執筆者:水口貴博

子どもがすくすく育つ30の言葉

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「自分がされたら、どんな気持ちになる?」

「自分がされたら、どんな気持ちになる?」 | 子どもがすくすく育つ30の言葉

「お前が悪いんだろう」

「違う。お前のほうが悪い!」

子どもの口喧嘩では、お互いに「自分の立場のほうが正しい」という考えで対立する場合があります。

自分が一番大切ですから、自分の立場から見ると、少し自分よりの考え方になってしまいます。

場合によっては、口喧嘩では済まず、相手を叩いたり蹴ったりする暴力行為に発展することもあります。

往々にして、子ども同士の喧嘩と言えば、大人の仲介です。

喧嘩している2人の間に割り込んで、何があったのかを聞き出します。

親が一方的に判断して「あなたが悪い。謝りなさい」と無理やり解決させようとします。

親の判断は正しいのかもしれませんが、大事なことが抜けています。

子どもの力で解決させようとする機会を奪っています。

子どもたちの喧嘩に、親がすべて解決させようとするのは親切なようで、実は不親切です。

親が何でも仲介していると「喧嘩をすれば親が何とかしてくれるだろう」と思い、自分で解決しようとしなくなります。

もちろんある程度の仲介は必要ですが、一から十まですべてをフォローするのはよくありません。

解決の突破口へ「導く」まででいい。

親は解決への導き役です。

親の仕事は、子どもたちのトラブルを解決するために導くだけです。

親が一方的に解決させるのではなく、この問いかけを子どもたちに考えさせて、自分の力で解決させるようにします。

では、どうすれば子どもたちで解決できるようになるのでしょうか。

いい言葉があります。

「自分がされたら、どんな気持ちになる?」という問いかけです。

往々にして、自分の立場でしか物事を見ていないから、考え方が偏ってしまいます。

自分の考え方・立場・見方に執着することで客観視ができなくなり、なかなか解決しなくなる。

あらゆる対人関係によるトラブルは、まず相手の気持ちになって考える必要があります。

相手の立場になって考えると、自然と解決します。

口論や喧嘩をしている子どもたちがいれば、大人はそれぞれの子どもに問いかけてください。

「自分がされたら、どんな気持ちになるのか」と。

すると、子どもは自分の身になって考え始めます。

あらゆることは「自分がされたらどう感じるだろうか」と考えれば、おのずから自然な答えが出てきます。

お互いが悪いのかもしれないし、本当に一方的に悪いのかもしれません。

少し時間を置いて頭を冷やしてから考えると、その効果も倍増です。

相手の立場になれば、自分の考え方に偏りがあることに気づき、相手を許そうとする気持ちも生まれてくることでしょう。

できるかぎり子どもたちの力で仲直りさせます。

これは練習です。

自分の感じ方と、相手の感じ方の両方を考えることで、より視野の広い子どもへと育ちます。

相手の立場になるのが解決への糸口なのです。

子どもがすくすく育つ言葉(2)
  • 人との対立は、相手の気持ちになって考える。
「まず簡単なことから始めましょう」

子どもがすくすく育つ30の言葉

  1. 「自分の好きな道を選びなさい」
  2. 「自分がされたら、どんな気持ちになる?」
  3. 「まず簡単なことから始めましょう」
  4. 「簡単だよ」
  5. 「よく頑張ったね。
    偉い!」
  6. 「後悔しない生き方をしなさい」
  7. 「(失敗したとき)いい経験をしたね」
  8. 「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」
  9. 「自分のことは自分でしなさい」
  10. 「愛しているよ」
  11. 「お父さんはすごいね」「お母さんはすごいね」
  12. 「いい子だね」
  13. 「人は人。
    自分は自分」
  14. 「あなたの話を聞かせて」
  15. 「それからどうなったの」
  16. 「自信がないときほど、胸を張りなさい」
  17. 子どもの名前をきちんと呼ぶ。
  18. 「将来は何がしたい?」
  19. 「よく我慢したね。
    偉い!」
  20. 「お礼を言われると、気持ちいいね」
  21. 「初めからうまくできる人はいない」
  22. 「たまには休憩もしなさい」
  23. 「もったいない」
  24. 「勉強するときは勉強する。
    遊ぶときは遊ぶ」
  25. 「楽しいね」「嬉しいね」「面白いね」
  26. 「なぜそんなことをするの」
  27. 「もう少しでうまくいくね」
  28. 「やればできる」
  29. 「はきはき話をしましょう」
  30. 「お誕生日、おめでとう」

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