80代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
誰でも80代まで生きられるわけではありません。
29200日以上、生きたことになります。
80代になれば、新しい趣味を始めてみませんか。
「80にもなって、新しいことをしたくない」と思うかもしれませんが、もっとやる気を出しましょう。
もっと人生を楽しみましょう。
きちんと仕事をしていますか。
「こんなよぼよぼの自分に、何の仕事ができるのか」と思うでしょう。
もちろんできます。
あなたは自分のことを、年寄りだと思いますか。
「当たり前だ。年寄りに決まっている」
そう思う人も多いのではないでしょうか。
あなたは自分のことを、元気だと思いますか。
80代は、元気のない年寄りと考えているなら、ストップです。
年寄りという言葉は、あまりいい言葉ではありません。
80代になると、衰えがかなり目立ち始める年ごろです。
体力は、弱くなります。
記憶力も、弱くなります。
昔から楽しんでいた趣味は、年を取るにつれて、しづらくなります。
体力、視力、聴力が衰えると、趣味をしたくても、しづらくなります。
しかし、趣味がしづらくなったとはいえ、完全に趣味をやめてしまうのはおすすめしません。
「今日は元気が出ないから、部屋でじっとしておこう」
朝、起きても気分が優れず、元気が出ないときがあります。
元気が出ないものは、仕方ありません。
今週、デパートに行きましたか。
まだ行っていないなら、ぜひ行ってみましょう。
1週間に1回は、デパートです。
「まだ結婚しないのか。いつ結婚するのか。早く結婚しなさい」
孫に向かって、結婚を急がせていませんか。
80代がよく口にする言葉です。
孫に向かって「結婚しろ」というのは、あまりいいことではありません。
会うたびに「結婚しろ」と言われると、孫は祖父母を避けたくなります。
孫にも孫の事情があります。
1日の中で、暇な時間は、どのくらいありますか。
「たくさんある」というなら、要注意です。
暇があって良いように思えますが、むしろ悪いことです。
「人生で残された時間」という表現をよく耳にします。
人生から見ると、80代は、生きられる時間はもう短いと考えがちです。
しかし「残された時間」という表現は、あまりいい言葉ではありません。
80代は、わがままに生きましょう。
慎ましく生きるのは素晴らしいですが、じっとしていることではありません。
じっとしていても、いいことはありません。
「そんな年まで生きたくない」
「長生きしたいとは思わない」
「長生きをしても、つらいことが増えるだけだ」
人は、何のために長生きをするのか。
子どもたちの成長を楽しむためです。
長生きをすればするほど、子どもが増え、成長を楽しむ機会が増えます。
最後に、化粧をしたのはいつですか。
「最近は化粧の機会が少なくなった」という人も多いのではないでしょうか。
年を取ると、化粧に対する意識が低くなりがちです。
人は、ある時期を境に、もう一度子どもに戻ると言われます。
生まれてしばらくして、立てるようになり、歩けるようになります。
成長するにつれて、体はきびきびした動きができるようになり、激しい運動もできるようになります。
「おや、またこの人がいる」
病院に何度か行くうちに、いつも見かける人に気づきます。
きっとあなたと同じように、何かの病気に悩んでいるのでしょう。
これまで、どんな人生を歩んできましたか。
人生について、語り合いましょう。
人には、それぞれに人生があります。
調子が悪くて、病院に行くと、薬をもらいます。
薬をもらって、飲み方を指示されます。
飲むタイミングや飲む量などです。
体の中で、調子の悪いところはありませんか。
80代にもなれば、体の不調も、ひどくなり始める時期です。
しかし、不調を隠すのは、良くありません。
たまには入院している友人のところへ、お見舞いに行きましょう。
お見舞いをすると、自然と力強い言葉が出ます。
「早く元気になってね」
あなたが人生で、いちばん後悔していることは何ですか。
「学生時代、もっと勉強をしておくべきだったこと」
「パートナーを大事にせず、離婚したこと」
今まであなたは、数多くの人にお世話になってきました。
親、パートナー、子どもなど、家族だけではありません。
友人、知人、恩師などもいます。
残念ながら、すべての年配者が前向きとは限りません。
年配者の中には、晩年の生き方を諦める人がいます。
やりたいことがなかったり重い病になったりすると、ふと、ネガティブな言葉を口にします。
「ただ消えてしまうなんて、嫌だ」
死の直前、湧き上がる欲求です。
生きていた証しを残したいと思うのは、人の本能の1つなのでしょう。
家族に伝えたい言葉があれば、今のうちに伝えておくことです。
「財産管理について、しっかり考えてほしい」
「家を大事に守ってほしい」
意地になって、失った人はいませんか。
勢いで、壊れてしまった人間関係はありませんか。
勢いでけんかをして、疎遠になった家族。
気持ちよく寝ているとき、こう考えてみてください。
「今、お母さんのおなかの中に戻っているのだ」と。
気持ちよさは、母の優しさです。
