家計のために、夫も妻も自由に使えるお小遣いを制限することがあります。
将来のことを考えると、今はできるだけ自由な出費は抑えたいと思うでしょう。
将来は何があるかわからないという不安。
子どもが生まれたら教育費もかかることでしょう。
子どもを養うための養育費。
将来の学校や塾に通わせるための教育費。
友人の冠婚葬祭で、突然の出費を余儀なくされることもあるはずです。
また夫婦の将来には老後も待っています。
貯蓄をしたり、保険料のことも考えたりすることでしょう。
将来の不安は考えれば切りがありません。
将来のことは、考えるほど、いくらお金があっても足らないような気がします。
その結果、どの家庭でも、夫婦のお小遣いはぎりぎりまで切り詰めているところがほとんどのはずです。
少し大げさに考えすぎてはいませんか。
夫婦のお小遣いが極端に少ないと、我慢をすることも多くなります。
やりたいことができなくなり、自由が制限されます。
ストレスはたまりやすく、解消しにくくなります。
たしかに将来のことを考えて、ある程度の貯金は必要です。
しかし、ただためてばかりでは、ストレスもたまるばかりです。
夫婦関係にひびを入れる機会を作り出してしまうことがあります。
お小遣いに余裕がないと、夫も妻も充実した夫婦生活を送れなくなります。
夫は友人と飲みに行きたいし、ゴルフを楽しみたいと思うでしょう。
妻も、週末は美容院に行ったり、友人とお茶をしたり、化粧品を買い揃えたりなど、女性として最低限の楽しみがあります。
そうした「人としての最低限の楽しみ」までが制限されると、夫婦関係は急にぎくしゃくし始めます。
人間が人間らしい生活が送れなくなると、ストレスがたまります。
これから先の長い夫婦生活。
不安があるからお小遣いを減らすのではありません。
逆です。
不安があるから、お小遣いを上げていきます。
家庭の主体である夫と妻の2人が潤うことが第一です。
ある程度、お小遣いには余裕があったほうがいい。
夫婦仲がよくなるからこそ、仕事も子育てもうまくいきます。
すべてのパワーの根源です。
その結果、夫は仕事が円滑に進み、給料も上がりやすくなります。
妻はストレスを解消しやすくなり、苦労も減っていきます。
潤わなければ、家庭はうまく進められません。
お互いにストレスなく、円満に充実して過ごすためには、実はお小遣いを減らすのではなく、増やすのが突破口なのです。