公開日:2012年11月27日
執筆者:水口貴博

80代がしておきたい30のこと

  • 80代は、
    無限の可能性を秘めた10年間。
80代がしておきたい30のこと

80代は、無限の可能性を秘めた10年間。

80代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
誰でも80代まで生きられるわけではありません。
29200日以上、生きたことになります。

80代からの新しい趣味も、あっていい。

80代になれば、新しい趣味を始めてみませんか。
「80にもなって、新しいことをしたくない」と思うかもしれませんが、もっとやる気を出しましょう。
もっと人生を楽しみましょう。

少しでも笑うことが、80代の仕事。

きちんと仕事をしていますか。
「こんなよぼよぼの自分に、何の仕事ができるのか」と思うでしょう。
もちろんできます。

80代は、本当に年寄りなのか。

あなたは自分のことを、年寄りだと思いますか。
「当たり前だ。年寄りに決まっている」
そう思う人も多いのではないでしょうか。

80代のキーワードは「まだまだ」。

あなたは自分のことを、元気だと思いますか。
80代は、元気のない年寄りと考えているなら、ストップです。
年寄りという言葉は、あまりいい言葉ではありません。

可能性は、まだまだ残っている。

80代になると、衰えがかなり目立ち始める年ごろです。
体力は、弱くなります。
記憶力も、弱くなります。

どれだけ衰えても、趣味は完全にやめない。

昔から楽しんでいた趣味は、年を取るにつれて、しづらくなります。
体力、視力、聴力が衰えると、趣味をしたくても、しづらくなります。
しかし、趣味がしづらくなったとはいえ、完全に趣味をやめてしまうのはおすすめしません。

部屋の中ばかりにいても、元気は出ない。

「今日は元気が出ないから、部屋でじっとしておこう」
朝、起きても気分が優れず、元気が出ないときがあります。
元気が出ないものは、仕方ありません。

デパートは、若返ることができる場所。

今週、デパートに行きましたか。
まだ行っていないなら、ぜひ行ってみましょう。
1週間に1回は、デパートです。

孫に「結婚しろ」と、しつこく口にしない。

「まだ結婚しないのか。いつ結婚するのか。早く結婚しなさい」
孫に向かって、結婚を急がせていませんか。
80代がよく口にする言葉です。

孫の結婚は、お金や物で釣るのがいちばん。

孫に向かって「結婚しろ」というのは、あまりいいことではありません。
会うたびに「結婚しろ」と言われると、孫は祖父母を避けたくなります。
孫にも孫の事情があります。

暇な時間を、つくらない。

1日の中で、暇な時間は、どのくらいありますか。
「たくさんある」というなら、要注意です。
暇があって良いように思えますが、むしろ悪いことです。

残された時間ではない。
与えられた時間なのだ。

「人生で残された時間」という表現をよく耳にします。
人生から見ると、80代は、生きられる時間はもう短いと考えがちです。
しかし「残された時間」という表現は、あまりいい言葉ではありません。

わがままを言うのが、80代の仕事。

80代は、わがままに生きましょう。
慎ましく生きるのは素晴らしいですが、じっとしていることではありません。
じっとしていても、いいことはありません。

「長生きしたくない」という言葉は、耳に入れない。

「そんな年まで生きたくない」
「長生きしたいとは思わない」
「長生きをしても、つらいことが増えるだけだ」

長生きすればするほど、子どもの成長を見る楽しみが増える。

人は、何のために長生きをするのか。
子どもたちの成長を楽しむためです。
長生きをすればするほど、子どもが増え、成長を楽しむ機会が増えます。

化粧には、奇跡を起こす力がある。

最後に、化粧をしたのはいつですか。
「最近は化粧の機会が少なくなった」という人も多いのではないでしょうか。
年を取ると、化粧に対する意識が低くなりがちです。

老いているのではない。
もう一度、子どもに戻っているのだ。

人は、ある時期を境に、もう一度子どもに戻ると言われます。
生まれてしばらくして、立てるようになり、歩けるようになります。
成長するにつれて、体はきびきびした動きができるようになり、激しい運動もできるようになります。

病院は、友人をつくるところでもある。

「おや、またこの人がいる」
病院に何度か行くうちに、いつも見かける人に気づきます。
きっとあなたと同じように、何かの病気に悩んでいるのでしょう。

お互いの人生を、語り合うだけでいい。

これまで、どんな人生を歩んできましたか。
人生について、語り合いましょう。
人には、それぞれに人生があります。

薬は正しい飲み方をしないと、治る病も治らない。

調子が悪くて、病院に行くと、薬をもらいます。
薬をもらって、飲み方を指示されます。
飲むタイミングや飲む量などです。

不調は、正直にすぐ伝えよう。

体の中で、調子の悪いところはありませんか。
80代にもなれば、体の不調も、ひどくなり始める時期です。
しかし、不調を隠すのは、良くありません。

たまには友人のお見舞いに行こう。

たまには入院している友人のところへ、お見舞いに行きましょう。
お見舞いをすると、自然と力強い言葉が出ます。
「早く元気になってね」

あなたの後悔は、人の役に立つ。

あなたが人生で、いちばん後悔していることは何ですか。
「学生時代、もっと勉強をしておくべきだったこと」
「パートナーを大事にせず、離婚したこと」

お世話になったすべての人に、感謝を伝えておく。

今まであなたは、数多くの人にお世話になってきました。
親、パートナー、子どもなど、家族だけではありません。
友人、知人、恩師などもいます。

家族の前で「死にたい」は禁句。

残念ながら、すべての年配者が前向きとは限りません。
年配者の中には、晩年の生き方を諦める人がいます。
やりたいことがなかったり重い病になったりすると、ふと、ネガティブな言葉を口にします。

