妻が料理を作って当たり前。
夫が仕事をして当たり前。
人間は慣れるのが早い生き物です。
愛し合った2人が結婚し、一緒に暮らすようになると、慣れるのもあっという間です。
夫婦の間で慣れてくると、さまざまなメリットがあります。
ざっくばらんな話ができ、悩みを共有しやすくなります。
熟年夫婦ともなれば、言葉がなくても意思の疎通ができるようにさえなるから驚きです。
しかし、慣れてしまった結果、残念な点もあります。
「してくれて当たり前」と思い始めてしまうことです。
新婚時代は、妻の食事に感動していたのに、作ってくれて当たり前と思ってしまうようになる。
おいしいはずの妻の食事でさえ、おいしくて当たり前と思ってしまうようになる。
夫が生活費を稼いでくれるのが当たり前だと思ってしまうようになる。
こうなり始めたら、要注意です。
夫婦生活における、あらゆる感動が薄れてしまいます。
自分の心の中で「してくれて当たり前」という気持ちはありませんか。
それはよくありません。
してくれて当たり前と思い始めると、お礼を言うことがなくなります。
「いつもしてくれることに対して、今さらどんな感謝を言えばいいんだ」
難しく考える必要はありません。
「いつもありがとう」と言えばいいだけです。
いつもしてくれていますから、ストレートに「いつもありがとう」という表現が適切です。
お礼とは「嬉しいことがあったから」という基準でするのはよくありません。
その場合だと、慣れてくればくるほど、嬉しいことへの感動が鈍感になり、お礼を言うことが減ってしまいます。
お礼とは、むしろ「してくれて当たり前」と思っていることに対して述べることです。
相手は何の愚痴もこぼさず、今日もあなたのために、してくれました。
たとえば、今日の今から「してくれて当たり前」と思っていることに対して、パートナーに感謝の言葉を伝えましょう。
絶対に夫婦生活はうまくいきます。
お礼を伝えるチャンスは、常にあふれていることに気づくことでしょう。
確実に、お互いを尊重し合える関係を維持できるのです。