80代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
誰でも80代まで生きられるわけではありません。
29200日以上、生きたことになります。
まず、80代まで生きられたことに感謝しましょう。
「人生、80年」と言われます。
「自分の人生は終わりが近い」と思いますが、本当にそうでしょうか。
いいえ、まだ終わりではありません。
可能性は、まだまだあります。
80代の「8」という数字に注目です。
8を横に向けると「∞」になります。
「∞」とは「無限」という意味を表す記号です。
つまり、80代は、無限の可能性を秘めた十年間なのです。
夢も、まだ広がります。
生きる意志が強ければ、夢は無限に続きます。
気持ちも、無限に大きくなります。
気持ちを奮い立たせれば、体の内側から無限の気力が湧いてきます。
勇気も、無限に出てきます。
新しい挑戦にやる気を見せれば、勇気がみなぎり、若い人に無限の勇気を与えることもできるでしょう。
運も、無限に強くなります。
何をやっても、運が味方して、スムーズに物事が進むことでしょう。
80代の10年は、いつも年齢に「∞」が付きます。
80代は、常に無限の可能性が味方しているということです。
神秘的な強い力が味方しているのですから、可能性を信じて、行動することです。
どのくらい可能性を引き出せるかは、あなたしだいです。
さあ、新しく始まった80代を楽しみにしましょう。
80代は、無限の可能性を秘めた10年間なのです。
80代になれば、新しい趣味を始めてみませんか。
「80にもなって、新しいことをしたくない」と思うかもしれませんが、もっとやる気を出しましょう。
もっと人生を楽しみましょう。
80代は、無限の可能性を秘めた10年です。
行動するから、やる気も出てきます。
行動してから、面白さもわかります。
楽しくなって、心のエンジンに火が付くのです。
80代という新しいステージに入ったのですから、新しいことを始めるいいタイミングです。
楽しい趣味は、たくさんあります。
「楽しいと思える趣味はない」と思うのは、誤解です。
一説によると、趣味は最低でも300種類以上ある、といわれています。
これだけ趣味があれば、1つや2つ、楽しいと思える趣味はあることでしょう。
ウォーキング、ジョギング、ヨガなどのエクササイズ。
社交ダンス、登山、釣りなどのスポーツ。
陶芸、切り絵、水彩画などの芸術製作。
神社や美術館などの文化施設を巡る芸術鑑賞。
将棋、チェス、クロスワードパズルなどの頭脳ゲーム。
ガーデニング、盆栽などの園芸。
編み物、縫いとりなどの手芸。
ピアノ、バイオリン、トランペットなどの楽器演奏。
うまくできなくてもいいのです。
趣味ですから、上手下手は関係ありません。
できる範囲でいいのです。
できる範囲だから、長続きします。
「合わないな」と思えば、三日坊主でやめるのも良し。
自由です。
趣味は自由ですから、取り組まないと、人生で損をします。
趣味は楽しんだ人の勝ちです。
趣味を楽しむから、人生も楽しくなるのです。
きちんと仕事をしていますか。
「こんなよぼよぼの自分に、何の仕事ができるのか」と思うでしょう。
もちろんできます。
80代からの仕事は、笑うことです。
趣味を楽しんで笑い、友人と会話をして笑います。
美しい空を見て笑顔になり、気持ちのいいお風呂に入って喜ぶことです。
笑うことで免疫力も強くなり、病気をはね飛ばします。
楽しいことがなければ、自分から楽しいことをつくりましょう。
笑えるようなことがなければ、自分から笑えるようなことをつくりましょう。
あなたが面白いことを言えば、ほかの人も笑ってくれます。
周りに明るさを伝えることができます。
元気をプレゼントできます。
人の役に立ち、立派な社会貢献なのです。
少しでも笑うことが、80代の仕事です。
80代の、立派な仕事です。
さて、今日も1日が始まりました。
たくさん笑って、楽しく仕事をしましょう。
あなたは自分のことを、年寄りだと思いますか。
「当たり前だ。年寄りに決まっている」
そう思う人も多いのではないでしょうか。
たしかに80代といえば、年寄りと考えてもおかしくない年ごろです。
しかし、必ずしも年寄りとは限りません。
視点を変えてみましょう。
自分より、年上の人を見るのです。
世の中には、まだ上がいます。
90代の人もいれば、100歳を超えている人もいます。
自分より年上の人から見れば、80代はまだ若いです。
100歳の人から見れば、20歳ほど、差を開けられています。
ギネス世界記録集によると、世界で最も長生きをした人は、122歳です。
122歳からすれば、40歳ほど、差を開けられています。
そう考えると、まだ若いと考えることができるのではないでしょうか。
上には上がいることに気づきましょう。
80代は、まだ若い。
まだ若いと気づけば、自然と生きる気力がみなぎってきます。
まだまだいけます。
まだまだ若いのです。
あなたは自分のことを、元気だと思いますか。
80代は、元気のない年寄りと考えているなら、ストップです。
年寄りという言葉は、あまりいい言葉ではありません。
ネガティブなキーワードです。
年寄りと思えば思うほど、力が奪われます。
やる気がなくなり、考え方も行動も控えめになってしまいます。
