執筆者:水口貴博

離婚の危機を回避する30の方法

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夫婦仲を改善させようと無理に同行させた結果、逆に夫婦仲が悪くなる矛盾。

夫婦仲を改善させようと無理に同行させた結果、逆に夫婦仲が悪くなる矛盾。 | 離婚の危機を回避する30の方法

夫婦に亀裂が入っているとき、まず考えるのが「夫婦で過ごす時間を増やすこと」です。

事実、離婚の危機に立っている夫婦ほど、一緒にいる時間が大変短いです。

一緒にいる時間を増やせば会話も増え、仲直りのきっかけになるだろうと思います。

たしかに一緒にいる時間を増やせば、コミュニケーションが自然と増え、お互いの理解を促す効果があります。

夫婦が仲良くて、いつも一緒にいたければいいでしょう。

一緒に旅行に出かけたり、共通の趣味を楽しんだりするのは素晴らしいことです。

「自然」にそうなるならいいですが「無理」にそうさせようとするのは、逆効果です。

「そうしなければならない」という義務として考えてしまうと、夫婦生活はぎくしゃくし始めます。

夫は夫婦としての体裁のために、やりたいことを制限し、夫婦で行動しようとします。

妻も夫婦としての体裁のために、やりたいことを制限し、夫婦で行動しようとします。

無理をして「夫婦」という形にとらわれると、いつも同行が義務になります。

「夫婦だから一緒にいなければならない」という義務で行動すると、窮屈さを感じ、ストレスになります。

夫婦らしい形を追い求めた結果、夫婦関係が悪くなる矛盾。

なかなか難しい問題です。

こういうときはどうすればいいか。

お互い、自分の趣味に熱くなればいい。

「週末だから夫婦で共に行動して過ごさなければいけない」という義務から解放されることです。

一切忘れてかまいません。

夫は釣りが好きなら、週末は釣りに出かけます。

妻も週末は、好きな習い事や教室に通って、自己研さんをするのもいいでしょう。

別々の行動でいい。

自分の時間が充実するからこそ、パートナーのことを考える余裕が生まれます。

お互いが趣味に没頭することで、自由が手に入り、心が充実し、夫婦間の適度な距離感を保てます。

そのとき、自然と一緒に行動したくなります。

大切なのは「夫婦らしい行動」ではありません。

「夫婦らしい心」です。

心が1つになっていれば、行動は別々でもいい。

「夫婦だから常に一緒に行動しよう」ではなく「夫婦という気持ちを持ちながら、お互いに充実しよう」ということです。

お互いが好きな趣味に打ち込みながらも、夫婦としては1つの心になっていれば、円満な夫婦関係を保てます。

離婚の危機を回避する方法(12)
  • 「夫婦らしさ」という制限から、解放される。
集合する時間と場所を決め、別々に行動すれば、自由になれる。

離婚の危機を回避する30の方法

  1. 結婚後、変わり始めているのは、相手ではなく自分かもしれない。
  2. 夫だけが使うものは夫のもの。
    妻だけが使うものは妻のもの。
    夫婦が共用するものは夫婦のもの。
  3. 夫婦で共用しようとする意識が薄いと、別居の原因になりかねない。
  4. 「してくれて当たり前」という基準でお礼を伝えれば、夫婦関係は必ずうまくいく。
  5. 熟年離婚の原因から、夫婦円満のポイントを探れ!
  6. 「いつもありがとう」と言い続けているうちは、絶対に悪くならない。
  7. 部屋の光と色が明るいと、夫婦仲も明るくなる。
  8. 部屋の雰囲気を劇的に変えるのは「照明・カーテン・じゅうたん」の3つがポイント。
  9. 会話で本当に注意が必要なのは、たった一言。
  10. 言葉の善しあしは「自分が言われて不快を感じるかどうか」で判断する。
  11. 口喧嘩をするから早口になるのではない。
    早口になるから口喧嘩になる。
  12. 夫婦仲を改善させようと無理に同行させた結果、逆に夫婦仲が悪くなる矛盾。
  13. 集合する時間と場所を決め、別々に行動すれば、自由になれる。
  14. ソファーが、夫婦関係を改善させるきっかけになる。
  15. マッサージは、さりげなくスキンシップを増やす方法になる。
  16. 嘘の罪は、夫婦だからこそ大きい。
    1つでも嘘が見つかると、すべてが信用できなくなる。
  17. 「夫婦」という2文字にとらわれすぎていませんか。
  18. 普段から小さな喧嘩をしている夫婦は、別れることはない。
  19. 違いはあって当然。
    違いを楽しめることが必要だ。
  20. 子どもは、反り合っている夫婦のかすがいになる。
  21. ペットを飼うと、夫婦仲がよくなる。
  22. 「離婚」という言葉は、夫婦間では禁句中の禁句。
  23. 1人になる時間があるから、一緒にいる時間が充実する。
  24. 「初心忘るべからず」には、裏の意味がある。
  25. 家族全員が初心に返ることができるシンプルな方法。
  26. 緩みすぎてから何とかしようと思っても、難しい。
  27. 緊張感のあるイベントを作ると、新婚時の気持ちがフラッシュバックされる。
  28. 心の中で、パートナーと一度離婚する。
  29. 別居によって、お互いの存在価値を再認識できる可能性がある。
  30. 「よい離婚」も、世の中にはある。

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