生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。

「ただ消えてしまうなんて、嫌だ」
死の直前、湧き上がる欲求です。
生きていた証しを残したいと思うのは、人の本能の1つなのでしょう。

家族に伝えたいことがあれば、ためらわず伝えておく。

家族に伝えたい言葉があれば、今のうちに伝えておくことです。
「財産管理について、しっかり考えてほしい」
「家を大事に守ってほしい」

不和のまま死んでも、成仏できない。

意地になって、失った人はいませんか。
勢いで、壊れてしまった人間関係はありませんか。
勢いでけんかをして、疎遠になった家族。

寝ているのではない。
お母さんのおなかの中に戻っているのだ。

気持ちよく寝ているとき、こう考えてみてください。
「今、お母さんのおなかの中に戻っているのだ」と。
気持ちよさは、母の優しさです。

全文

プロローグ
1

80代は、無限の可能性を秘めた10年間。

80代は、無限の可能性を秘めた10年間。 | 80代がしておきたい30のこと

80代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。

誰でも80代まで生きられるわけではありません。

29200日以上、生きたことになります。

まず、80代まで生きられたことに感謝しましょう。

「人生、80年」と言われます。

「自分の人生は終わりが近い」と思いますが、本当にそうでしょうか。

いいえ、まだ終わりではありません。

可能性は、まだまだあります。

80代の「8」という数字に注目です。

8を横に向けると「∞」になります。

「∞」とは「無限」という意味を表す記号です。

つまり、80代は、無限の可能性を秘めた十年間なのです。

夢も、まだ広がります。

生きる意志が強ければ、夢は無限に続きます。

気持ちも、無限に大きくなります。

気持ちを奮い立たせれば、体の内側から無限の気力が湧いてきます。

勇気も、無限に出てきます。

新しい挑戦にやる気を見せれば、勇気がみなぎり、若い人に無限の勇気を与えることもできるでしょう。

運も、無限に強くなります。

何をやっても、運が味方して、スムーズに物事が進むことでしょう。

80代の10年は、いつも年齢に「∞」が付きます。

80代は、常に無限の可能性が味方しているということです。

神秘的な強い力が味方しているのですから、可能性を信じて、行動することです。

どのくらい可能性を引き出せるかは、あなたしだいです。

さあ、新しく始まった80代を楽しみにしましょう。

80代は、無限の可能性を秘めた10年間なのです。

80代がしておきたいこと(1)
  • 無限の可能性を信じて、80代を生きる。
2

80代からの新しい趣味も、あっていい。

80代からの新しい趣味も、あっていい。 | 80代がしておきたい30のこと

80代になれば、新しい趣味を始めてみませんか。

「80にもなって、新しいことをしたくない」と思うかもしれませんが、もっとやる気を出しましょう。

もっと人生を楽しみましょう。

80代は、無限の可能性を秘めた10年です。

行動するから、やる気も出てきます。

行動してから、面白さもわかります。

楽しくなって、心のエンジンに火が付くのです。

80代という新しいステージに入ったのですから、新しいことを始めるいいタイミングです。

楽しい趣味は、たくさんあります。

「楽しいと思える趣味はない」と思うのは、誤解です。

一説によると、趣味は最低でも300種類以上ある、といわれています。

これだけ趣味があれば、1つや2つ、楽しいと思える趣味はあることでしょう。

ウォーキング、ジョギング、ヨガなどのエクササイズ。

社交ダンス、登山、釣りなどのスポーツ。

陶芸、切り絵、水彩画などの芸術製作。

神社や美術館などの文化施設を巡る芸術鑑賞。

将棋、チェス、クロスワードパズルなどの頭脳ゲーム。

ガーデニング、盆栽などの園芸。

編み物、縫いとりなどの手芸。

ピアノ、バイオリン、トランペットなどの楽器演奏。

うまくできなくてもいいのです。

趣味ですから、上手下手は関係ありません。

できる範囲でいいのです。

できる範囲だから、長続きします。

「合わないな」と思えば、三日坊主でやめるのも良し。

自由です。

趣味は自由ですから、取り組まないと、人生で損をします。

趣味は楽しんだ人の勝ちです。

趣味を楽しむから、人生も楽しくなるのです。

80代がしておきたいこと(2)
  • 80代から、新しい趣味を始める。
3

少しでも笑うことが、80代の仕事。

少しでも笑うことが、80代の仕事。 | 80代がしておきたい30のこと

きちんと仕事をしていますか。

「こんなよぼよぼの自分に、何の仕事ができるのか」と思うでしょう。

もちろんできます。

80代からの仕事は、笑うことです。

趣味を楽しんで笑い、友人と会話をして笑います。

美しい空を見て笑顔になり、気持ちのいいお風呂に入って喜ぶことです。

笑うことで免疫力も強くなり、病気をはね飛ばします。

楽しいことがなければ、自分から楽しいことをつくりましょう。

笑えるようなことがなければ、自分から笑えるようなことをつくりましょう。

あなたが面白いことを言えば、ほかの人も笑ってくれます。

周りに明るさを伝えることができます。

元気をプレゼントできます。

人の役に立ち、立派な社会貢献なのです。

少しでも笑うことが、80代の仕事です。

80代の、立派な仕事です。

さて、今日も1日が始まりました。

たくさん笑って、楽しく仕事をしましょう。

80代がしておきたいこと(3)
  • 笑うという仕事を、楽しむ。
4

80代は、本当に年寄りなのか。

80代は、本当に年寄りなのか。 | 80代がしておきたい30のこと

あなたは自分のことを、年寄りだと思いますか。

「当たり前だ。年寄りに決まっている」

そう思う人も多いのではないでしょうか。

たしかに80代といえば、年寄りと考えてもおかしくない年ごろです。

しかし、必ずしも年寄りとは限りません。

視点を変えてみましょう。

自分より、年上の人を見るのです。

世の中には、まだ上がいます。

90代の人もいれば、100歳を超えている人もいます。

自分より年上の人から見れば、80代はまだ若いです。

100歳の人から見れば、20歳ほど、差を開けられています。

ギネス世界記録集によると、世界で最も長生きをした人は、122歳です。

122歳からすれば、40歳ほど、差を開けられています。