「年寄り」という言葉を使うのは、やめましょう。
では、どう考えるか。
80代からのキーワードは「まだまだ」です。
たとえば、自分は80代でも、まだ年上がいます。
世界には、90代は山ほどいます。
100歳を超えた人さえ、たくさんいます。
年上の人から見れば、自分はまだ若いと考えることができます。
「まだまだ、若い」
「まだまだ、できる」
「まだまだ、元気だ」
そう思えば、そうなります。
「まだまだ」は、元気を出すためのキーワードです。
何でも「まだまだ」と考えると、気持ちが明るくなり、元気が出てきます。
元気をつくるのは、考え方です。
元気は、ものとは違い、精神的なものです。
考え方さえ明るければ、元気は、無限につくり出すことができるのです。
80代になると、衰えがかなり目立ち始める年ごろです。
体力は、弱くなります。
記憶力も、弱くなります。
生きられる時間も、少なくなります。
自分の可能性がどんどん失われていくと、命まで削られるかのように感じます。
ちょっと待ってください。
失われることばかりに目を向けて、大切なことを見落としていませんか。
可能性は少なくなりましたが、完全になくなったわけではありません。
可能性は、まだあります。
残っている可能性に目を向けましょう。
可能性が少なくなったとはいえ、まだまだたくさんの可能性が残っています。
1つ目は、体力です。
体力が衰えたと言いますが、体力がゼロになったわけではありません。
まだ歩けます。
走ることもできます。
選択肢は限られますが、無理さえしなければ、今から新しいスポーツもできます。
衰えた筋肉は、鍛えればいいのです。
筋肉は、死ぬまで鍛えることができる特徴があります。
世界には、90代のボディービルダーが存在しています。
運動をして体を鍛えれば、富士山を目指すこともできるでしょう。
富士山に登頂した最高年齢は、101歳です。
2つ目は、知力です。
記憶力が衰えたと言いますが、ゼロになったわけではありません。
体の中で最も老化の遅いパーツは、脳です。
脳は使えば使うほど、鍛えられる特徴もあります。
また脳の神経細胞が失われても、頭をよく使えば、新しい脳神経が生まれることも確認されています。
世界には、97歳で、大学を卒業した男性がいます。
3つ目は、時間です。
「残りの人生は長くない」と言いますが、今すぐ死ぬわけではありません。
生きられる時間は少なくても、まだ時間はあります。
今から明るい気持ちを持って、運動や食生活を心がければ、寿命はもっと延ばせます。
筋肉も記憶力も時間も、可能性がゼロになったわけではありません。
体を鍛えれば、強くできます。
努力をすれば、もっと長生きできます。
人間には、そうした可能性がたくさん秘められています。
可能性は、まだまだ残っているのです。
昔から楽しんでいた趣味は、年を取るにつれて、しづらくなります。
体力、視力、聴力が衰えると、趣味をしたくても、しづらくなります。
しかし、趣味がしづらくなったとはいえ、完全に趣味をやめてしまうのはおすすめしません。
趣味をやめると、衰えがさらに加速し、寿命まで短くなる傾向があるからです。
趣味をやめてしまえば「やることがない」という状態になります。
楽しみも刺激もありません。
食べて寝るだけの生活になります。
1日中、ぼうっとすることになり、体も頭も衰えるスピードが加速するのです。
どんな状況であろうと、趣味はやめるべきではありません。
趣味がしづらくなれば、程度や頻度を抑えて、続けるようにしましょう。
たとえば、登山が趣味だとします。
足腰が弱くなっても、無理をせず、できる範囲で続けましょう。
単独で挑戦するのではなく、若い人の力を借りる手もあるでしょう。
高い山でなくても、低い山に登るなど、程度を下げるのもいいでしょう。
さらに衰えたとすれば、近所の小高い丘に登るだけでもいいです。
ウォーキングという形に変えて、趣味を続けるのもいいアイデアです。
趣味を完全にやめることだけは、避けたいところです。
程度や頻度を抑えるなどして、少しでも長く続けるようにしましょう。
趣味は、健康維持にも役立つだけでなく、人生を豊かにします。
趣味を通じて、人と交流できたり、刺激を楽しめたりします。
趣味を続けているかぎり、人生も楽しめます。
趣味は、死ぬまで、続けるべきなのです。
「今日は元気が出ないから、部屋でじっとしておこう」
朝、起きても気分が優れず、元気が出ないときがあります。
元気が出ないものは、仕方ありません。
そういうときは無理をせず「部屋の中でじっとしたほうがいい」と思いますね。
たしかに無理をしないのは大切ですが、この場合の「無理」は、少し違います。
けがや病気のとき、無理に体を動かすのはよくありませんが、気分が優れないだけなら無理のうちには入りません。
元気がなくても、思いきって体を動かしましょう。
部屋の中ばかりにいても、元気は出ません。
部屋でじっとしているから、元気が出ません。
元気が出ないときこそ外に出て、太陽に当たりましょう。
太陽に当たるだけでも、意味があります。
明るい太陽に当たると、気持ちも明るくなります。
部屋の外に出て、外をぶらぶら散歩するだけでいいです。
体を動かすうちにやる気がみなぎり、別のこともやりたくなります。
