子どもが成長するときに、最もモデルとして参考にするのは両親です。
両親の態度やしぐさだけではありません。
両親の関係までも、子どもは大いに参考にします。
お父さんはお母さんをどう思っているのか。
お母さんはお父さんをどう思っているのか。
残念なことに、家庭によっては、両親の一方、あるいは両方が悪口を口にしているケースがあります。
たとえば、父親が母親の悪い点を指摘して、愚痴を言うことがあります。
「お母さんみたいになってはいけません」
出来の悪い母親の悪口を、父親が言います。
逆に、母親が父親の悪口を言うこともあります。
「お父さんみたいになってはいけません」
だらしない父親を、母親が非難します。
これを聞いて、子どもはどう思うでしょうか。
お互いがお互いを傷つけるような行為は、スマートとは言えませんね。
「自分はダメな親に育てられているのか。恥ずかしいなあ」
子どもは自分の両親を情けなく思います。
手本にならない親に育てられていると感じると、子どもは自分の家庭環境や人生に自信をなくしてしまいます。
生き方が卑屈になってしまうでしょう。
大切なことは、お互いが尊敬し合う関係です。
あなたがもし父親なら、一生懸命に家事や育児を頑張る母親を認め、褒めたり感謝したりしましょう。
「お母さんはすごいね」と、子どもに言ってあげます。
あなたがもし母親なら、家族のために一生懸命に仕事をしている父親を褒めたり感謝したりしましょう。
「お父さんはすごいね」と、子どもに言ってあげます。
子どもは「自分はすごい人に育てられているんだ。守られているんだ。すごいなあ」と思わせることが大切です。
子どもは自分の両親に誇りを持ちます。
子どもの生き方にも影響を与え、自信をつけていくのです。