執筆者:水口貴博

離婚の危機を回避する30の方法

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「初心忘るべからず」には、裏の意味がある。

「初心忘るべからず」には、裏の意味がある。 | 離婚の危機を回避する30の方法

「初心忘るべからず」

これは、室町初期の能役者である世阿弥ぜあみの格言です。

「学び始めた当時の意気込みや謙虚さを忘れず、常に高い志を持って物事に当たらねばならない」という意味です。

いつまでも初心を忘れないことで、気持ちの緩みを防ぎ、自己研さんを積み上げることができます。

ここまでは、おそらく皆さんもご存じでしょう。

さて、この格言には、実は裏の意味があります。

世阿弥が口にしたということは「世阿弥でさえ、初心を忘れて苦労をした」ということです。

つまりこの言葉の裏には「いかなる人間でも必ず初心を忘れてしまう」という人間心理をついた意味があります。

心を大切にする芸の世界でさえ、初心を忘れてしまい、たびたび苦労をしたくらいです。

私たちには、毎日のように忘れることでしょう。

これはもはや、人間の性分と言ってもいいでしょう。

夫婦生活も同じです。

「初心を忘れずに」と頭でわかっていても、慣れてしまえば必ず忘れてしまいます。

「忘れるだろう」ではなく「必ず忘れる」と思ってください。

初心を忘れてしまうと、夫婦関係がだれてしまい、言葉遣いや態度が悪くなってしまいます。

もちろんある程度の緩みは、いい味を出しますが、緩みすぎるとよくありません。

結婚したばかりの気持ちを忘れなければ、夫婦生活はどんなに楽になるでしょう。

夫婦としての原点は、結婚当初です。

夫婦としての仲を取り戻すポイントは、そんな「初心」です。

必ず忘れる初心を、季節の変わり目に思い出しましょう。

パートナーからもらった手紙を読み返したり、結婚式の写真を見返してみたりなどです。

それだけでも、ふっと気持ちがよみがえってくることでしょう。

初心に返ることが、長い夫婦生活を安定させるポイントなのです。

離婚の危機を回避する方法(24)
  • 「自分は初心を忘れるわけがない」と思うのは、やめる。
家族全員が初心に返ることができるシンプルな方法。

離婚の危機を回避する30の方法

  1. 結婚後、変わり始めているのは、相手ではなく自分かもしれない。
  2. 夫だけが使うものは夫のもの。
    妻だけが使うものは妻のもの。
    夫婦が共用するものは夫婦のもの。
  3. 夫婦で共用しようとする意識が薄いと、別居の原因になりかねない。
  4. 「してくれて当たり前」という基準でお礼を伝えれば、夫婦関係は必ずうまくいく。
  5. 熟年離婚の原因から、夫婦円満のポイントを探れ!
  6. 「いつもありがとう」と言い続けているうちは、絶対に悪くならない。
  7. 部屋の光と色が明るいと、夫婦仲も明るくなる。
  8. 部屋の雰囲気を劇的に変えるのは「照明・カーテン・じゅうたん」の3つがポイント。
  9. 会話で本当に注意が必要なのは、たった一言。
  10. 言葉の善しあしは「自分が言われて不快を感じるかどうか」で判断する。
  11. 口喧嘩をするから早口になるのではない。
    早口になるから口喧嘩になる。
  12. 夫婦仲を改善させようと無理に同行させた結果、逆に夫婦仲が悪くなる矛盾。
  13. 集合する時間と場所を決め、別々に行動すれば、自由になれる。
  14. ソファーが、夫婦関係を改善させるきっかけになる。
  15. マッサージは、さりげなくスキンシップを増やす方法になる。
  16. 嘘の罪は、夫婦だからこそ大きい。
    1つでも嘘が見つかると、すべてが信用できなくなる。
  17. 「夫婦」という2文字にとらわれすぎていませんか。
  18. 普段から小さな喧嘩をしている夫婦は、別れることはない。
  19. 違いはあって当然。
    違いを楽しめることが必要だ。
  20. 子どもは、反り合っている夫婦のかすがいになる。
  21. ペットを飼うと、夫婦仲がよくなる。
  22. 「離婚」という言葉は、夫婦間では禁句中の禁句。
  23. 1人になる時間があるから、一緒にいる時間が充実する。
  24. 「初心忘るべからず」には、裏の意味がある。
  25. 家族全員が初心に返ることができるシンプルな方法。
  26. 緩みすぎてから何とかしようと思っても、難しい。
  27. 緊張感のあるイベントを作ると、新婚時の気持ちがフラッシュバックされる。
  28. 心の中で、パートナーと一度離婚する。
  29. 別居によって、お互いの存在価値を再認識できる可能性がある。
  30. 「よい離婚」も、世の中にはある。

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