人の体は、元気をつくり出す発電機です。
体を動かすことで、たくさん元気が生み出されます。
今週、デパートに行きましたか。
まだ行っていないなら、ぜひ行ってみましょう。
1週間に1回は、デパートです。
小さな店より、大きな店のほうが、おすすめです。
1カ所にさまざまな店が集まっているデパートは、実は80代に優しいです。
あまり歩かなくても、いろいろな刺激に接することができます。
「デパートに用事はない」と思うかもしれませんが、買いたい物がなくてもいいです。
用事があるから出かけるのではなく、用事がなくても出かけます。
デパートに行くと、いろいろな種類の店がたくさんあります。
洋服、料理、雑貨、靴などです。
買いたい物がなくても、デパートの中をぶらぶらしているうちに、買いたい物が見つかることはよくあります。
元気がなくてもいいのです。
初めは元気がなくても、デパートを歩いていると、次第に気持ちが明るくなります。
歩いているうちに腹が減って、食欲も出てくるでしょう。
おいしい物を食べれば、また元気が出てきます。
もちろん見るだけでも、意味があります。
ウインドーショッピングも、趣味の1つです。
たくさんの人や物を眺めていると「これは何だろう」という好奇心を刺激されます。
デパートをぶらぶら歩くだけで、散歩の代わりになります。
気づけば、長い距離を歩いていて、ウォーキングの代わりになっています。
刺激は、やってくるものではなく、求めに行くものです。
週に1回はデパートです。
デパートは、若返ることができる場所なのです。
「まだ結婚しないのか。いつ結婚するのか。早く結婚しなさい」
孫に向かって、結婚を急がせていませんか。
80代がよく口にする言葉です。
気持ちはわかります。
たしかに孫がまだ結婚していないと、祖父母として心配になるでしょう。
「孫はこの先、大丈夫なのか。婚期を逃すのではないか」と、心配になります。
早くひい孫の顔が見たい気持ちもあるでしょう。
しかし、孫に「結婚しろ」と口うるさく言うのは、あまりいいことではありません。
「結婚しろ」と口うるさく言うほど、孫はあなたのことが苦手になり、会いにくくなります。
説教されているようなものです。
会うたびに「結婚しろ」という話題しか出ないのでは、できる話もできなくなります。
「結婚しろ」は命令です。
結婚を命令されると、孫も気持ちが萎えて、かえって結婚する気がなくなるかもしれません。
孫に言うなら「早くいい報告を聞かせてね」という、やんわりした言い方くらいがいいでしょう。
あまりしつこく言わず、さりげなく言うくらいが適切です。
孫に向かって「結婚しろ」というのは、あまりいいことではありません。
会うたびに「結婚しろ」と言われると、孫は祖父母を避けたくなります。
孫にも孫の事情があります。
孫は、私生活まで突っ込まれると、祖父母が苦手になることがあります。
しかし、そうは言っても、祖父母としては孫の結婚を促したい気持ちもあるでしょう。
早くひい孫の顔が見たい気持ちもあるでしょう。
1つ、うまい方法があります。
「結婚資金」という条件で、孫を動かすのです。
孫に向かって、こう言います。
「結婚すれば、結婚資金を援助しよう。ただし、自分が生きているうちに結婚しないと、援助しない」と。
こう言えば、孫は心を動かされます。
80代は、あとどのくらい命が続くか、わかりません。
祖父母が生きているうちに結婚できれば、結婚費用の負担も軽くなり、結婚へのハードルも低くなるでしょう。
孫は「祖父母が生きているうちに結婚しないと、援助のチャンスがなくなる」と思い、早く結婚したくなるのです。
「もらえる物はもらっておきたい」と思う心理は、誰でも同じです。
お金や物で釣るのは、良心に恥じるように思えますが、別に悪いことではありません。
祖父母として、孫のために何かをしたい気持ちは、ごく当たり前のことです。
お互いにとって、好都合の条件です。
事実上、孫の結婚を後押しできるのです。
1日の中で、暇な時間は、どのくらいありますか。
「たくさんある」というなら、要注意です。
暇があって良いように思えますが、むしろ悪いことです。
80代にとって、暇な時間は、毒です。
暇な時間があると、頭も体も、すぐ衰えます。
何もせずにぼうっとするのは、体を痛めつけているのと同じです。
宇宙飛行士が、無重力の宇宙を1日過ごしただけで、大幅に筋力が衰えるのと同じです。
体に負担がかからないと、すごい早さで衰えが進みます。
ぜひ、自分で予定をつくり、忙しくしましょう。
「予定がないから仕方ない」と思わず、自分から予定をつくります。
暇な時間があるなら、やることをつくり、忙しくしましょう。
家の掃除をするのも良し。
近場を散歩するのも良し。
ダンス教室へ通うのも良し。
やることがなければ、友人に話しかけ、おしゃべりを楽しむだけでもかまいません。
暇な時間がないくらい、予定を詰め込みます。
目指すべきは、忙しい80代です。
80代は、忙しくて、ちょうどいいです。
「忙しくて死にそう」と思うくらいが、いちばん長生きできます。
忙しいほうが、張り合いが出て、元気が出ます。
頭も足腰も鍛えられるのです。
「人生で残された時間」という表現をよく耳にします。