そう考えると、まだ若いと考えることができるのではないでしょうか。

上には上がいることに気づきましょう。

80代は、まだ若い。

まだ若いと気づけば、自然と生きる気力がみなぎってきます。

まだまだいけます。

まだまだ若いのです。

80代がしておきたいこと(4)
  • 年上と比べ、自分はまだ若いことに、気づく。
5

80代のキーワードは「まだまだ」。

80代のキーワードは「まだまだ」。 | 80代がしておきたい30のこと

あなたは自分のことを、元気だと思いますか。

80代は、元気のない年寄りと考えているなら、ストップです。

年寄りという言葉は、あまりいい言葉ではありません。

ネガティブなキーワードです。

年寄りと思えば思うほど、力が奪われます。

やる気がなくなり、考え方も行動も控えめになってしまいます。

「年寄り」という言葉を使うのは、やめましょう。

では、どう考えるか。

80代からのキーワードは「まだまだ」です。

たとえば、自分は80代でも、まだ年上がいます。

世界には、90代は山ほどいます。

100歳を超えた人さえ、たくさんいます。

年上の人から見れば、自分はまだ若いと考えることができます。

「まだまだ、若い」

「まだまだ、できる」

「まだまだ、元気だ」

そう思えば、そうなります。

「まだまだ」は、元気を出すためのキーワードです。

何でも「まだまだ」と考えると、気持ちが明るくなり、元気が出てきます。

元気をつくるのは、考え方です。

元気は、ものとは違い、精神的なものです。

考え方さえ明るければ、元気は、無限につくり出すことができるのです。

80代がしておきたいこと(5)
  • 「まだまだ」と考えて、元気を出す。
6

可能性は、まだまだ残っている。

可能性は、まだまだ残っている。 | 80代がしておきたい30のこと

80代になると、衰えがかなり目立ち始める年ごろです。

体力は、弱くなります。

記憶力も、弱くなります。

生きられる時間も、少なくなります。

自分の可能性がどんどん失われていくと、命まで削られるかのように感じます。

ちょっと待ってください。

失われることばかりに目を向けて、大切なことを見落としていませんか。

可能性は少なくなりましたが、完全になくなったわけではありません。

可能性は、まだあります。

残っている可能性に目を向けましょう。

可能性が少なくなったとはいえ、まだまだたくさんの可能性が残っています。

1つ目は、体力です。

体力が衰えたと言いますが、体力がゼロになったわけではありません。

まだ歩けます。

走ることもできます。

選択肢は限られますが、無理さえしなければ、今から新しいスポーツもできます。

衰えた筋肉は、鍛えればいいのです。

筋肉は、死ぬまで鍛えることができる特徴があります。

世界には、90代のボディービルダーが存在しています。

運動をして体を鍛えれば、富士山を目指すこともできるでしょう。

富士山に登頂した最高年齢は、101歳です。

2つ目は、知力です。

記憶力が衰えたと言いますが、ゼロになったわけではありません。

体の中で最も老化の遅いパーツは、脳です。

脳は使えば使うほど、鍛えられる特徴もあります。

また脳の神経細胞が失われても、頭をよく使えば、新しい脳神経が生まれることも確認されています。

世界には、97歳で、大学を卒業した男性がいます。

3つ目は、時間です。

「残りの人生は長くない」と言いますが、今すぐ死ぬわけではありません。

生きられる時間は少なくても、まだ時間はあります。

今から明るい気持ちを持って、運動や食生活を心がければ、寿命はもっと延ばせます。

筋肉も記憶力も時間も、可能性がゼロになったわけではありません。

体を鍛えれば、強くできます。

努力をすれば、もっと長生きできます。

人間には、そうした可能性がたくさん秘められています。

可能性は、まだまだ残っているのです。

80代がしておきたいこと(6)
  • まだまだ残っている可能性に、気づく。
7

どれだけ衰えても、趣味は完全にやめない。

どれだけ衰えても、趣味は完全にやめない。 | 80代がしておきたい30のこと

昔から楽しんでいた趣味は、年を取るにつれて、しづらくなります。

体力、視力、聴力が衰えると、趣味をしたくても、しづらくなります。

しかし、趣味がしづらくなったとはいえ、完全に趣味をやめてしまうのはおすすめしません。

趣味をやめると、衰えがさらに加速し、寿命まで短くなる傾向があるからです。

趣味をやめてしまえば「やることがない」という状態になります。

楽しみも刺激もありません。

食べて寝るだけの生活になります。

1日中、ぼうっとすることになり、体も頭も衰えるスピードが加速するのです。

どんな状況であろうと、趣味はやめるべきではありません。

趣味がしづらくなれば、程度や頻度を抑えて、続けるようにしましょう。

たとえば、登山が趣味だとします。

足腰が弱くなっても、無理をせず、できる範囲で続けましょう。

単独で挑戦するのではなく、若い人の力を借りる手もあるでしょう。

高い山でなくても、低い山に登るなど、程度を下げるのもいいでしょう。

さらに衰えたとすれば、近所の小高い丘に登るだけでもいいです。

ウォーキングという形に変えて、趣味を続けるのもいいアイデアです。

趣味を完全にやめることだけは、避けたいところです。

程度や頻度を抑えるなどして、少しでも長く続けるようにしましょう。

趣味は、健康維持にも役立つだけでなく、人生を豊かにします。

趣味を通じて、人と交流できたり、刺激を楽しめたりします。

趣味を続けているかぎり、人生も楽しめます。

趣味は、死ぬまで、続けるべきなのです。

80代がしておきたいこと(7)
  • 趣味は、死ぬまで、続ける。
8

部屋の中ばかりにいても、元気は出ない。

部屋の中ばかりにいても、元気は出ない。 | 80代がしておきたい30のこと

「今日は元気が出ないから、部屋でじっとしておこう」

朝、起きても気分が優れず、元気が出ないときがあります。

元気が出ないものは、仕方ありません。

そういうときは無理をせず「部屋の中でじっとしたほうがいい」と思いますね。

たしかに無理をしないのは大切ですが、この場合の「無理」は、少し違います。

けがや病気のとき、無理に体を動かすのはよくありませんが、気分が優れないだけなら無理のうちには入りません。

元気がなくても、思いきって体を動かしましょう。

部屋の中ばかりにいても、元気は出ません。

