人間が受ける印象を表した、有名な法則があります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」です。
この割合から、別名「7-38-55のルール」ともいわれています。
見かけが大きな割合を占めるのは、誰もが想像つくところです。
驚くべき点は「声からの印象」と「話の内容からの印象」です。
話の内容より、声そのものからの印象のほうが、なんと5倍以上も大きいです。
人の印象というのは、声が大きな割合を決めているということです。
アナウンサーがなぜ頭が良さそうに見えるのかというと、はきはき話をしているからです。
たとえば、仕事で上司に仕事の話をするとき、次の2通りでは印象がまったく異なります。
もぞもぞした小さな声で「私にやらせてください」と言うと「本当にできるのか?」と不安になります。
一方、はきはき大きな声で「私にやらせてください」と言うと「この人ならやってくれそうだ」と思います。
口にした言葉はまったく同じです。
しかし、相手に受ける印象は違います。
はきはき話をしたほうが、絶対に得をするということです。
親は子どもに、幼いころからはきはき話をする習慣をつけましょう。
話の内容は、勉強をする必要がありますが、はきはき話をするなら、幼いころからでも練習ができます。
話し方というのは、子どものときこそ重要です。
幼いときに癖をつけておくと、そういう大人へと育つことでしょう。
もぞもぞした話し方なら「はきはき話しましょう」と伝えます。
「何を口にするのか」も大切ですが、それ以上に「どれだけ明確に言葉を発するか」のほうが重要なのです。