人生から見ると、80代は、生きられる時間はもう短いと考えがちです。
しかし「残された時間」という表現は、あまりいい言葉ではありません。
「残された時間」というと、残りの人生も短いように感じます。
キャンドルがだんだん短くなっているかのようです。
時間がたつにつれて少なくなる様子では、不安も大きくなり、元気までなくなって当然です。
80代からは、人生の時間について、考え直しましょう。
「残された時間」ではなく「与えられた時間」と考えるのです。
一昔前まで、80代まで生きられることはほとんどありませんでした。
そうした昔から比べると、今はなんと恵まれているのでしょうか。
現在では、食事が豊かになり、医療も発達しました。
おかげで、80代まで生きられることもできるようになりました。
昔の人には、とうてい生きられなかった時間を、生きています。
そう考えると、80代からは「与えられた時間」と考えることができます。
余分に長く、人生を楽しませてもらっているのです。
今日も、1日を与えられました。
おかげで、美しい空を見たり、おいしい食事を楽しめたり、趣味を楽しんだりできます。
与えられた時間を大切に使いましょう。
大切にすればするほど、もっと時間が与えられます。
80代は、わがままに生きましょう。
慎ましく生きるのは素晴らしいですが、じっとしていることではありません。
じっとしていても、いいことはありません。
80代が慎んでいると、あっという間に頭も体も衰えます。
お金の問題、健康の問題もありますが、挑戦したいことがあれば、まずわがままを言ってみましょう。
「もっと本が読みたい」
「もっと旅行がしたい」
「もっとおいしいものを食べたい」
希望は口にしないと、叶えられません。
口は何のためにあるのかというと、希望を言うためです。
願いを言えば、家族や医師が手助けをしてくれるでしょう。
少し無理のある希望でも、本人の気持ちを尊重して、できる範囲で叶えてもらえるはずです。
1人でできないことでも、他人の力を借りれば、叶えやすくなります。
自由がなくて難しいことでも、サポートがあれば、実現しやすくなります。
これまで国を支えてきた人として、そのくらいのわがままは必要です。
「あれをしたい。これをしたい」という贅沢を言って、夢を1つでも叶えましょう。
わがままを言って、喜んでいる顔を見れば、家族もまた喜びます。
80代に、許されないわがままはありません。
わがままを言うのが、80代の仕事なのです。
「そんな年まで生きたくない」
「長生きしたいとは思わない」
「長生きをしても、つらいことが増えるだけだ」
そんなショッキングな言葉を口にする人がいます。
しかも、若い人に多いです。
若い人がそういう言葉を口にしているのが耳に入ると、ショックを受けます。
長生きをしている自分としては、人生を否定されているようです。
なんだか自分が悪いことをしているように思えるかもしれません。
長生きが罪であるような感じを受けるのです。
しかし、誤解です。
長生きできることは、素晴らしいことです。
おいしいものをたくさん食べられますし、孫やひい孫の顔も見られます。
趣味を長く楽しむことができるでしょう。
長生きしている人の気持ちを、若い人がわかるはずがありません。
長生きできることは、幸せの1つです。
つまらない声は、無視しましょう。
長生きしていることに、自信を持ちましょう。
生き方は、人それぞれです。
長生きできる人すべて、素晴らしいのです。
人は、何のために長生きをするのか。
子どもたちの成長を楽しむためです。
長生きをすればするほど、子どもが増え、成長を楽しむ機会が増えます。
40代では、子どもの成長を楽しめます。
60代では、子どもと孫の成長を楽しめます。
80代では、子ども、孫、ひい孫の成長を楽しめます。
長生きすればするほど、わが子が結婚をして子どもを産み、一族が増えます。
成長を楽しむ機会も増えるのです。
子どもの成長を見るのも、立派な生きがいです。
自分の血のつながった子どもたちがどんどん大きくなるのは、やはり嬉しいものです。
誇らしくも感じます。
子どもの成長を見られるのですから、長生きしなければ損です。
長生きしようと心がければ、いつか、やしゃごの顔を見られる日が来るかもしれません。
長生きできるからこそ味わえる、生きがいなのです。
最後に、化粧をしたのはいつですか。
「最近は化粧の機会が少なくなった」という人も多いのではないでしょうか。
年を取ると、化粧に対する意識が低くなりがちです。
「年を取ると、化粧してもさほど変わらない」と思っていませんか。
誤解です。
年を取るにつれて、化粧をしたとき、よく変わります。
一気に、20歳も30歳も若返ります。
自分を明るく見せようとする昔の気持ちを思い出し、元気が出てくるのです。
「化粧する機会もない」と思っていませんか。
それも、誤解です。
化粧する機会は、たくさんあります。
誕生日、遠出をするとき、家族と外食をするときなどです。
化粧をすると、若いころの気持ちがよみがえります。
「表情が暗いから化粧が似合わない」と思っていませんか。
それも、誤解です。
表情が豊かになるから、化粧をするのではありません。
化粧をするから、表情も豊かになるのです。