部屋でじっとしているから、元気が出ません。

元気が出ないときこそ外に出て、太陽に当たりましょう。

太陽に当たるだけでも、意味があります。

明るい太陽に当たると、気持ちも明るくなります。

部屋の外に出て、外をぶらぶら散歩するだけでいいです。

体を動かすうちにやる気がみなぎり、別のこともやりたくなります。

人の体は、元気をつくり出す発電機です。

体を動かすことで、たくさん元気が生み出されます。

80代がしておきたいこと(8)
  • 元気が出ないときこそ、散歩に出かける。
9

デパートは、若返ることができる場所。

デパートは、若返ることができる場所。 | 80代がしておきたい30のこと

今週、デパートに行きましたか。

まだ行っていないなら、ぜひ行ってみましょう。

1週間に1回は、デパートです。

小さな店より、大きな店のほうが、おすすめです。

1カ所にさまざまな店が集まっているデパートは、実は80代に優しいです。

あまり歩かなくても、いろいろな刺激に接することができます。

「デパートに用事はない」と思うかもしれませんが、買いたい物がなくてもいいです。

用事があるから出かけるのではなく、用事がなくても出かけます。

デパートに行くと、いろいろな種類の店がたくさんあります。

洋服、料理、雑貨、靴などです。

買いたい物がなくても、デパートの中をぶらぶらしているうちに、買いたい物が見つかることはよくあります。

元気がなくてもいいのです。

初めは元気がなくても、デパートを歩いていると、次第に気持ちが明るくなります。

歩いているうちに腹が減って、食欲も出てくるでしょう。

おいしい物を食べれば、また元気が出てきます。

もちろん見るだけでも、意味があります。

ウインドーショッピングも、趣味の1つです。

たくさんの人や物を眺めていると「これは何だろう」という好奇心を刺激されます。

デパートをぶらぶら歩くだけで、散歩の代わりになります。

気づけば、長い距離を歩いていて、ウォーキングの代わりになっています。

刺激は、やってくるものではなく、求めに行くものです。

週に1回はデパートです。

デパートは、若返ることができる場所なのです。

80代がしておきたいこと(9)
  • 1週間に1回は、用事がなくても、デパートに行く。
10

孫に「結婚しろ」と、しつこく口にしない。

孫に「結婚しろ」と、しつこく口にしない。 | 80代がしておきたい30のこと

「まだ結婚しないのか。いつ結婚するのか。早く結婚しなさい」

孫に向かって、結婚を急がせていませんか。

80代がよく口にする言葉です。

気持ちはわかります。

たしかに孫がまだ結婚していないと、祖父母として心配になるでしょう。

「孫はこの先、大丈夫なのか。婚期を逃すのではないか」と、心配になります。

早くひい孫の顔が見たい気持ちもあるでしょう。

しかし、孫に「結婚しろ」と口うるさく言うのは、あまりいいことではありません。

「結婚しろ」と口うるさく言うほど、孫はあなたのことが苦手になり、会いにくくなります。

説教されているようなものです。

会うたびに「結婚しろ」という話題しか出ないのでは、できる話もできなくなります。

「結婚しろ」は命令です。

結婚を命令されると、孫も気持ちが萎えて、かえって結婚する気がなくなるかもしれません。

孫に言うなら「早くいい報告を聞かせてね」という、やんわりした言い方くらいがいいでしょう。

あまりしつこく言わず、さりげなく言うくらいが適切です。

80代がしておきたいこと(10)
  • 孫に「結婚しろ」とばかり、しつこく迫らないようにする。
11

孫の結婚は、お金や物で釣るのがいちばん。

孫の結婚は、お金や物で釣るのがいちばん。 | 80代がしておきたい30のこと

孫に向かって「結婚しろ」というのは、あまりいいことではありません。

会うたびに「結婚しろ」と言われると、孫は祖父母を避けたくなります。

孫にも孫の事情があります。

孫は、私生活まで突っ込まれると、祖父母が苦手になることがあります。

しかし、そうは言っても、祖父母としては孫の結婚を促したい気持ちもあるでしょう。

早くひい孫の顔が見たい気持ちもあるでしょう。

1つ、うまい方法があります。

「結婚資金」という条件で、孫を動かすのです。

孫に向かって、こう言います。

「結婚すれば、結婚資金を援助しよう。ただし、自分が生きているうちに結婚しないと、援助しない」と。

こう言えば、孫は心を動かされます。

80代は、あとどのくらい命が続くか、わかりません。

祖父母が生きているうちに結婚できれば、結婚費用の負担も軽くなり、結婚へのハードルも低くなるでしょう。

孫は「祖父母が生きているうちに結婚しないと、援助のチャンスがなくなる」と思い、早く結婚したくなるのです。

「もらえる物はもらっておきたい」と思う心理は、誰でも同じです。

お金や物で釣るのは、良心に恥じるように思えますが、別に悪いことではありません。

祖父母として、孫のために何かをしたい気持ちは、ごく当たり前のことです。

お互いにとって、好都合の条件です。

事実上、孫の結婚を後押しできるのです。

80代がしておきたいこと(11)
  • 結婚資金の援助を条件に、孫の結婚を促す。
12

暇な時間を、つくらない。

暇な時間を、つくらない。 | 80代がしておきたい30のこと

1日の中で、暇な時間は、どのくらいありますか。

「たくさんある」というなら、要注意です。

暇があって良いように思えますが、むしろ悪いことです。

80代にとって、暇な時間は、毒です。

暇な時間があると、頭も体も、すぐ衰えます。

何もせずにぼうっとするのは、体を痛めつけているのと同じです。

宇宙飛行士が、無重力の宇宙を1日過ごしただけで、大幅に筋力が衰えるのと同じです。

体に負担がかからないと、すごい早さで衰えが進みます。

ぜひ、自分で予定をつくり、忙しくしましょう。

「予定がないから仕方ない」と思わず、自分から予定をつくります。

暇な時間があるなら、やることをつくり、忙しくしましょう。

家の掃除をするのも良し。

近場を散歩するのも良し。

ダンス教室へ通うのも良し。

やることがなければ、友人に話しかけ、おしゃべりを楽しむだけでもかまいません。

暇な時間がないくらい、予定を詰め込みます。

目指すべきは、忙しい80代です。

80代は、忙しくて、ちょうどいいです。

「忙しくて死にそう」と思うくらいが、いちばん長生きできます。

忙しいほうが、張り合いが出て、元気が出ます。

頭も足腰も鍛えられるのです。

