仲がいいときは、気兼ねなく話しかけやすい。
パートナーから話しかけられても、別に何も思わないものです。
コミュニケーションの量も自然と増え、どんどん仲は深まっていくという好循環です。
しかし、一転して仲が悪くなれば、話しかけるのもおっくうになります。
パートナーから話しかけられるのも緊張感が漂います。
亀裂の入った夫婦関係は、本来、夫婦の間で解決すればいい話です。
しかし、反り合っている関係だからこそ、そうしたくてもなかなか難しいことがあります。
コミュニケーションの量が減ると、さらに夫婦は冷めていくという悪循環。
いいときにはどんどんよくなるが、悪いときにはどんどん悪くなる。
これが人間関係の特徴です。
夫婦間でも同様に、いいときにはどんどんよくなるが、悪いときにはどんどん悪くなります。
この悪循環を断ち切るために、意外な救世主がいます。
あなたのお子さんです。
お子さんがいる家庭に限った話ですが、もしお子さんがいるなら、悪化している夫婦の仲が、早く解決する可能性があります。
子どもを利用するわけではありませんが、子どもを通して、関係改善の活路を見いだします。
たとえば、わが子を話題にして、話しかけてみましょう。
「最近、わが子はどんな様子なのか」
「学校で何か変わったことはあったか」
昼間、夫は会社にいるので、日中のわが子の様子がわかりません。
学校でわが子がうまくやっているのかどうかという話には、積極的に耳を傾けるはずです。
逆に妻も夫にわが子について報告をするという口実で、話しかけてみましょう。
「今日、かけっこで一等賞を取ったのよ」
「最近友人が増えたみたいよ」
子どもの成長を聞いたり報告したりすることで、夫婦間の改善に向かいます。
話をするきっかけをうまく作りやすくなります。
かわいい子どもの様子が気になるのは、夫も妻も同じです。
また子どもに要望を代弁してもらうのも、1つの手です。
子どもに言ってもらったほうが、話がスムーズに進むことは、よくあります。
苦手なパートナーが「たまには家族旅行に行って思い出を作りたい」と言うと「面倒だな」と思います。
愛するわが子から「たまには家族旅行に行って思い出を作りたい」と言われると「たしかにそうだな」と思います。
愛するわが子からのお願いには反論できません。
子どもは夫婦をつなげる役目を持ちます。
子どもの純粋で無邪気さが、夫婦間の緊張を緩め、夫婦関係の改善に向かうのです。