見た目が華やかになると、気持ちも明るくなります。
お化粧をすると、心も体も元気になります。
外に出たくなり、社会とつながりたくなります。
化粧を始めたところ、ぼけが治り、おむつが取れ、足腰が強くなった高齢者の報告がたくさんあります。
化粧には、奇跡を起こす力があるのです。
次は、あなたが奇跡を起こす番です。
積極的に機会を見つけて、化粧を楽しみましょう。
80代だから、化粧が必要です。
化粧をする機会を増やすほど、若々しい心が出てくるのです。
人は、ある時期を境に、もう一度子どもに戻ると言われます。
生まれてしばらくして、立てるようになり、歩けるようになります。
成長するにつれて、体はきびきびした動きができるようになり、激しい運動もできるようになります。
知識をたくさん覚え、難しい勉強もできるようになり、頭の回転も速くなります。
あらゆることが、上向きです。
しかし、中年あたりをピークに、だんだん衰え始めます。
頭の回転が鈍くなり、体の動きも遅くなります。
年を取るほど物忘れがひどくなり、覚えたこともだんだん忘れます。
足腰が弱くなって、激しい運動もできなくなります。
さらに年を取れば、立てなくなります。
ついには、排泄の仕方も忘れます。
だんだん、子どもに戻っているのです。
成人から青年、青年から少年、少年から子ども、子どもから赤ちゃんです。
時間が逆に流れているかのようです。
見方を変えれば、若返っていると考えることができます。
年を取るのも悪くありません。
「もう一度、子ども時代を経験できる」と思えばいいのです。
子ども時代に遊んだ記憶を思い出し、もう一度、楽しんでみませんか。
「おや、またこの人がいる」
病院に何度か行くうちに、いつも見かける人に気づきます。
きっとあなたと同じように、何かの病気に悩んでいるのでしょう。
その年で、その場所で会うのも、何かの縁です。
差し支えなければ、話しかけてみましょう。
恥ずかしがらずに「いつもお見かけしますね」と話しかければ、きっと相手も振り向いてくれます。
友人をつくるのに、年齢は関係ありません。
高齢になっても、新しい友人をつくれます。
病院で友人ができれば、病院にも行きやすくなります。
「今日はどんな話をしようかな」と考えながら、病院に向かいましょう。
一人で病気を治すより、誰かと苦しみを共有しながらのほうが、早く治療できます。
これまで、どんな人生を歩んできましたか。
人生について、語り合いましょう。
人には、それぞれに人生があります。
人はみんな、真っ白の状態で生まれました。
生まれたときは何もできず、何も知らない状態でした。
長く生きるにつれて、それぞれが違う道へ進みます。
教師の道、エンジニアの道、芸術家の道。
スポーツの道、医者の道、研究の道。
それぞれの人に、それぞれの道があり、それぞれの生きざまがあるでしょう。
単なる会社員の人生でも、営業であったり、技術開発であったりなど、さまざまな経験があるはずです。
長生きしているあなたは今、人を引き付ける話題が、山ほどあります。
その人生を、人と共有しましょう。
自分と同じくらいの世代の人と、人生を語り合うのです。
自分の人生を聞いてもらったり、相手の人生を聞いたりです。
人生ほど、深い話題はありません。
深い人生経験をたくさん積んでいますから、深い話もたくさんできます。
自分の人生を聞いてもらえれば、ほっと心が休まります。
人生の違いを、ありのまま、楽しみましょう。
「そういう人生を歩んできたのですね」と思うだけでいいのです。
相手とは違った人生を歩んでいても、人生の苦労や努力など、軸になる部分は共通です。
お互いの人生を共有できると、共感が生まれて、お互いの気持ちが通じ合います。
長年生きているからこそできる、深い話題なのです。
調子が悪くて、病院に行くと、薬をもらいます。
薬をもらって、飲み方を指示されます。
飲むタイミングや飲む量などです。
指示を、きちんと守っているでしょうか。
1日に3回飲むなら、きちんと3回飲みましょう。
食後に2錠飲むなら、食後に2錠飲みましょう。
薬は、正しい用法と用量を守ったとき、最大の効用が出るようになっています。
正しい飲み方をしないと、薬の効果も半減します。
「少しくらい飲まなくても大丈夫だろう」と思っていると、治る病も治らなくなります。
うっかり間違った飲み方をすれば、かえって悪化することもあります。
孫やひい孫の成長を見たければ、薬は正しく飲みましょう。
「病気を治すために薬を飲んでいる」と思うと同時に「子どもたちの成長を見るために薬を飲んでいる」と考えます。
素直にきちんと飲めば、治療も早くなり、長生きできるのです。
体の中で、調子の悪いところはありませんか。
80代にもなれば、体の不調も、ひどくなり始める時期です。
しかし、不調を隠すのは、良くありません。
不調があれば、正直に訴えるようにしましょう。
「家族や医者に手間がかかり、申し訳ない」と思う必要はありません。
家族や医者も、やはりあなたのことを「助けたい」と思っています。
長生きしてもらいたいと思っています。
にもかかわらず、本人が体調を隠していると、何をどうしていいのかわかりません。
自分のためにも家族のためにも、感じたことは隠さず、正直に訴えましょう。