80代がしておきたいこと(12)
  • 忙しい80代になる。
13

残された時間ではない。与えられた時間なのだ。

残された時間ではない。与えられた時間なのだ。 | 80代がしておきたい30のこと

「人生で残された時間」という表現をよく耳にします。

人生から見ると、80代は、生きられる時間はもう短いと考えがちです。

しかし「残された時間」という表現は、あまりいい言葉ではありません。

「残された時間」というと、残りの人生も短いように感じます。

キャンドルがだんだん短くなっているかのようです。

時間がたつにつれて少なくなる様子では、不安も大きくなり、元気までなくなって当然です。

80代からは、人生の時間について、考え直しましょう。

「残された時間」ではなく「与えられた時間」と考えるのです。

一昔前まで、80代まで生きられることはほとんどありませんでした。

そうした昔から比べると、今はなんと恵まれているのでしょうか。

現在では、食事が豊かになり、医療も発達しました。

おかげで、80代まで生きられることもできるようになりました。

昔の人には、とうてい生きられなかった時間を、生きています。

そう考えると、80代からは「与えられた時間」と考えることができます。

余分に長く、人生を楽しませてもらっているのです。

今日も、1日を与えられました。

おかげで、美しい空を見たり、おいしい食事を楽しめたり、趣味を楽しんだりできます。

与えられた時間を大切に使いましょう。

大切にすればするほど、もっと時間が与えられます。

80代がしておきたいこと(13)
  • 「残された時間」より「与えられた時間」と考える。
14

わがままを言うのが、80代の仕事。

わがままを言うのが、80代の仕事。 | 80代がしておきたい30のこと

80代は、わがままに生きましょう。

慎ましく生きるのは素晴らしいですが、じっとしていることではありません。

じっとしていても、いいことはありません。

80代が慎んでいると、あっという間に頭も体も衰えます。

お金の問題、健康の問題もありますが、挑戦したいことがあれば、まずわがままを言ってみましょう。

「もっと本が読みたい」

「もっと旅行がしたい」

「もっとおいしいものを食べたい」

希望は口にしないと、叶えられません。

口は何のためにあるのかというと、希望を言うためです。

願いを言えば、家族や医師が手助けをしてくれるでしょう。

少し無理のある希望でも、本人の気持ちを尊重して、できる範囲で叶えてもらえるはずです。

1人でできないことでも、他人の力を借りれば、叶えやすくなります。

自由がなくて難しいことでも、サポートがあれば、実現しやすくなります。

これまで国を支えてきた人として、そのくらいのわがままは必要です。

「あれをしたい。これをしたい」という贅沢ぜいたくを言って、夢を1つでも叶えましょう。

わがままを言って、喜んでいる顔を見れば、家族もまた喜びます。

80代に、許されないわがままはありません。

わがままを言うのが、80代の仕事なのです。

80代がしておきたいこと(14)
  • もっとわがままに、生きる。
15

「長生きしたくない」という言葉は、耳に入れない。

「長生きしたくない」という言葉は、耳に入れない。 | 80代がしておきたい30のこと

「そんな年まで生きたくない」

「長生きしたいとは思わない」

「長生きをしても、つらいことが増えるだけだ」

そんなショッキングな言葉を口にする人がいます。

しかも、若い人に多いです。

若い人がそういう言葉を口にしているのが耳に入ると、ショックを受けます。

長生きをしている自分としては、人生を否定されているようです。

なんだか自分が悪いことをしているように思えるかもしれません。

長生きが罪であるような感じを受けるのです。

しかし、誤解です。

長生きできることは、素晴らしいことです。

おいしいものをたくさん食べられますし、孫やひい孫の顔も見られます。

趣味を長く楽しむことができるでしょう。

長生きしている人の気持ちを、若い人がわかるはずがありません。

長生きできることは、幸せの1つです。

つまらない声は、無視しましょう。

長生きしていることに、自信を持ちましょう。

生き方は、人それぞれです。

長生きできる人すべて、素晴らしいのです。

80代がしておきたいこと(15)
  • 長生きしていることに、自信を持つ。
16

長生きすればするほど、子どもの成長を見る楽しみが増える。

長生きすればするほど、子どもの成長を見る楽しみが増える。 | 80代がしておきたい30のこと

人は、何のために長生きをするのか。

子どもたちの成長を楽しむためです。

長生きをすればするほど、子どもが増え、成長を楽しむ機会が増えます。

40代では、子どもの成長を楽しめます。

60代では、子どもと孫の成長を楽しめます。

80代では、子ども、孫、ひい孫の成長を楽しめます。

長生きすればするほど、わが子が結婚をして子どもを産み、一族が増えます。

成長を楽しむ機会も増えるのです。

子どもの成長を見るのも、立派な生きがいです。

自分の血のつながった子どもたちがどんどん大きくなるのは、やはり嬉しいものです。

誇らしくも感じます。

子どもの成長を見られるのですから、長生きしなければ損です。

長生きしようと心がければ、いつか、やしゃごの顔を見られる日が来るかもしれません。

長生きできるからこそ味わえる、生きがいなのです。

80代がしておきたいこと(16)
  • 子どもたちの成長を見るために、長生きする。
17

化粧には、奇跡を起こす力がある。

化粧には、奇跡を起こす力がある。 | 80代がしておきたい30のこと

最後に、化粧をしたのはいつですか。

「最近は化粧の機会が少なくなった」という人も多いのではないでしょうか。

年を取ると、化粧に対する意識が低くなりがちです。

「年を取ると、化粧してもさほど変わらない」と思っていませんか。

誤解です。

年を取るにつれて、化粧をしたとき、よく変わります。

一気に、20歳も30歳も若返ります。

自分を明るく見せようとする昔の気持ちを思い出し、元気が出てくるのです。

「化粧する機会もない」と思っていませんか。

それも、誤解です。

化粧する機会は、たくさんあります。

誕生日、遠出をするとき、家族と外食をするときなどです。

化粧をすると、若いころの気持ちがよみがえります。

「表情が暗いから化粧が似合わない」と思っていませんか。

それも、誤解です。

