私はある日、面白い夫婦に出会いました。
いえ、夫婦仲が悪くなっているほとんどが、同じことを口にします。
「あの人のここが嫌い」
仲の悪い夫婦関係に、決まって出てくる言葉です。
それも1つだけではありません。
「ここも悪い。あそこも悪い」
いくつも出てきます。
逆に「いいところはあるか」と聞けば「いいところは1つもない」と言います。
夫婦仲が悪い人に聞くと、必ずと言っていいほどこういう流れになります。
何かおかしいと思いませんか。
いいところは1つもなく、悪いところばかり。
悪人のような人ではありませんか。
では、なぜそんな人と結婚したのでしょうか。
いいところは1つもなくて、悪いところしかなければ、当然結婚するはずはありませんね。
結婚をするくらいですから、自分と相性がよく、いいところばかりの人だと考えます。
まか不思議な現象に気づきましょう。
ここに夫婦関係が悪くなるポイントがあります。
実は本当に悪いのは、相手ではありません。
本当の原因は、自分にあります。
自分のどこが悪いのかと言えば「粗探しをする癖」です。
結婚をする前は、デートで、たまに会うくらいでした。
しかし、結婚をして一緒にずっと暮らし始めると、相手の見えなかった部分も見えてくるようになります。
当然、気に入らないところや知らなかったことも見えてくることでしょう。
どんな人でも、欠点の1つや2つは必ずあります。
ここまではあらゆる夫婦が経験することであり、まったく不思議なことでも変わったことでもありません。
しかし、です。
もし、自分に悪いところを見つける癖があるとどうでしょうか。
相手の悪いところを見つける癖があると、一緒にいる生活が長くなるにつれて、悪いところもたくさん見つかるでしょう。
「探そう、見つけ出そう」と意識すればするほど、たくさん見つけてしまいます。
しかも、悪いところを見つけるだけでなく、悪いところを集中して見るようになるはずです。
その一方で、いいところを見なくなるし、見えなくなってしまいます。
その結果、結婚後しばらく経って「悪いところばかりで、いいところは1つもない人」になってしまいます。
相手が変わったのではなく、粗探しをする自分の癖に問題があります。
そういう粗探しをする癖はありませんか。
問題の根本的原因は、実は自分に内在している可能性があるのです。