不調に応じた解決策を、家族や医師が考えて、協力してくれます。
「歩きにくい」と言えば、つえをプレゼントしてくれるでしょう。
「足腰が弱って、廊下が歩きにくい」と言えば、手すりをつくってくれるかもしれません。
「見えにくい」と言えば、老メガネです。
「声が聞こえにくい」と言えば、補聴器です。
おなかに痛みがあれば、すぐ検査してもらえます。
不調をスムーズに解決するためにも、まず自分が正直に訴えることが大切です。
自分一人で抱え込まず、少しでも気がかりがあれば、きちんと正直に訴えましょう。
たまには入院している友人のところへ、お見舞いに行きましょう。
お見舞いをすると、自然と力強い言葉が出ます。
「早く元気になってね」
「おいしいものを食べると元気が出ますよ」
「まだまだこれからですよ」
励ますとは、元気や勇気を出すように力づけることです。
友人を励ましていると、ポジティブな言葉を口にしなければいけません。
励ましの言葉を考えたり口にしたりしているうちに、自分が元気になってくるのです。
元気にさせようと思う人が、元気になります。
誰かを励ますとは、自分を励ますことでもあります。
「今日はすることがないな」と思えば、友人のお見舞いに行きましょう。
友人は、お見舞いを喜びます。
励ましに応ええようと、回復がぐいぐい早くなります。
友人を励ましたあなたも、元気が出ます。
お互いが、元気になれるのです。
あなたが人生で、いちばん後悔していることは何ですか。
「学生時代、もっと勉強をしておくべきだったこと」
「パートナーを大事にせず、離婚したこと」
「健康を無視して、暴飲暴食を繰り返したこと」
人それぞれ、後悔していることがあるでしょう。
私の祖父は、死の直前「タバコをやめるべきだった」と後悔していました。
長年の喫煙習慣が災いし、肺気腫という病になり、亡くなりました。
後悔なんて、口にしたくないと思うでしょう。
自分の生き恥をさらすように感じますし、明るい話題でもありません。
では、後悔がまったく役立たないのかというと、そうではありません。
後悔が役立つ場面もあります。
後世に伝えたとき、役立ちます。
あなたが人生でいちばん後悔していることを、後世に伝えましょう。
わが子でも、孫でも、ひい孫でもいいでしょう。
あなたが人生でいちばん後悔している話を聞いた後世は「自分は気をつけよう」と、心から思います。
後悔している本人からの言葉は、強い説得力があります。
後悔している人から言われれば「自分は同じことを繰り返さないようにしよう」と痛感します。
自分には恥ずかしい言葉も、相手にはためになるのです。
だからこそ、後悔は伝えるべきです。
あなたの後悔を聞いた後世は、同じ過ちを繰り返さずに済みます。
次の世代が、救われます。
その瞬間、あなたの後悔も、報われるのです。
今まであなたは、数多くの人にお世話になってきました。
親、パートナー、子どもなど、家族だけではありません。
友人、知人、恩師などもいます。
人だけではありません。
実家、家の近くにある川、池、道路なども、お世話になった存在の1つです。
こうして考えると、数多くの支えがあるおかげで生きてこられたことがわかります。
きちんと感謝を伝えていますか。
機会があるときに感謝すればいいと思いますが、そうも言ってはいられない年齢です。
80代になれば、じわりじわりと人生の終わりが見え始めています。
人は、いつ死ぬかわかりません。
感謝を伝えられないまま死んでしまうのは、心残りです。
きっとあの世で「生きているうちに感謝を伝えておくべきだった」と思うでしょう。
これまでお世話になった人たちに、感謝を伝えるのです。
これからは、もっと感謝を素直に表現しましょう。
お世話になったすべての人が、対象です。
パートナーには「出会えて良かった」と伝え、強く抱きしめます。
わが子には「生まれてきてくれて良かった」と握手します。
友人や知人に「いつもありがとう」と頭を下げます。
お世話になった実家や環境にも「感謝しています」とお礼を伝えます。
心地よい気持ちに包まれます。
すでに感謝を伝えていても、さらに念を押して感謝を伝えましょう。
感謝を伝えすぎて後悔することはありません。
残念ながら、すべての年配者が前向きとは限りません。
年配者の中には、晩年の生き方を諦める人がいます。
やりたいことがなかったり重い病になったりすると、ふと、ネガティブな言葉を口にします。
「早く死にたい」です。
本人は、ただ思ったことを正直に口にしたのでしょう。
もちろん本人の人生ですから「早く死にたい」と思うのも、自由です。
死に方は、本人の権利の1つです。
しかし「早く死にたい」と思っても、とりわけ家族の前で堂々と口に出すのは、控えるようにしましょう。
身内が早く死にたいと言えば、家族全体に悪い雰囲気を与えるからです。
想像してみてください。
「早く死にたい」と言われた、家族の気持ちを。
親が「早く死にたい」ということは、残された人に向かって「君たちの未来も暗いよ」と言っているようなものです。
親が暗いことを口にすると、残されたパートナーは「どう生きていけばいいのか」と絶望します。
これからを担う子どもたちも、明るい未来が描けなくなります。