表情が豊かになるから、化粧をするのではありません。

化粧をするから、表情も豊かになるのです。

見た目が華やかになると、気持ちも明るくなります。

お化粧をすると、心も体も元気になります。

外に出たくなり、社会とつながりたくなります。

化粧を始めたところ、ぼけが治り、おむつが取れ、足腰が強くなった高齢者の報告がたくさんあります。

化粧には、奇跡を起こす力があるのです。

次は、あなたが奇跡を起こす番です。

積極的に機会を見つけて、化粧を楽しみましょう。

80代だから、化粧が必要です。

化粧をする機会を増やすほど、若々しい心が出てくるのです。

80代がしておきたいこと(17)
  • 積極的に、化粧の機会を増やす。
18

老いているのではない。もう一度、子どもに戻っているのだ。

老いているのではない。もう一度、子どもに戻っているのだ。 | 80代がしておきたい30のこと

人は、ある時期を境に、もう一度子どもに戻ると言われます。

生まれてしばらくして、立てるようになり、歩けるようになります。

成長するにつれて、体はきびきびした動きができるようになり、激しい運動もできるようになります。

知識をたくさん覚え、難しい勉強もできるようになり、頭の回転も速くなります。

あらゆることが、上向きです。

しかし、中年あたりをピークに、だんだん衰え始めます。

頭の回転が鈍くなり、体の動きも遅くなります。

年を取るほど物忘れがひどくなり、覚えたこともだんだん忘れます。

足腰が弱くなって、激しい運動もできなくなります。

さらに年を取れば、立てなくなります。

ついには、排泄はいせつの仕方も忘れます。

だんだん、子どもに戻っているのです。

成人から青年、青年から少年、少年から子ども、子どもから赤ちゃんです。

時間が逆に流れているかのようです。

見方を変えれば、若返っていると考えることができます。

年を取るのも悪くありません。

「もう一度、子ども時代を経験できる」と思えばいいのです。

子ども時代に遊んだ記憶を思い出し、もう一度、楽しんでみませんか。

80代がしておきたいこと(18)
  • 2回目の子ども時代を、楽しむ。
19

病院は、友人をつくるところでもある。

病院は、友人をつくるところでもある。 | 80代がしておきたい30のこと

「おや、またこの人がいる」

病院に何度か行くうちに、いつも見かける人に気づきます。

きっとあなたと同じように、何かの病気に悩んでいるのでしょう。

その年で、その場所で会うのも、何かの縁です。

差し支えなければ、話しかけてみましょう。

恥ずかしがらずに「いつもお見かけしますね」と話しかければ、きっと相手も振り向いてくれます。

友人をつくるのに、年齢は関係ありません。

高齢になっても、新しい友人をつくれます。

病院で友人ができれば、病院にも行きやすくなります。

「今日はどんな話をしようかな」と考えながら、病院に向かいましょう。

一人で病気を治すより、誰かと苦しみを共有しながらのほうが、早く治療できます。

80代がしておきたいこと(19)
  • 病院で、友人をつくる。
20

お互いの人生を、語り合うだけでいい。

お互いの人生を、語り合うだけでいい。 | 80代がしておきたい30のこと

これまで、どんな人生を歩んできましたか。

人生について、語り合いましょう。

人には、それぞれに人生があります。

人はみんな、真っ白の状態で生まれました。

生まれたときは何もできず、何も知らない状態でした。

長く生きるにつれて、それぞれが違う道へ進みます。

教師の道、エンジニアの道、芸術家の道。

スポーツの道、医者の道、研究の道。

それぞれの人に、それぞれの道があり、それぞれの生きざまがあるでしょう。

単なる会社員の人生でも、営業であったり、技術開発であったりなど、さまざまな経験があるはずです。

長生きしているあなたは今、人を引き付ける話題が、山ほどあります。

その人生を、人と共有しましょう。

自分と同じくらいの世代の人と、人生を語り合うのです。

自分の人生を聞いてもらったり、相手の人生を聞いたりです。

人生ほど、深い話題はありません。

深い人生経験をたくさん積んでいますから、深い話もたくさんできます。

自分の人生を聞いてもらえれば、ほっと心が休まります。

人生の違いを、ありのまま、楽しみましょう。

「そういう人生を歩んできたのですね」と思うだけでいいのです。

相手とは違った人生を歩んでいても、人生の苦労や努力など、軸になる部分は共通です。

お互いの人生を共有できると、共感が生まれて、お互いの気持ちが通じ合います。

長年生きているからこそできる、深い話題なのです。

80代がしておきたいこと(20)
  • お互い、どんな人生を歩んできたのか、語り合う。
21

薬は正しい飲み方をしないと、治る病も治らない。

薬は正しい飲み方をしないと、治る病も治らない。 | 80代がしておきたい30のこと

調子が悪くて、病院に行くと、薬をもらいます。

薬をもらって、飲み方を指示されます。

飲むタイミングや飲む量などです。

指示を、きちんと守っているでしょうか。

1日に3回飲むなら、きちんと3回飲みましょう。

食後に2錠飲むなら、食後に2錠飲みましょう。

薬は、正しい用法と用量を守ったとき、最大の効用が出るようになっています。

正しい飲み方をしないと、薬の効果も半減します。

「少しくらい飲まなくても大丈夫だろう」と思っていると、治る病も治らなくなります。

うっかり間違った飲み方をすれば、かえって悪化することもあります。

孫やひい孫の成長を見たければ、薬は正しく飲みましょう。

「病気を治すために薬を飲んでいる」と思うと同時に「子どもたちの成長を見るために薬を飲んでいる」と考えます。

素直にきちんと飲めば、治療も早くなり、長生きできるのです。

80代がしておきたいこと(21)
  • 病院からもらった薬は、正しく飲む。
22

不調は、正直にすぐ伝えよう。

不調は、正直にすぐ伝えよう。 | 80代がしておきたい30のこと

体の中で、調子の悪いところはありませんか。

80代にもなれば、体の不調も、ひどくなり始める時期です。

しかし、不調を隠すのは、良くありません。

不調があれば、正直に訴えるようにしましょう。

「家族や医者に手間がかかり、申し訳ない」と思う必要はありません。

家族や医者も、やはりあなたのことを「助けたい」と思っています。

長生きしてもらいたいと思っています。

にもかかわらず、本人が体調を隠していると、何をどうしていいのかわかりません。

