子どもが喜ぶものといえば、何でしょうか。
お菓子でしょうか。
おもちゃでしょうか。
もちろんそうした物質的なことで満たされることもあります。
甘いお菓子に、楽しいおもちゃも大いに喜ぶことでしょう。
しかし、もっと喜ぶことがあります。
親からの承認です。
つまり、褒められたい。
子どもには、親から褒められ認められたいという「承認欲求」があります。
子どもの行動の半分は、親に褒められたいからしているようなものです。
行儀よくしようとするのも、マナーを守ろうとするのも、親からいい子だと認められたいからです。
褒めて、子どもを認めてあげることは、愛情以上に大きなことです。
承認の中には「愛」も含まれているからです。
愛がないと相手を見ることはできません。
きちんと見てあげられるのは、愛があるからこそできることです。
陰で真面目にやっている生徒が、先生から「いつも頑張っているね」と言われると、嬉しくなります。
陰で努力しているところを、先生は見ていないようで、きちんと見てくれていたと感じられるからです。
先生からの承認と同時に、愛情も感じられます。
子どもも、親から「認められた」という経験を欲しがっています。
お菓子やおもちゃより、もっと欲しいものです。
目には見えない精神的な部分ですが、これが第一です。
そうした子どもの気持ちに、親も答えてあげましょう。
一生懸命に行動するわが子を、まず認めてあげます。
そういうときこそ、次の言葉です。
「よく頑張ったね。偉い!」
ぱっと満面の笑みを浮かべるはずです。
きちんと親から見られていることを確認できるからです。
親から認められる子どもは、すくすく成長していくのです。