することが確認されています。
「必ずよくなる」と信じて生きることがいちばんの薬、というわけです。
人は、死ぬまで心臓が鼓動し続けます。
新陳代謝も、死ぬまで繰り返されます。
髪の毛も爪も、死ぬまで伸び続けます。
「生きよう」という生命力が、体の内部にある証拠です。
そうした生きようとする生命の力に応えるべく、自分も、希望を持って生きてください。
どんな病になっても「必ず治る」と信じることです。
明るく前向きに信じていれば、本当に奇跡が起こるかもしれないのです。