自分のためにも家族のためにも、感じたことは隠さず、正直に訴えましょう。

不調に応じた解決策を、家族や医師が考えて、協力してくれます。

「歩きにくい」と言えば、つえをプレゼントしてくれるでしょう。

「足腰が弱って、廊下が歩きにくい」と言えば、手すりをつくってくれるかもしれません。

「見えにくい」と言えば、老メガネです。

「声が聞こえにくい」と言えば、補聴器です。

おなかに痛みがあれば、すぐ検査してもらえます。

不調をスムーズに解決するためにも、まず自分が正直に訴えることが大切です。

自分一人で抱え込まず、少しでも気がかりがあれば、きちんと正直に訴えましょう。

80代がしておきたいこと(22)
  • 不調は、隠さず正直に、伝える。
23

たまには友人のお見舞いに行こう。

たまには友人のお見舞いに行こう。 | 80代がしておきたい30のこと

たまには入院している友人のところへ、お見舞いに行きましょう。

お見舞いをすると、自然と力強い言葉が出ます。

「早く元気になってね」

「おいしいものを食べると元気が出ますよ」

「まだまだこれからですよ」

励ますとは、元気や勇気を出すように力づけることです。

友人を励ましていると、ポジティブな言葉を口にしなければいけません。

励ましの言葉を考えたり口にしたりしているうちに、自分が元気になってくるのです。

元気にさせようと思う人が、元気になります。

誰かを励ますとは、自分を励ますことでもあります。

「今日はすることがないな」と思えば、友人のお見舞いに行きましょう。

友人は、お見舞いを喜びます。

励ましに応ええようと、回復がぐいぐい早くなります。

友人を励ましたあなたも、元気が出ます。

お互いが、元気になれるのです。

80代がしておきたいこと(23)
  • たまには友人のお見舞いに行く。
24

あなたの後悔は、人の役に立つ。

あなたの後悔は、人の役に立つ。 | 80代がしておきたい30のこと

あなたが人生で、いちばん後悔していることは何ですか。

「学生時代、もっと勉強をしておくべきだったこと」

「パートナーを大事にせず、離婚したこと」

「健康を無視して、暴飲暴食を繰り返したこと」

人それぞれ、後悔していることがあるでしょう。

私の祖父は、死の直前「タバコをやめるべきだった」と後悔していました。

長年の喫煙習慣が災いし、肺気腫という病になり、亡くなりました。

後悔なんて、口にしたくないと思うでしょう。

自分の生き恥をさらすように感じますし、明るい話題でもありません。

では、後悔がまったく役立たないのかというと、そうではありません。

後悔が役立つ場面もあります。

後世に伝えたとき、役立ちます。

あなたが人生でいちばん後悔していることを、後世に伝えましょう。

わが子でも、孫でも、ひい孫でもいいでしょう。

あなたが人生でいちばん後悔している話を聞いた後世は「自分は気をつけよう」と、心から思います。

後悔している本人からの言葉は、強い説得力があります。

後悔している人から言われれば「自分は同じことを繰り返さないようにしよう」と痛感します。

自分には恥ずかしい言葉も、相手にはためになるのです。

だからこそ、後悔は伝えるべきです。

あなたの後悔を聞いた後世は、同じ過ちを繰り返さずに済みます。

次の世代が、救われます。

その瞬間、あなたの後悔も、報われるのです。

80代がしておきたいこと(24)
  • 人生でいちばん後悔していることを、後世に伝える。
25

お世話になったすべての人に、感謝を伝えておく。

お世話になったすべての人に、感謝を伝えておく。 | 80代がしておきたい30のこと

今まであなたは、数多くの人にお世話になってきました。

親、パートナー、子どもなど、家族だけではありません。

友人、知人、恩師などもいます。

人だけではありません。

実家、家の近くにある川、池、道路なども、お世話になった存在の1つです。

こうして考えると、数多くの支えがあるおかげで生きてこられたことがわかります。

きちんと感謝を伝えていますか。

機会があるときに感謝すればいいと思いますが、そうも言ってはいられない年齢です。

80代になれば、じわりじわりと人生の終わりが見え始めています。

人は、いつ死ぬかわかりません。

感謝を伝えられないまま死んでしまうのは、心残りです。

きっとあの世で「生きているうちに感謝を伝えておくべきだった」と思うでしょう。

これまでお世話になった人たちに、感謝を伝えるのです。

これからは、もっと感謝を素直に表現しましょう。

お世話になったすべての人が、対象です。

パートナーには「出会えて良かった」と伝え、強く抱きしめます。

わが子には「生まれてきてくれて良かった」と握手します。

友人や知人に「いつもありがとう」と頭を下げます。

お世話になった実家や環境にも「感謝しています」とお礼を伝えます。

心地よい気持ちに包まれます。

すでに感謝を伝えていても、さらに念を押して感謝を伝えましょう。

感謝を伝えすぎて後悔することはありません。

80代がしておきたいこと(25)
  • 今までお世話になった人に、感謝を伝える。
26

家族の前で「死にたい」は禁句。

家族の前で「死にたい」は禁句。 | 80代がしておきたい30のこと

残念ながら、すべての年配者が前向きとは限りません。

年配者の中には、晩年の生き方を諦める人がいます。

やりたいことがなかったり重い病になったりすると、ふと、ネガティブな言葉を口にします。

「早く死にたい」です。

本人は、ただ思ったことを正直に口にしたのでしょう。

もちろん本人の人生ですから「早く死にたい」と思うのも、自由です。

死に方は、本人の権利の1つです。

しかし「早く死にたい」と思っても、とりわけ家族の前で堂々と口に出すのは、控えるようにしましょう。

身内が早く死にたいと言えば、家族全体に悪い雰囲気を与えるからです。

想像してみてください。

「早く死にたい」と言われた、家族の気持ちを。

親が「早く死にたい」ということは、残された人に向かって「君たちの未来も暗いよ」と言っているようなものです。

親が暗いことを口にすると、残されたパートナーは「どう生きていけばいいのか」と絶望します。

これからを担う子どもたちも、明るい未来が描けなくなります。

「大人になるのが怖いな」「未来が不安だな」と思ってしまいます。

子どもたちの生きる力まで奪ってしまうのです。

だからこそ、家族の前では「死にたい」は、禁句です。

どうしても口にしたければ、医者の前です。

