どんな夫婦も、結婚してから、必ず思うことがあります。
「離婚したほうがいいのか」という迷いです。
最高だと思って結婚したはずのカップルが夫婦になり、一緒に暮らし始めると、後から変わることがあります。
態度が変わったり、言葉遣いが変化したり、新しい癖や習慣ができたりなどです。
夫婦前は仲良かったのに、夫婦になってしばらく経つと、なぜか対立や衝突が増えてしまいます。
なぜでしょうか。
成長をすれば、人は必ず変わるからです。
昨日のあなたと今日のあなたは、わずかに違うはずです。
去年と今年とで比較すれば、差はもっと大きくなるでしょう。
それは相手も同じです。
「こんな人より、もっといい人が世の中にいるに違いない」
そういうことを考え始めていると、切りがありません。
理想だと思って結婚した当初は、たしかに趣味も考え方も一緒であった。
そのときは、たしかにそうだったのでしょう。
しかし、結婚後、成長するにつれて次第に違いが生まれてきます。
これは、誰と結婚しても同じです。
成長によって、あなたも変わるし、パートナーも変わります。
すれ違いはあって当然。
時間が経ち、経験を積めば、わずかな違いは増えます。
昔とは変わったから、腹を立てるばかりでは仕方ありません。
結婚後に大切なのは、そうしたお互いの成長による違いを楽しむことです。
「変わったことしているね。面白いね」
「何だか変だよ。珍しいね」
「おかしいよ。でもいいかもしれない」
そういう受け入れる心があれば、逆に夫婦の仲はよくなります。
夫婦とは、一緒に受け入れる器を広げていくことです。
成長して、違いが生まれ、それを楽しむ姿勢があれば、寛大になって受け入れることができるようになります。
それが円満な夫婦生活になるのです。