古くから、子どもは夫婦間のかすがいになると言われます。
かすがいとは、木と木をつなぎとめる両端の曲がった大きな釘のことです。
子どもが生まれると、夫も妻も子どもの面倒を見る必要が出てきますね。
子どもが父親と母親の間に入ることで、木をつなぎとめるかすがいのように、会話にも夫婦間の良好な関係を保てます。
さて、そんな「かすがい役」とはいえ、子どもがいない家庭ではどうすればいいのでしょうか。
実は、もう1つ、かすがい役になる存在があります。
ペットです。
ペットも子どもと同じように、夫婦間の良好な関係を保つかすがいになります。
たとえば、犬を飼えば毎日朝、散歩に行くタイミングが増えます。
散歩をすることで夫婦一緒に出かける機会が増えます。
もちろん運動する機会が強制的に増えるので、夫婦ともに健康的です。
面倒のかかるペットがいることで、夫婦が協力的にならざるを得ない状況を作り出します。
しかも癒し効果もあります。
「アニマルセラピー」という言葉をご存じですか。
動物との触れ合いによって、病気を治したり、心を軽くさせたりする効果があるという療法です。
無邪気な子犬を見れば、夫婦の疲れも吹き飛び、癒されることでしょう。
もし夫婦喧嘩をしたときも、ペットならお構いなしです。
いつもどおりに無邪気に接してくるペットだからこそ、緊張が緩み、喧嘩の修復も早くなります。
夫にとっても妻にとっても、無邪気なペットがうってつけです。
しかし、このペットにもいいことばかりではありません。
いくつか問題もあります。
まず、ペットの世話を手間だと思う人には向かないことです。
ペットが好きでないと、世話は大変ですね。
ペット好きなら癒されますが、そもそも苦手な人は疲れを増やしてしまいかねません。
その世話を、愛情を持ってできるか、それとも義務的にやるのかは、ペットが好きかどうかで決まります。
もう1つの注意ポイントは「アレルギー」です。
ペットのにおいや毛などにアレルギーがある場合は、控えたほうがいいでしょう。
もちろん忘れてならないのは、きちんと夫婦で相談をしてからペットを飼い始めることです。
夫婦にとってペットは、金銭的にも時間的にも負担になります。
こうした点を含めて、ペットを検討してみましょう。
ペットを飼うのは家族が1人増えるのと同じです。
いいことと悪いことを確認しながら、検討すればいいでしょう。
そのうえで、夫婦ともに根っからのペット好きなら、きっと癒されるに違いありません。
夫婦仲を深める仲介役になるでしょう。