執筆者:水口貴博

離婚の危機を回避する30の方法

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熟年離婚の原因から、夫婦円満のポイントを探れ!

熟年離婚の原因から、夫婦円満のポイントを探れ! | 離婚の危機を回避する30の方法

「熟年離婚」という言葉を聞いたことがありますか。

長年連れ添った夫婦が、熟年期になり、突然離婚する現象のことを言います。

夫、あるいは妻から、急に離婚の話を持ち出します。

何十年も長く連れ添っているなら、もう絶対離婚なんてあり得ないほど仲がいいだろうと思います。

しかし、そう思うのは早合点です。

熟年離婚で最も多いケースは、実は「喧嘩をしたことがない」というパターンです。

何十年も一緒に暮らしてきて問題なく過ごしている。

にもかかわらず、人生の区切りがついたときに、片方が「離婚します」と離別を申し出ます。

なぜこうなってしまうのでしょうか。

不満がなかったのではありません。

「不満はあったが、言えない環境が続いていたから」です。

離婚に至るケースはさまざまですが、これが最も多いケースです。

たとえば、一般的には「夫は働き、妻は家で家事や子育て」というケースが多いです。

ただし「一般的」であって「絶対」ではありません。

法律で決められているわけでも、義務でもありません。

夫婦がしっかり話し合ったうえで得られた理解や同意なら、問題ありません。

問題なのは「夫は働くものだ」「妻は家事や子育てをするものだ」という固定観念を、一方的に押し付けたりする場合です。

夫は「妻とは家事や育児をするものだ」と押し付ける。

妻は「夫は、会社で働き、稼ぐものだ」と押し付ける。

夫、あるいは妻が「そうするものだ」と固定をして考えてしまい、型にはめた考えや生き方を強要してしまうことがあります。

そういうことを押し付けてしまうと、関係がぎくしゃくします。

「常識」「一般的」「風習」とは怖いものです。

そうした風習の仲に「男尊女卑」のような差別が含まれているから、なお厄介です。

一昔前では「妻は夫に従うものである」という男尊女卑のケースさえありました。

社会的に広く認知されているので言いやすいし、逆らいにくい。

「そういうものだ」という考えは、実に卑屈です。

男性の中には、家で主夫をしたり子育てをしたりという人もいるでしょう。

妻の中にも、積極的に社会に出て、思いきり働きたい人もいるでしょう。

問答無用でそうした考えを押し付け、言われたほうが言い返せず、ただ従うだけ。

たとえ言い返したくても、子どもがいて、世間体などもあり、言い返したくても我慢をしている。

しかも結婚生活が長くなるほど言いたいことが言えない、といった雰囲気が出てきます。

長年のため込んだストレスが、人生の区切りに爆発してしまいます。

「熟年離婚なんて、自分たちには当てはまらない」

人ごとだと思わずに、自分たち夫婦にも当てはまるふしがあるのではないか、振り返ってみましょう。

離婚の危機を回避する方法(5)
  • 「そういうものだ」という押し付けた考えは、やめる。
「いつもありがとう」と言い続けているうちは、絶対に悪くならない。

離婚の危機を回避する30の方法

  1. 結婚後、変わり始めているのは、相手ではなく自分かもしれない。
  2. 夫だけが使うものは夫のもの。
    妻だけが使うものは妻のもの。
    夫婦が共用するものは夫婦のもの。
  3. 夫婦で共用しようとする意識が薄いと、別居の原因になりかねない。
  4. 「してくれて当たり前」という基準でお礼を伝えれば、夫婦関係は必ずうまくいく。
  5. 熟年離婚の原因から、夫婦円満のポイントを探れ!
  6. 「いつもありがとう」と言い続けているうちは、絶対に悪くならない。
  7. 部屋の光と色が明るいと、夫婦仲も明るくなる。
  8. 部屋の雰囲気を劇的に変えるのは「照明・カーテン・じゅうたん」の3つがポイント。
  9. 会話で本当に注意が必要なのは、たった一言。
  10. 言葉の善しあしは「自分が言われて不快を感じるかどうか」で判断する。
  11. 口喧嘩をするから早口になるのではない。
    早口になるから口喧嘩になる。
  12. 夫婦仲を改善させようと無理に同行させた結果、逆に夫婦仲が悪くなる矛盾。
  13. 集合する時間と場所を決め、別々に行動すれば、自由になれる。
  14. ソファーが、夫婦関係を改善させるきっかけになる。
  15. マッサージは、さりげなくスキンシップを増やす方法になる。
  16. 嘘の罪は、夫婦だからこそ大きい。
    1つでも嘘が見つかると、すべてが信用できなくなる。
  17. 「夫婦」という2文字にとらわれすぎていませんか。
  18. 普段から小さな喧嘩をしている夫婦は、別れることはない。
  19. 違いはあって当然。
    違いを楽しめることが必要だ。
  20. 子どもは、反り合っている夫婦のかすがいになる。
  21. ペットを飼うと、夫婦仲がよくなる。
  22. 「離婚」という言葉は、夫婦間では禁句中の禁句。
  23. 1人になる時間があるから、一緒にいる時間が充実する。
  24. 「初心忘るべからず」には、裏の意味がある。
  25. 家族全員が初心に返ることができるシンプルな方法。
  26. 緩みすぎてから何とかしようと思っても、難しい。
  27. 緊張感のあるイベントを作ると、新婚時の気持ちがフラッシュバックされる。
  28. 心の中で、パートナーと一度離婚する。
  29. 別居によって、お互いの存在価値を再認識できる可能性がある。
  30. 「よい離婚」も、世の中にはある。

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