「大人になるのが怖いな」「未来が不安だな」と思ってしまいます。
子どもたちの生きる力まで奪ってしまうのです。
だからこそ、家族の前では「死にたい」は、禁句です。
どうしても口にしたければ、医者の前です。
寿命は、天に任せることです。
「ただ消えてしまうなんて、嫌だ」
死の直前、湧き上がる欲求です。
生きていた証しを残したいと思うのは、人の本能の1つなのでしょう。
あなたが死んだ後、残る物はありますか。
社会や人の役に立つような物です。
芸術家なら、文章、絵、音楽などの芸術作品を思い浮かべます。
では、芸術家でなければ何も残せないのかというと、そうではありません。
寄付なのです。
たとえば、家に本が大量にあれば、図書館に寄付します。
寄付された本は、自分が死んだ後、後世の知識発展に役立ちます。
庭に大きな木があれば、学校に寄付するのもいいでしょう。
校庭の自然が豊かになることで、自然観賞として役立ち、学生たちの芸術性が高まります。
お金に余裕があれば、神社、寺院、公民館などに寄付します。
祭りの運営費用や建物の補修費などに活用され、影響を長く残せます。
寄付の規模が大きければ、寄贈者として、名前も残ります。
親の名前が残ることは、家族としても誇らしく思うでしょう。
生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。
お金でもいいです。
物でもいいです。
どんなに物をたくさん持っていても、あの世へは1つも持っていけません。
欲張っていても、仕方ないのです。
いらなくなった物は、必要としている人のために譲りましょう。
家族に伝えたい言葉があれば、今のうちに伝えておくことです。
「財産管理について、しっかり考えてほしい」
「家を大事に守ってほしい」
「もし自分が死んだら、きちんとお墓参りをしてほしい」
真面目な話だけでなく、たわいないことでもいいです。
パートナーには「いつまでも長生きしてほしい」。
息子には「仕事に精を出しなさい」。
娘には「病気には気をつけて」。
孫には「勉強をたくさんして頑張りなさい」。
言いたいことがあれば、すべて伝えておきましょう。
一度ならず、繰り返し伝えます。
言葉を繰り返すことで強調され、相手の心に深く残ります。
言葉を伝えるチャンスがあるのも、今のうちです。
「今度会ったときに伝えればいい」と思っても、今度会ったときには、伝えることを忘れます。
そのままずるずる、言うチャンスを逃すのです。
言いたいことを思いついたときに言っておかないと、言いそびれます。
言うのを忘れそうなら、紙に書いておくといいでしょう。
手紙として伝えるのも、いい方法です。
今すぐ伝えたければ、電話をするのもいいです。
80年間生きた人間の言葉は、シンプルでも、説得力があります。
言いたいことをすべて言っておくと、心の中もすっきりします。
意地になって、失った人はいませんか。
勢いで、壊れてしまった人間関係はありませんか。
勢いでけんかをして、疎遠になった家族。
ささいなことからけんかになり、縁を切ってしまった友人。
誰にでも、うっかりした過ちが、1つや2つあるものです。
若気の至りだったのかもしれません。
当時は未熟だったこともあるでしょう。
しかし、本当にもう修復ができないのでしょうか。
「完全に元には戻らない」と思うのは、そう思い込んでいるだけかもしれません。
不和になっても、相手が生きているかぎり、関係を修復するチャンスは残されています。
関係を修復しないまま死を迎えるのは、良くありません。
人生で最も大切な仕事は、不和の解消です。
不和のまま死んでも、成仏できません。
人生で、最も大切な仕事をやり残しているからです。
何のために生きているのか、わかりません。
壊れた人間関係があれば、修復を心がけてみてください。
恥は捨てましょう。
体裁を考えるのもやめましょう。
全力で、修復に取り組みます。
大げんかをして、会わなくなった家族がいるなら、思いきって連絡を取ってみましょう。
「もう一度会いたい」と伝えれば、気持ちが伝わり、仲直りができるかもしれません。
事情があって縁を切ってしまった友人がいれば、謝りに行きましょう。
今なら、許してくれるかもしれません。
わずかな可能性があるなら、挑戦するべきです。
生きているうちに、壊れた人間関係をすべてなくすことです。
人生で、最も大切な仕事なのです。
気持ちよく寝ているとき、こう考えてみてください。
「今、お母さんのおなかの中に戻っているのだ」と。
気持ちよさは、母の優しさです。
暖かさは、母のぬくもりです。
この年齢になって、もう一度、母のおなかの中に戻ろうとしています。
私たちは、人生のある時期を境に、だんだん子どもに戻っていきます。
赤ちゃんまで戻って次は、お母さんのおなかの中です。
人生の原点に戻ろうとしています。
寝返りを打ってみてください。
はるか昔、お母さんのおなかの中にいた感覚を思い出すことでしょう。
寝ながら背伸びをしてください。
お母さんが、おなかをさすっているかのような感覚になるでしょう。
亡くした母を思い浮かべながら、目を閉じてください。
気持ちよく、安らかな眠りにつくことができるでしょう。
目を開ければ、亡くなった母が、再び目の前に現れているのです。