寿命は、天に任せることです。

80代がしておきたいこと(26)
  • 家族の前で「早く死にたい」とは、言わないようにする。
27

生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。

生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。 | 80代がしておきたい30のこと

「ただ消えてしまうなんて、嫌だ」

死の直前、湧き上がる欲求です。

生きていた証しを残したいと思うのは、人の本能の1つなのでしょう。

あなたが死んだ後、残る物はありますか。

社会や人の役に立つような物です。

芸術家なら、文章、絵、音楽などの芸術作品を思い浮かべます。

では、芸術家でなければ何も残せないのかというと、そうではありません。

寄付なのです。

たとえば、家に本が大量にあれば、図書館に寄付します。

寄付された本は、自分が死んだ後、後世の知識発展に役立ちます。

庭に大きな木があれば、学校に寄付するのもいいでしょう。

校庭の自然が豊かになることで、自然観賞として役立ち、学生たちの芸術性が高まります。

お金に余裕があれば、神社、寺院、公民館などに寄付します。

祭りの運営費用や建物の補修費などに活用され、影響を長く残せます。

寄付の規模が大きければ、寄贈者として、名前も残ります。

親の名前が残ることは、家族としても誇らしく思うでしょう。

生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。

お金でもいいです。

物でもいいです。

どんなに物をたくさん持っていても、あの世へは1つも持っていけません。

欲張っていても、仕方ないのです。

いらなくなった物は、必要としている人のために譲りましょう。

80代がしておきたいこと(27)
  • 資産に余裕があれば、寄付を検討する。
28

家族に伝えたいことがあれば、ためらわず伝えておく。

家族に伝えたいことがあれば、ためらわず伝えておく。 | 80代がしておきたい30のこと

家族に伝えたい言葉があれば、今のうちに伝えておくことです。

「財産管理について、しっかり考えてほしい」

「家を大事に守ってほしい」

「もし自分が死んだら、きちんとお墓参りをしてほしい」

真面目な話だけでなく、たわいないことでもいいです。

パートナーには「いつまでも長生きしてほしい」。

息子には「仕事に精を出しなさい」。

娘には「病気には気をつけて」。

孫には「勉強をたくさんして頑張りなさい」。

言いたいことがあれば、すべて伝えておきましょう。

一度ならず、繰り返し伝えます。

言葉を繰り返すことで強調され、相手の心に深く残ります。

言葉を伝えるチャンスがあるのも、今のうちです。

「今度会ったときに伝えればいい」と思っても、今度会ったときには、伝えることを忘れます。

そのままずるずる、言うチャンスを逃すのです。

言いたいことを思いついたときに言っておかないと、言いそびれます。

言うのを忘れそうなら、紙に書いておくといいでしょう。

手紙として伝えるのも、いい方法です。

今すぐ伝えたければ、電話をするのもいいです。

80年間生きた人間の言葉は、シンプルでも、説得力があります。

言いたいことをすべて言っておくと、心の中もすっきりします。

80代がしておきたいこと(28)
  • 言いたいことがあれば、すべて伝えておく。
29

不和のまま死んでも、成仏できない。

不和のまま死んでも、成仏できない。 | 80代がしておきたい30のこと

意地になって、失った人はいませんか。

勢いで、壊れてしまった人間関係はありませんか。

勢いでけんかをして、疎遠になった家族。

ささいなことからけんかになり、縁を切ってしまった友人。

誰にでも、うっかりした過ちが、1つや2つあるものです。

若気の至りだったのかもしれません。

当時は未熟だったこともあるでしょう。

しかし、本当にもう修復ができないのでしょうか。

「完全に元には戻らない」と思うのは、そう思い込んでいるだけかもしれません。

不和になっても、相手が生きているかぎり、関係を修復するチャンスは残されています。

関係を修復しないまま死を迎えるのは、良くありません。

人生で最も大切な仕事は、不和の解消です。

不和のまま死んでも、成仏できません。

人生で、最も大切な仕事をやり残しているからです。

何のために生きているのか、わかりません。

壊れた人間関係があれば、修復を心がけてみてください。

恥は捨てましょう。

体裁を考えるのもやめましょう。

全力で、修復に取り組みます。

大げんかをして、会わなくなった家族がいるなら、思いきって連絡を取ってみましょう。

「もう一度会いたい」と伝えれば、気持ちが伝わり、仲直りができるかもしれません。

事情があって縁を切ってしまった友人がいれば、謝りに行きましょう。

今なら、許してくれるかもしれません。

わずかな可能性があるなら、挑戦するべきです。

生きているうちに、壊れた人間関係をすべてなくすことです。

人生で、最も大切な仕事なのです。

80代がしておきたいこと(29)
  • 意地になって失った人があれば、もう一度取り戻しに行く。
エピローグ
30

寝ているのではない。お母さんのおなかの中に戻っているのだ。

寝ているのではない。お母さんのおなかの中に戻っているのだ。 | 80代がしておきたい30のこと

気持ちよく寝ているとき、こう考えてみてください。

「今、お母さんのおなかの中に戻っているのだ」と。

気持ちよさは、母の優しさです。

暖かさは、母のぬくもりです。

この年齢になって、もう一度、母のおなかの中に戻ろうとしています。

私たちは、人生のある時期を境に、だんだん子どもに戻っていきます。

赤ちゃんまで戻って次は、お母さんのおなかの中です。

人生の原点に戻ろうとしています。

寝返りを打ってみてください。

はるか昔、お母さんのおなかの中にいた感覚を思い出すことでしょう。

寝ながら背伸びをしてください。

お母さんが、おなかをさすっているかのような感覚になるでしょう。

亡くした母を思い浮かべながら、目を閉じてください。

気持ちよく、安らかな眠りにつくことができるでしょう。

目を開ければ、亡くなった母が、再び目の前に現れているのです。

80代がしておきたいこと(30)
  • 眠りながら、母のことを思い出す。

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